ある朝のこと。
前の日の晩にうっかりパソコンの電源を切るのを忘れ、「スタンバイ」の状態のままにしてあったパソコンを開くと、右下に「メールを受信しました」ということを表すマークが出た。
いつものように、すぐに受信トレイを出して送受信をクリック。
夜中のうちに来ていたメールにすべて目を通し、返信しなければならないもの、いらないメールは削除、などの作業をする、いつもとなんら変わりのない朝の風景だ。
送受信ボタンを押してしばらくすると受信トレイに入ってくるメール。
しかしその朝は違った。
待っても待っても受信トレイに入らない。
くるくると回り続けるだけの「メールを受信しました」といマークだけで、いざ受信しようとしても「送受信に失敗しました」とエラーが続く。
ハハ〜ン
これは一度再起動しなさいというあれだな、ヒントだな。
早速、再起動させるべく、スタートボタンを押して再起動を押す。
これが、わたしのパソコンの最後の姿になろうとは誰が想像しただろうか。
通常再起動をさせると、いったん電源が落ち、パソコンは再び立ち上がり始める。
この朝は違った。
真っ暗になった画面からまずパソコンメーカーのロゴが現れ、それから・・・・・それからわたしが設定したメイさんのドアップ写真の背景が呼びこまれる。
通常ならばそのあとに画面左側にずらーっとアイコンが並んだり、したにスタートボタンなどのボタンが出現するのだが、その朝はいつまで待ってもメイのドアップのまま。
アイコンはひとつも呼び出されることはなく、さらに「ボン」という警告音とともに画面に現れるは「・・・・に失敗しました。」
アハハハハハハハハ
間違い。
そう、これは何かの間違い。
はい、もう一回もう一回〜、はいやり直そう〜最初っから。
はい、再起動・・・・
ってスタートボタンがないから、再起動できへんがな。
はい、そんなときには。
コンセントを抜いてみよう〜〜〜〜はい、ぶちっ!(よい子は絶対に真似しないでね)
とたんに真っ暗になるパソコン。
ウィーーーーンと言うそれまでしていたパソコンの音が、とたんにシーンと静まり返る。
はい、抜いたよー、このまま数も数えてみよう。い〜ち、に〜ぃ、さ〜ん・・・
30秒数えて再びコンセントを入れる。
はい、始まった始まった!行け!行け行け行け〜〜〜!はい、パソコンメーカーのロゴ、それからメイさんの背景、それからそれから!!
「ボン!」
警告音。
ま、そんなわけで、パソコンはお亡くなりになられました。
週末に更新予定にしていたこの「お野菜ごはん」用にと、撮りためていた写真も手の届かない遠いところへ。
それからは大忙し!
パソコン修理の手配もそうなんだけど、なくしてしまった写真の中には大事な大事な仕事の、提出の締め切り期限が迫っている写真も。
そうかそうか、もう一度すぐに作りなおして写真を撮ればいいんだ!締め切りまでに!
・・・・・違う、写真を撮ってもどこに取り込む?そしてどうやって送るんだー!
ってなわけで、パニック。
(こんなに冷や汗をかいたのは人生において2度目。一度目は添乗員のバイトをしていたころにね)
あちこち、多大なご迷惑をおかけすることになってしまいました。
大切なデータですが、やっと先ほど、手もとに戻ってまいりました。
そんなわけで、今回はなーちゃんの誕生日に寄せて・・・のお話は来週にゆーっくりすることにします!連載の(勝手に連載化)3回目、最後だもんね、ゆっくり書きます。
戻ってきたデータの中にあった、写真。
これ。
これを待っていたのよ(涙
こちらはなーちゃんのリクエスト。
小腹がすいたときなど、ちょっとしっかりめのおやつによくリクエストされるのが和風のおやつ。
みたらし団子やあんころもち、安倍川もちなどちょっとおなかにたまるおやつは、ダンスのレッスン日など晩御飯前に倒れるんじゃないかってほどの運動をしなければいけないなーちゃんの必須アイテム。
かなり激しく踊り狂うので、空腹で倒れちゃいけないからね(笑
もちっとほくっと美味しい里芋。
てんきちが小さいころ、里芋の煮物を食べてはきだしたことがあった。
「なんだこれー!ぬるぬるするー!」
って。
里芋だよ、食べなよって言っても絶対に食べなかったあの日のてんきち。
なんとか里芋を食べてもらおうと、作ったレシピなのです。
結果、てんきちは里芋と気付かずに完食。
その後生まれたなーちゃんもすぅも、里芋は一度も嫌いだということなくすくすくと大きくなってきましたが、でも美味しいのでたまに作ります。
レシピはこちら→サトイモの煮物はキライ?★サトイモのみたらし団子★
2009年3月28日 12:08
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昨日は長男てんきちの13回目の誕生日でした。
ちょっとした反抗期もあったような、なかったような、いやまだまだこれからが本番なのか、相変わらず家の中では母さんに友好的な兄さん(家の外では赤の他人を装うのは相変わらず)、来月には中2になる。
中2って言うと、わたしなんか中2のときの記憶なんてめちゃめちゃある!
