2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

優しく冷やす?冬瓜風きゅうりのスープ煮

  

まだまだ猛暑日が続きますね。

ただいま一時帰国中なのですが、気温の高いことより、

湿度が体にこたえます。

湿度が高いと、汗がうまくかけなくて気がつかないうちに

熱中症になっていることも。。。

そこで、前回に続き、夏野菜でクールダウン。

今回はきゅうりです。

きゅうりは体を冷やす効果が高く、体に水分をたっぷり補給してくれるのですが

生でたくさん食べすぎるとおなかが冷えてしまいがち。

そこで、加熱してスープや煮物で食べるのがおすすめです。


stewedcucumber3.jpg


冬瓜風きゅうりのスープ煮

<材料>4人分

きゅうり:4本

干し椎茸:4枚(水1/2カップで戻す)

生姜:1片

出汁(和風または鶏ガラスープ):1 1/2カップ

酒:大さじ1

塩、しょうゆ:少々

オイスターソース:あれば少々

水溶き片栗粉:適宜



cucumber2.jpg


①きゅうりは皮をむいて、種をスプーンで取り除く。

 大きめ一口大に切る。

 生姜は千切り。戻した椎茸も細切り。

②出汁と①を鍋に入れて中火で煮る。

 煮立ったら弱火で5分ほど煮て、きゅうりが透き通ってきたら

 塩としょうゆ、あればオイスターソースで味を整え、

 水溶き片栗粉でとろみをつける。



*熱々でも、冷やしてもおいしくいただけます。

 冷やすと塩分を感じやすいので、

 冷製にする場合は薄めにするのがポイントです。


 <薬膳メモ>

きゅうりの性質は「寒性」なので、

体を冷やす作用が強い野菜。

ほかに「寒性」の食材はスイカ、ズッキーニ、ゴーヤや豆もやし、空芯菜など。

薬膳では寒性や涼性の食材を上手に取り入れて

熱中症対策をしますが、こればっかりだと冷えすぎます。

職場が屋内の方は冷房病で逆に冷えが気になりますし。


そこで冷やす野菜も加熱をしたり、温める食材や

補気の食材と組み合わせで冷えすぎを防ぎます。

今回は温める代表、生姜と、

温性で補気の食材、干し椎茸を合わせました。


きゅうりは今の時期、

5本10本でお買い得だったり、家庭菜園でもとれすぎたりしますが、

加熱をすればぺろっと食べられます。

特に家庭菜園で大きく育ちすぎちゃったきゅうりは

サラダだといまいちですが、この食べ方はおすすめ!

ぜひ試してみてくださいね!




「SAI*dining おいしくきれいに」

ブログではナパバレーでの生活や

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清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

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