美肌～あらごしトマトのフローズンカクテル

ほんのり甘くていい香り♪トマトを使ったグラニデです。
イタリアのシチリアへ旅行に行ったとき、レストランでお口直しに出されたトマトのグラニデ（＝氷菓）が忘れられず、アレンジしてみました。

ポイントは簡単ですが、食べてもおいしいトマトを使うことです。酸味と甘みが充実したトマトを使えば、誰でも美味しく作ることができます。甘みについてははちみつで補うことができるので気にしなくても大丈夫です。好みでトマトと相性のよいウオッカや焼酎、カンパリなどのお酒を加えてフローズンカクテルにしても美味しくいただけます。

さてトマトの栄養はといえばリコピンが有名ですが、他にもビタミンやミネラル、クエン酸、ファイトケミカルなど、非常に多くの有効成分が含まれます。また水分や食物繊維が多いため体調を整えるのにも効果を発揮します。

グラニデについて、気になる方は豆知識もチェックしてみてくださいね。
よかったら作ってみてください。

■材料（１人分）
トマト(冷凍）1個
はちみつ　小さじ2
好みでウオッカ、カシスリキュール、焼酎　適量

■作り方
1 トマトは丸ごと2時間ほど冷凍する(一晩でもOK)。
2 冷凍庫から出し、20分ほど常温において柔らかくしたら、すりおろし器でヘタを上にしてすりおろす。グラスに入れて、好みはちみつ、ウオッカをかける。

★ポイント
・トマトは生のまますりおろし冷凍してもよいですが、固まりやすいので、まるごと凍らせたあとにすりおろします。
・トマトは甘みと酸味が充実したものが美味しいです。
・はちみつの量はトマトの甘味によって調整してみてください。はちみつは固まりやすいので、
おもてなしのときは、トマトのすりおろしとはちみつを交互にグラスに入れて全体に行きわたるようにしましょう。



★豆知識
グラニデとは？　シャーベットとの違い
グラニデとはいったい何でしょうか。元々「グラニテ」はフランス語ですが、「グラニータ」というイタリア語。グラニータはシチリア発祥のデザートのことです。一見、デザートで出てくるシャーベットのことかなと思いますが、シャーベットとグラニテには少し違いがあります。いちばん大きな違いは甘さ（＝糖度）です。次に食感です。シャーベットにはよく卵の白身を泡立てたメレンゲを使いふんわりさせて作りますが、グラニデは好みの甘さに作った野菜やフルーツのシロップをそのまま凍らせて、何度もかき混ぜて作ります（攪拌30分ごとに3～5回）。つまりグラニデとはシャリシャリした食感の甘さ控えめのデザートのことです。

でも、なぜ食間にグラニデを食べるようになったのでしょうか。イタリアのシェフの話では、味の濃いものや油の多いものを食べると、人間の繊細な舌は味の感覚が麻痺してしまいます。結果、次に出てくるお料理、特に薄味の場合は分かりにくくなり、お料理本来の味がぼやけてしまうそうです。そのためにお料理の途中でグラニデを出し、お口の中を一度リセットしてもらうことに重要な意味があるとのこと。よく出されるのは、さっぱりした柑橘類、まれに野菜系。次に出てくるコース料理の邪魔にならないものを選ぶことが多いといわれます。