ってかホントに昨日のことのように思い出すことが出来る。
一昨日のこととか1ヶ月前のこととかは全然思い出せないくせに(;´Д`)ノ
下駄箱の位置だとか、教室から見えていた景色とか、1年間やっていた係りのこととか(そしてその係りの仕事をちゃんと責任持ってやっているつもりだったのは本人だけで、3者面談のときに先生に「あまり責任持ってやってくれません」などと母に告げ口されたことも)。
あーーーあの頃のわたしと同じ歳になったのか、我が息子がil||li _| ̄|● il||li
時の経つのはなんと早いことか。
先月、すぅの誕生日のときにすぅの生まれたときのことを記録したので、今日はせっかくなのでてんきちを生んだときの思い出話など。
てんきちの出産予定日は3月3日、お雛祭りの日だった。
その頃はまだ関西にはおらず、実家のある地方にオットと2人、狭苦しいワンルームマンションにボロアパートに神田川よろしく(古)肩を寄せ合うようにして住んでいた頃のことだ。
初産なので多少遅れるでしょうとの先生の予告どおり、予定日を過ぎてもなんの兆候もなし。
しかしわたしのお腹はといえば、7.8ヶ月のころから
「臨月ですか?」
と見知らぬ人から話しかけられるほどに巨大化。
まだまだ先です、まだ生まれないと言うと
「まさか双子?」
と言われるほどにそれはそれは大きなお腹だったので、もともとあまり状態の良くなかった腰痛がさらに悪化。
仰向けには寝られない、寝返りも打てない、寝るときは常に横向きに縮こまり、オットに背中を支えてもらいながらようやく起き上がれるような生活だった。
予定日を過ぎた3月5日。その日の夕食メニューはたしか豚ヒレのソテーにきのこのクリームソースを添えたものだった(コッテリしているばかりで期待したほどはあまり美味しくできなかった 笑)。
絹さやを彩りに買ってあったのに、うっかり入れるのを忘れてしまった。
明日の晩御飯にうまくアレを使わないと・・・・等と考えながら床に就いた。
・・・・が、普段からあまり眠りが深くないわたし、真夜中に遠くの方からシクシクと痛み出したお腹に気づいて飛び起きた。
枕元に置いてあった腕時計で時間を確認すると、午前2時。
隣でオットは大イビキをかいて寝ている。
・・・・・・・じんつう?もしかして?
マニュアルどおりにわたしはそれから腕時計とにらめっこし、真っ暗闇の中を近くにあったティッシュの箱にボールペンで時間を記し始める。痛みの間隔を調べるためだ!
最初は14分とか15分とか不規則だった1時間。しかし不規則ながらも定期的に痛みが来ることを、1時間かけてようやく納得、確認、そして記録もとったぜ!物的証拠になる!
証拠が揃ったところで(?)3時になってオットを起こすため、何の前触れもなく突如部屋の電気をつけた。
普段は起こしても起こしても全く起きないオット、ガバッ!!!!!!!とマンガのように飛び起きた。
お腹が痛いような気がするんだけど、、、、?
とオットに言うと、わたしの100億倍くらい驚き、恐れを抱き、驚愕の表情を顔に張り付かせたままオットは
「マジで?」
とだけ言った。
そして
「ホンマに?」
とたぶん10回くらい呟いたと思う。
わたしだって陣痛だと絶対的確信があったわけではなかった(そのためにティッシュ箱に記録をとったんじゃなかったのか)。
・・・・ってなわけで、2人で布団の上に座り、
「どうする?」
「どうしようか」
と30分相談。
そこからやっと恐る恐る病院に電話すると、意外にもアッサリ
「すぐ来て下さい」とのこと。
それを聞いてようやく意を決したオット。
布団から出る(まだ出てなかったんかーい)。
「もしかしたら今日はまだ生まれへんかもしれないし、そうするとちょっと会社に行かないといけないし(立会い出産希望だったので、会社にもそのように伝えてあった)」
と言う理由により、キチンと顔を洗い、歯を磨き、髭をそり、スーツに着替える。
(一方の妻はと言えばスッピンパジャマのまま、痛みに耐えながらひたすらオットを待つ)
のんびり屋のオットの身支度が終わったのが3時45分。
駐車場に車を取りに行って来る!と暗闇に消えていってしまったオットをアパートの外階段でぶるぶる震えながら待ったのをよーく覚えている。
オットが来るのがすんごい遅く感じたのも。
車に乗り込んだ頃にはすでに陣痛は5分間隔。
痛みに顔をゆがめ、既に口も利かなくなってしまった妻を助手席に乗せたオット、焦る余り道を間違うという世紀の大失敗il||li _| ̄|● il||li
(このときほどオットに殺意を覚えた時はなかった)
やっとのことで病院へ着くと、助産師さんが入り口に待ち構えていて、こっぴどく叱られた。
「遅い!!!!!!!!!!ヾ(*`Д´*)ノ"」と。
内診してもらうと、すでに子宮口は全開Σ(゚口゚;
先客の陣痛室で苦しんでいる方の横をストレッチャーで運ばれ、そのまま分娩室へ。
この時点で時刻は4時。
分娩室は一応マリア様のステンドグラスの素敵なお部屋だったのに、何故か大音量で流れているのは深夜ラジオ。
「走れ歌謡曲」とか言う番組タイトルじゃなかっただろうか。
助産師さんはたった一人。
ベッドに上がった途端に破水してしまうわ、今にも生まれそうなのに医師はまだ到着せず、立会い出産希望なのにオットは行方をくらますil||li _| ̄|● il||li
いや、オットは待合室でキチンと座って待っていたそうだ。
そこへ置いてあった、ありがたーい感じの冊子を手に取り、お釈迦様のお話を読みながら同じくそこで待っていたもう1人の男性(この方こそ、先ほど陣痛室で苦しんでいた女性の旦那さんだった)に
「ボクはもう半日もここで待ってるんですよ」と言う話に深く頷きつつ、自分も今日はあと何時間ここで待つのだろう・・・・と感慨にふけっていると血相を変えた助産師さんが走ってきて、
「何してるんですかっ!
