たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。
<最終回>夏の薬膳 簡単トマとろソース
お久しぶりの更新となりました。
こんにちは、国際中医薬膳師 清水えりです。
前回の更新は2月、まだ寒さの残る頃でしたが、気がつけばすっかり猛暑の7月となってしまいました。間が空いてしまってごめんなさい!
料理修行でカリフォルニアに来て2年、無事カリナリースクールを卒業し、
現在はサンフランシスコでお仕事をさせていただいています。
生活の変化と共に、こちらの連載もなかなか更新ができなくなり
申し訳ないとずっと思って来たのですが、
この度、卒業させていただくことになりました。
レシピブログさんでのこちらの連載ですが、
2013年から始めて、気がつけば3年半、
当時は薬膳に興味はあるけれど難しそう!とか、
興味はあるけどよくわからないという方に、
もっと気軽に薬膳を楽しんで欲しいという思いでスタートしました。
最近では薬膳レシピや気軽に薬膳を体験できるクラスやお店も増えて、
もっと身近になって来たのかなぁと嬉しく思っています。
こちらでの連載はこれでおしまいですが、
これからも薬膳についても発信していきたいと考えているので、
どうぞよろしくお願いいたします!
ヘルシーフードに敏感なアメリカ西海岸ですが、
まだ薬膳はあまり知られていません。
でも最近、少しずつ興味を持ってくれる人が増えているんです!
こちらでも取り入れやすい薬膳を伝えて行けたらなぁなんて思っています。
さて、最後のレシピは火を使わない夏バテ予防レシピ、
トマトと長芋のトロトロソースです。
夏の薬膳に大事なポイントとおすすめ食材はこちら。
参考にしてみてくださいね♪
- 体の熱を冷ます「清熱」
トマト、きゅうり、苦瓜、ごぼう、スイカ、春雨、小麦
- 汗で失った水分や気を補う「滋陰」と「補気」
アスパラガス、豆腐、トマト、乳製品、ゴマ、ホタテ(滋陰)
米、栗、芋類、かぼちゃ、鶏肉、豆類、きのこ類(補気)
- さらに冷たいものの取りすぎや冷房で弱った胃腸を助ける「健脾」
大根、山芋、オクラ、枝豆、大麦、麹
もっと詳しくはこちらの薬膳の基本でご紹介しています。
<薬膳の基本> 夏の薬膳〜心〜
それでは夏の薬膳ポイントを押さえた簡単レシピをどうぞ!

<夏の薬膳 簡単とろトマソース>
<材料>(2人分)
長芋 5cm(100~200g)
トマト 小1個(100g前後)
きゅうり 1/2本
生姜 1/2片 (5g)
ポン酢または麺つゆ 適宜
-トッピング
1. トマト、きゅうりは1cm弱の角切りにする。
2. 生姜はみじん切り、長芋は袋などに入れて叩き、食感の残るとろろにする。
体の熱を冷ますトマトときゅうりに、
潤いを補って胃腸を整える長芋を合わせて
冷えすぎないように生姜もプラス。
ポン酢を使えば酸味効果で疲労回復にもなりますね。
私が好きなのはたっぷりのすりゴマを混ぜること。
コクが出て、さらに潤い効果もアップと一石二鳥です。
<活用ポイント!>
このソースは冷奴や蒸し鶏、豚しゃぶなどのソースとして、
また味付けを濃いめにすれば麺類に合う美味しいかけつゆになります。
暑さ負けよりも、冷房などの冷えが気になる方は、
ネギや大葉のトッピングで温め効果をプラス。
ご飯にかけてトマとろご飯も美味しいですよ〜。
体に熱がこもってるなぁという時は冷たい素麺や冷奴にかけてどうぞ!
*こちらの夏薬膳レシピもおススメです*
夏推しひんやりスイーツ お悩み別トッピングでふるふる抹茶ゼリー
3年半お読みいただき、ありがとうございました!
今後とも、ブログSAI*dining おいしくきれいにで情報発信をしていきますので、
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。
ブログ「SAI dining」も好評執筆中。