体にうれしい！おうちで楽しむ薬膳ごはん

清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。ブログ「SAI dining Fani」も好評、執筆中

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お節料理は冬の体にうれしい薬膳料理！？

今年も残すところあと２日！
大掃除は済みましたか～？

うちはお節作りと掃除とですが、終わる気がしない。。。

とはいえすっきりきれいな家で年神様をお迎えしたいですね。

そして、お正月といえばおせち料理！
最近はおせちは人気がなく、食べない家庭も多いようですが、
縁起物、決まりものというだけでなく、
薬膳的にも冬の体にうれしいものがいっぱいなんです。

osetiryori1

おせち料理は２段か３段の重箱に詰めますが、
一の重（１段目）は祝い肴と言われる黒豆、田作り、数の子や
縁起物の昆布巻き、栗きんとんなどを詰めます。

ちなみに、末広がりの八種類程度詰めるとバランスよく、華やかにもなります。

二の重には海や山の焼き物や酢の物など。
八幡巻や紅白なますなどはこちらに入ります。

三の重にはお煮しめが。

２段重の場合はお鉢などの器に盛ってもいいですね。

まず祝い肴のひとつ、黒豆ですが、マメに過ごせるようにとの縁起物ですね。

そして薬膳的には黒豆は冬に養生したい腎を養う食材。
そして、潤いを補ったり水分代謝をよくしてむくみを改善したり、血のめぐりをよくしたりといった作用があります。

田作りは豊年豊作を祈るものですが、原料のイワシも腎にも入るほか、
気や血を補って体を温める働きがあります。

よろこぶの語呂からの昆布巻きも、昆布が腎に働きます。
そしておせちは全体に塩分が強めですが、
昆布などの海藻類を一緒に食べると
塩分を排出しやすくなるという、嬉しい効果も。

薬膳でも昆布は水分代謝をよくしてむくみをとったり、
デトックス作用があるとされています。

そして、黒豆も田作りも、昆布巻きも「腎」にいいということは、
薬膳的にアンチエイジングにもいいということ！

（腎は老化と関わりが深いのです）

おせちに入るもので「腎」に働くのは他にも
栗きんとんの栗、たたき牛蒡やお煮しめに入る牛蒡、干し椎茸、
同じくお煮しめに入る八頭、
赤色が邪気をはらう海老、
めでたいの鯛なども補腎の作用があります。

また、伊達巻や錦玉子などに使う卵は潤いを補って
肌や髪、呼吸器の乾燥を改善するほか、
卵は五臓の働きを助け、疲労回復効果があります。

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他には紅白なますなどの酢の物や、煮物、お雑煮にも入る大根は
年末年始の暴飲暴食対策におすすめの野菜です。

胃腸の働きを助け、特に肉類の食べ過ぎの時のデトックスになります。

栄養的には消化酵素ジアスターゼは炭水化物の消化を助けるので
お餅の消化にもいいですよね。

さらにお酢は薬膳では活血作用があるので、
冷えて血行が悪い時の瘀血改善や、肉や油物の食べ過ぎで
血が汚れてしまっているときには酢の物をぜひ！

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お正月といえば、お雑煮も欠かせませんね。

具やおつゆは地方やご家庭で違うと思いますが、
必ず入るのはお餅！

お餅はうるち米より体を温める作用や補気の作用が強いので、
冷え症のつらい方には特にいい食材です。

お餅は一度α化されているので消化もよく、
脾が弱く疲れやすい方や、病み上がりで体力をつけたいときには
ご飯よりおすすめなくらい！

熱々をいただけば、冷えなんてどこかへ行ってしまいますね。

もう元旦まであと少しですが、
２０１５年もお節を家族で食べて、元気に一年過ごしましょう！

ブログでもレシピやいろいろ更新中。

SAI*dining

お節レシピリンクもこの辺からどうぞ！

2014年12月29日 22:15 | この記事のURL | コメント(0)

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