2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

花粉症対策に!アレンジいろいろ甘酒味噌

  

お久しぶりの更新です。

今年も花粉症シーズンがやってきました。

と言っても、私が今住んでいるカリフォルニアワインカントリーでは

ありがたいことにスギ花粉はなく、スギ花粉アレルギーの私は助かっています。

こちらでも毎年この時期に薬膳での花粉症対策をご紹介しているので、

気になる方はまずこちらからどうぞ!

「薬膳で花粉症対策おすすめ食材」

「花粉症改善 春の豆まめサラダ」

「今年の花粉は去年の2倍?花粉症対策おすすめは・・」

「花粉症対策に!あさりと蓮根の炊き込みごはん」


こちらアメリカでも、Hay Feverなど別の植物の花粉症はあります。

悩んでいる人も多く、ナチュラルな対処法として、ハーブやサプリメントもいろいろ売られています。

日本でも西洋でもアレルギーの対策には、まず腸内環境改善が大切と言われています。

薬膳でも、「脾」(消化器)を整えることが体調を整えるのにまず大切だと考えます。

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そこで毎日の食生活に取り入れたいのが

日本の伝統的なプロバイオティクス食材、甘酒です。
甘酒の原料のお米や米麹は胃腸の働きを整え、「脾」を助ける食材で、

薬膳では補気の代表食材。

もち米の場合はさらに補気の作用が強く、さらに肺にも作用します。
(逆にエネルギーが旺盛で熱タイプの方にはもち米はあまりおすすめしません)

このお米を発酵させている甘酒は日本人の腸内環境改善にはぴったりなんです。

ただ、甘いだけにカロリーも高く、毎日食べるには味も飽きるかも・・

ということで、今回は毎日の食事に取り入れやすい常備調味料にしました。
同じく発酵食品の味噌と合わせて、W発酵パワーで腸きれいになりましょう!

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<花粉症対策甘酒大葉味噌>
材料:150cc瓶1本分
味噌:大さじ3

甘酒(米麹で作ったもの、ストレートタイプ):大さじ4

生姜:1片

大葉:10枚

作り方:材料を全てフードプロセッサーにかけて滑らかなペースト状にする。

*甘酒は酒粕を伸ばしたタイプではなく、米麹で発酵させたものを使います。

 濃縮タイプ(薄めて飲むタイプ)の場合は大さじ2から様子を見て調節してください。

*大葉と生姜は辛温解表類で、体を温めながら発散させるので

 発汗促進と外邪の侵入に対抗する力を高めます。
 大葉の代わりに同じく辛温解表類の香菜1束や青ネギ4〜5本を使った

 香菜味噌やネギ味噌もオススメです。


風呂ふき大根風に薄味に煮た大根や里芋に乗せたり、

野菜スティックにそのままディップしてどうぞ!

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<アレンジレシピ:里芋と蓮根の大葉味噌和え>

レシピはこちらからどうぞ

花粉症対策には外から侵入する邪気が直接入りやすい

肺を強くするのもポイント!

ということで、肺の機能を高める蓮根と、

「脾・胃」を助けて解毒作用や痰や鼻水を改善する化痰作用もある里芋の組み合わせ。

蓮根も里芋も不溶性、水溶性食物繊維(プレバイオティクス)が豊富で

腸内環境も改善してくれます。

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こちらは大葉の代わりにネギを使ったネギ味噌をドレッシングにアレンジした

<薬膳甘酒ネギ味噌バンバンジーサラダ>

レシピはこちらから

鶏肉も補気の作用と脾・胃の働きを助けます。

もやしは解毒と熱を冷ます作用があるので

かゆみが強かったり、黄色い鼻水が出る熱タイプの花粉症の方向け。

トマトも熱を冷まし、胃腸の働きを整えます。

ネギ味噌を豆乳とお酢で伸ばしたさっぱりとしたドレッシングでどうぞ!


体質改善には腸から!いろんな種類の発酵食品を

毎日の食生活に取り入れて、辛い季節を乗り切りましょう!


SAI*dining おいしくきれいに

ブログではナパバレーでの生活や

料理大学(The Culinary Institute of America) 日記,

アメリカフードトレンドや美味しいもの、ヘルシー食材など

つれづれに更新しています。

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清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

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