2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

食べて涼しく潤い補給♪ トマトホタスープ素麺

  
またまた更新の間があいてしまいました(大汗)

気づけば立秋もすぎましたが、まだまだ酷暑は続きそうですね。

熱中症にも毎日気を付けないといけませんが、
立秋ということでそろそろ秋に向けても体を整えていきたい時期です。

薬膳では夏は「心」の働きを助ける食材を取り入れ、
秋には「肺」の働きを助ける食材を取り入れていくといいのですが、
今日ご紹介するトマトスープ素麺は「心」にも「肺」にもよく、
体の熱を冷ましてくれる、今の時期にぴったりのレシピです。


トマトスープ素麺1

◎うまみたっぷりトマトスープ素麺
(1人分約 335kcal)

【材料】(2人分)
トマト:2個(300g)
ボイルホタテ:100g
玉ねぎ:1/2個
にんにく:1片
生姜:1片
ココナッツオイル:小さじ1(なければ好みのオイル)
白ワイン:50cc
水:50cc
めんつゆ(3倍濃縮タイプ):大さじ1
好みの酢:小さじ1(白バルサミコ、りんご酢、黒酢、米酢など)
塩:少々
素麺:2束

*トッピング用
トマト、きゅうり、パプリカ、セロリなど:適宜


<下ごしらえ>
・玉ねぎはスライス、トマトはざく切り、生姜は千切りにする。
 にんにくはつぶす。

・トッピング用のトマトは5mm角、きゅうりとセロリはトマトより小さめの角切りにする。

①鍋ににんにく、生姜とココナッツオイルを入れて弱火にかけ、
 香りが出てきたら玉ねぎ、ホタテをくわえて炒める。

 ざっと混ぜたら蓋をして玉ねぎの甘い香りがするまで蒸し炒めにする。

③玉ねぎから出た水分がなくなってきたら、白ワイン、トマトを1個分、水を加える。
 ひと煮立ちしたら火を止め、ホタテとにんにくを取り出す。
 ホタテは具として使うので、ヒモははずして貝柱の部分をほぐす。

 煮たソースに残りのトマト1個分、めんつゆ、酢を加えて
 ミキサーかハンドブレンダーでピュレにする。
 味を塩で整え、冷やす。

④器に③のスープをよそい、茹でた素麺、トッピングの野菜とホタテをのせる。
 

トマトスープ素麺2

見た目はガスパチョ風ですが、ホタテのうまみたっぷりで
あっさりだけどコクのあるスープ。

ホタテはヒモの部分から出汁がよく出るので、
生のホタテではなく、ヒモ付きのボイルホタテやベビーホタテをあえて使いました。

今回は素麺ですが、パスタにももちろん、ぴったりなスープです♪

トマトやきゅうりは体の熱をとり、体を潤す夏には毎日でもいただきたい野菜です。
冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎは内臓を冷やし、
胃腸の働きを弱める原因になるのですが、
にんにくや生姜、パプリカがお腹を温めて胃腸を生き生き動かす助けになります。

「心」に効く食材は赤のものが多いので、夏には赤いものを食べるのもおすすめ。
やはりトマトやスイカはぴったりですね!

素麺やパスタなどの原料、小麦も「心」を助けるので今の時期の主食に。
イライラを抑えてくれたり、不眠にもよいと言われる食材です。

そして最近注目のココナッツオイル、私も去年の夏ごろにいいと聞いて、
それ以来、加熱料理にはもっぱらココナッツオイルを活用しています。
ココナッツも体の熱を冷まし、暑い時期にも酸化しづらいので
まさに夏向けのオイルですね。

そしてそろそろ養生したい「肺」にはホタテを。
肺は乾燥に弱く、潤してあげるといいのですが、
ホタテは薬膳では「滋陰」といって潤いを補う食材の代表です。
他には白い食材が肺の働きを助けると覚えておくといいですよ〜。
卵や白胡麻、百合根、豆腐、牛乳など・・・
潤い効果のある食材たちなので、髪やお肌の乾燥が気になる方にもおすすめです。

<薬膳の基本>夏の薬膳〜心〜(夏の養生についてはこちら)
夏バテ予防&紫外線対策に 赤のスムージー(トマトの性質はこちら)

<本日の薬膳食材>

  小麦
味:甘
性質:涼
帰経:心・脾・腎
分類:清熱、安神、補益健脾

  ホタテ
味:甘・鹹
性質:平
帰経:肝・脾・胃・腎
分類:滋陰

<薬膳の基本>食材の五味・五性・帰経

ブログでもレシピや日々のいろいろ更新中。
よかったら遊びにきてくださいね!

SAI*dining

清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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