生まれますよ!」
と今座ったばかりなのに?え?誰が?と全く状況を把握できないまま分娩室へ強制連行されたという。
分娩室に足を踏み入れれば妻はまな板の上の鯉。
う、う、生まれるぅぅぅぅっぅぅ〜〜〜〜とは言わなかったが、まさにそんな修羅場。
どうしていいか分からないオット、とりあえず妻の横に立ち、おろおろしていると、陣痛の合間にこの肝っ玉助産師さんが取り出したのは手鏡だった。
「ほら、お母さん、頭が見えてるでしょう?
もうすぐ出てくるよ、あとちょっとだよ。赤ちゃんも頑張ってるよ。お母さん、頑張れ」
鏡の向こうに見えたのは、赤ちゃんの真っ黒の頭の毛。
もうすぐ逢える!
10ヶ月もの間わたしのお腹の中にいたてんちゃん(お腹の中にいたころにこう呼んでいた)にもうすぐ逢える!
それからはもう嬉しくて嬉しくて、ただただ嬉しくて、横でオットが神妙な顔つきをしているのもまた可笑しくて。痛いやら可笑しいやら嬉しいやら。
さらにオットと同時に到着したおじいちゃん院長先生は、明らかにパジャマのまま、その上に白衣を引っ掛けただけ、コントのような爆発頭にしょぼしょぼ目で登場。
「はい、いきんで〜。ふ〜・・・・はいいきんで〜。ふ〜・・・・・
はいいきんで〜
はい出てきましたよ〜力抜いて〜」
ってたったの3回でてんきちさんこの世に生まれでました(ちなみにすぅさんを産んだ病院では「いきまない方針」だったので、いきまずに産みました)。
生まれた直後にまだへその緒をつけたままのてんきちを腹の上に乗せて記念写真を撮ってるんだけど、爆笑しているわたしの向こう側、オットは目を真っ赤に泣き腫らしていたのだった(´∀`)アハハ/\/ \
さて先ほどから分娩室にずっと大音量で流れ続けているのは、そう、ご存知(?)走れ歌謡曲。
ド演歌番組だ。
助産師さんがそれに気づいたのはてんきちが生まれてから。
わたしは天城越えを聞きながら出産し、チクチク縫合タイムは心穏やかになれるクラッシックだった(できれば出産時も心穏やか系がよかった 涙)。
余りにも緊急出産だったため、本来ならば産声を録音してくれるはずだったのにそれもなし。
その後病室へ入ったが、興奮の余り全く眠れなかったわたしの横でオットはグーグーとイビキをかいて眠りこけ(さっき泣いてたくせに)、そんなオットの向こう側の窓の外が白々と明るくなっていくのをわたしはずーっと眺めていた。
今日からは3人家族なんだなぁーと思ったのをよく覚えている。
(それと、冷蔵庫の中の絹さやの存在をオットに伝えておかねば、と思った)
さて、長くなってしまったが、今日はそんな13年前の3月6日に生まれた兄さんのリクエストから。
少し前に部活弁当に入れてやったとき、帰ってくるなり「今日の弁当、やたら旨かった!」と言ってくれたあのおかずです。
たっくさん、お問い合わせも戴いておりました。
遅くなってしまってすみません。
++豚肉と玉ねぎのコチュジャンゴマ焼肉(1人分)++
材料
・豚ロース薄切り 4枚
・玉ねぎ 1/4個
・サラダ油 少々
A
・塩胡椒 少々
・小麦粉 適量
B
・コチュジャン 小1/2
・砂糖 小1
・醤油 小1
・擂りゴマ 大1
作り方
1)玉ねぎは薄切り、豚肉は食べやすい長さに切って軽くAの塩胡椒を振る。豚肉に茶漉しで同じくAの小麦粉を振り掛ける。
2)フライパンにサラダ油をしき、中火で玉ねぎを炒め、しんなりしてきたら空いたところで豚肉を広げて炒める。Bで調味する。
※最後のところ、Bで調味する、です。ご指摘くださった優しいお方、ありがとうございます。
2009年3月 7日 07:50
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