2週間ほど前に海老原さんと電話でお話しましたが、海老原ファームに被害はなかったものの、お仲間の農家さんには被害があったとか。また放射能のことは生産者としては大問題です。検査を依頼したから結果が出たら知らせるね、との声にもいつもの元気はありませんでした。
どうなったかしらと気になっていたものの、電話は待てど暮らせどかかって来ず。連絡がないということは結果が思わしくなかったかと1人ジリジリしていたのですが……。
昨日ピンポンとやってきたのがいつものエビベジ便です。オヤと思って海老原さんに思い切って電話をしたところ……。「あっ庄司さん、ごめんごめん。ほっとして嬉しくて、舞い上がって電話するの忘れてた! 大丈夫だったよ。放射能、基準値超えてなくて出荷に問題なし!」と、思い切り明るい声が帰ってきました。もうッ^^。心配したではないですか〜! でもよかったよかった、ひと安心です。
さて、ここからが海老原さんのすごいところです。ファームの野菜が大丈夫と知るや、被災地に送り始めたというのですから。「野菜がないと聞いたから、食べてもらえたらと思って」。生活クラブの救援物資の便にのせ、すでにきゅうりは毎週千本、ほかの野菜も送ることにしたのだそうです。
ご自身もたいへんな中、この行動力! 本当に頭が下がります。
海老原ファームは大丈夫でしたが、風評被害にお困りの農家さんはたくさんいらっしゃいます。野菜好きな私は本当に胸が痛みます。さまざまな取り組みも始まっているようですが、日々のお買い物の時も、雰囲気だけに飲み込まれず、自分の頭でしっかり考えなくてはと思うのです。
さて、難しい話はおいておいて、とにかくおいしい野菜のお話を。
あまり積極的に好きではなかった芽キャベツに開眼したことは、この記事でも書いたのですが……。最近のエビベジ便に続けて入っている芽キャベツを使い、和風の煮物をこしらえました。ソテーしても茹でてもおいしい芽キャベツですが、この料理ならガスが使えない地域の方でもレンチンでも大丈夫。水を少々さしたレシピになっていますが、電子レンジなら水なしでも問題なく作れます。さて作り方。

芽キャベツとお揚げのすき焼き風煮
材料:1人分
芽キャベツ 6個
油揚げ 1/2枚
長ねぎ 10㎝
醤油 大さじ2/3
酒 大さじ2
みりん 大さじ2/3
水 50cc
1
油揚げは油抜きして一口大に切ります。長ねぎは斜め薄切りに。
2
材料全部を鍋に入れ、蓋をして火にかけます。煮立ったら弱火に落とし、時々菜箸でかき混ぜながら5〜6分。煮汁が煮詰まるまで煮込んだら完成です。

出来ました。こっくり和風味の芽キャベツもまたおいしいものです。
被災地では、ガスがまだ通ってない、水もないという方も多いですが、その場合電子レンジ調理で。油揚げは本当は油抜きしたいところですが、そのお湯も惜しいならキッチンペーパーなどでしっかり押さえ、包丁ではなく手でちぎるのでも構いません。長ねぎはないならないで。芽キャベツは包丁を使わずそのまま使えますし、芽キャベツがなければおくらやししとう、ちぎったキャベツなど、手に入る野菜でアレンジも可能。
材料全部を耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで3分加熱で出来上がりです。水50ccを使わないなら、酒をあと大さじ1くらい増やせば大丈夫だと思います。