2016年3月で本連載を終了し、4月より新連載「アレルギーっ子も安心♪Kae’s毎日ごはん」を開始いたしました。是非お楽しみください!
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おばあちゃんの干し芋

  

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ねっとり食感と優しい甘さが大好き♪
わが家、冬定番お菓子「干し芋」です。


思い出せば子供の頃、芋の収穫時期になると、
庭先いっぱいに細長い大きな網が張られ、
辺り一面が干し芋畑になるの冬恒例の風景した。


毎年、干し芋を作るのはおばあちゃんですが、
その味はどこの店で買う干し芋にも負けません。
表面はさらっと、中はねっとり甘くて柔らかい。
大きな窯と薪でじっくり炊く焼き芋は
芋蜜をたっぷり含んで最高の甘さです。


とはいえ、家庭用のキッチンでは、
窯の代用は難しいので、
キッチンでできる美味しい干し芋を作るコツ。
お芋をおいしく仕上げる方法、
干し芋をさらっと乾燥させるおばあちゃん直伝の
干し芋の作り方を教えてもらったので、
ご紹介させていただきます。


■材料
芋(安納芋、紅あずま、なると金時など)
好みで塩

:道具
ザルか干し網


■作り方
<焼き芋を作る>炊飯器バージョン
1 お芋は皮の汚れをキレイに落とし、大きい場合は炊飯器に入るサイズに切る。 
2 皮付きのままお芋を炊飯器に入れる。
3 お芋の上部が軽くみえるぐらいの水を入れて、玄米モードでスイッチを入れる。
*水は芋の量にかかわらず、玄米モードの場合、目盛の2〜3合まで。
白米の普通モードかお粥モードの場合、150〜200mlほど入れてもできました。
4 炊きあがったらお芋に竹串をさして、スッとさされば完成。


*固い場合は、再度スイッチを入れて、5分おきに様子を見る。
*お芋が少量の場合は、途中でふたを開けて様子をみる。
*できあがりが水っぽい場合はオーブントースターで水分を飛ばすとよい。
*炊飯器に入れたままだとふやけすぎるので、すぐに取り出す。


<干し芋を作る>
1 お芋の皮を熱いうちにむく。
2 1のあら熱がとれたら、包丁を水で湿らせ、4〜6mmほどの厚さに切る。*糸切りをすると断面がキレイ。
3 ザルや網にお芋を並べ、裏表を朝晩1回ほど返しながら2、3日、天日干しにして好みの固さになれば完成。固くしたい場合は4、5日ほど干すとよい。

*2の行程で炊きあがった熱い芋はふきんやキッチンペーパーを使ったり、竹串を皮の間にさしてむくとむきやすい。
*天日干しをするときは、晴天で空気が乾燥している状態がベスト。夜は室内の湿度の低い場所に干しておくとよい。リビングよりも廊下など。*天候によって干し時間が変わります。


<オーブンバージョン>
アルミホイルでお芋を包み、天板にのせて160度に余熱したオーブンで1時間半〜2時間ほど焼く。

<電子レンジバージョン>
少量で小さいお芋なら電子レンジでもOK。ラップに包んでチンしてください。


★食べ方
・そのまま食べてもよいですが、トースターや電子レンジで軽く温めると、食べやすいです。
・干し芋を小さくちぎり、レーズンやナッツ類感覚でコーンフレークやグラノーラと一緒に食べたり、
お菓子に入れても美味しいです。


■豆知識 さつまいも
・収穫後、甘くする方法
さつまいもは収穫してから寝かせることで、デンプンが糖分に変わり甘くなります。掘りたての場合、すぐに焼き芋にするのではなく、収穫したら3週間〜1か月ほど、寝かせるとおいしくなります。


・調理のとき
さつまいもの甘みは、酵素の働きでより強くなるといわれます。アミラーゼという酵素が働き、さつまいものでんぷんを甘い麦芽糖 に変えるので甘くなるそうです。アミラーゼの適温は70度前後。じっくり低温で加熱してアミラーゼの力を利用すると、美味しくなります。理想は鍋の中に石を入れて焼く石焼芋ですが、家庭ではなかなか難しいので、炊飯器が作りやすいでしょう。


・選び方
表面に傷があるものは避け、太くてずっしりと重みのあるもの。ひげ根が多いものは繊維質が多いので、避けるとよいでしょう。
紅あずま(ほくほくして甘みが強い)、なると金時(ねっとり、ホクホク、甘味が強い)
安納芋(甘い蜜を食べているよう。干し芋にすると柔らかく崩れやすい場合も)


・保存方法
さつまいもは新聞紙に包んで、段ボールに入れ、風通しのいい冷暗所で保存します。さつまいの貯蔵適温は、13〜15℃。冷蔵庫に入れると、低温障害を起こすそうです。

Kae

Kae

カクテル&ジュースコーディネーター。出版社で、美容・料理関係の編集&記者を経験。心にも体にも美味しい美容レシピならオマカセ。毎日を楽しく、心地よく、人を喜ばせるような、そんな暮らしが理想♪

ブログ「KAE'S美容レシピ」も執筆中!

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