野菜ソムリエMidoriさんのお野菜レッスン
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【ジャガイモ】世界中で愛される、「大地のリンゴ」

2008年10月17日

こんにちは!Midoriです。
halloween.jpg
一気に肌寒さを覚えるようになったからか…どうやら風邪ひきさんが多いようです。
皆様は大丈夫ですか?


私も、喉がチクチク…ひょっとして風邪?と思うような、ちょっとアヤシイ状態に…
そんなときは、お野菜メニュー + あったかいジンジャーティー。
本格的な風邪になるまえに、無事、撃退しましたよ。


さて、今回のレッスンのテーマは、ジャガイモ
シチューの定番野菜でもありますね!!


ジャガイモの原産地は、南米のアンデス山脈。
コロンブスのアメリカ大陸発見後、ヨーロッパに伝わりました。


日本にやってきたのは、江戸時代。
オランダ船が長崎に持ち込んだのが最初で
「ジャガタラ(=インドネシアのジャカルタ)」経由でやってきたお芋、
…というのが名前の由来です。
potatoflower01.jpg  potatoflower02.jpg ←ジャガイモのお花です^^

春の九州産から始まって、6月ごろ関東、7〜8月に東北、9月からは北海道…と
産地が移動していきます。
だから、産地によって、旬もいろいろ…という訳ですね。


私が住んでいる仙台では、ちょうど夏休みが「ジャガイモ堀り」のシーズン。

ジャガイモは、家庭菜園でも気軽に栽培できるので、お勧めです。
最近はいろいろな品種が出ていますから、少しずつ育ててみるのも楽しいですよー♪
potato01.jpg
↑我が家の「ぽたじえ」産。
ジャガイモの世界も、なかなかカラフルです^^


■■ジャガイモの栄養■■

ジャガイモの主な成分はでんぷん
主食にもなる重要な作物として、世界各地で栽培されています。
「大地のリンゴ=pomme de terre」とは、フランス語での呼び名で
リンゴに匹敵する栄養がある…というのが、そのいわれのよう。
ジャガイモは、その昔ヨーロッパの飢饉を救った歴史もあるんですよ。


意外なイメージかもしれませんが、ビタミンCも豊富!!です。
ジャガイモのビタミンCは、でんぷん質に守られているので
加熱しても失われにくい
(70%程度残ります)のが特徴。
また、カリウムも多いので、体内の余分な塩分の排出を助けて
むくみを予防してくれますょ。


■■おいしいじゃがいもを選ぶワンポイント■■

まるーくふっくらしているもの。
表面に傷やしわなどがなく、張りがあるもの。
芽が出ていないもの。


■■おいしさUP!のワンポイント■■

近頃はいろいろな品種が出ていますね。
大きく分けると、味わいは2つのタイプ。

1)煮崩れしにくい「粘質系」 
  ☆代表:メークイン、レッドムーン、とうや etc

2)ホクホク食感「粉質系」  
  ☆代表:男爵キタアカリ、インカのめざめ etc

お好みや、用途によって、ぜひ使い分けてみてくださいね。


■■じょうずに保存するコツ■■

新聞紙などに包んで、冷暗所で保存します。

光にあたると、皮が緑になってしまいますので、注意してください。
※もし皮が緑になったり、芽が出たりしていたら
  その部分は毒素(ソラニン)を含みますので、
  しっかり取り除いてから使ってくださいね。
保存するとき、リンゴと一緒に入れておくと、芽が出にくくなりますよ。


さて、それでは今回のお勧めレシピですー。


煮崩れしにくい粘質系(メークイン等)のジャガイモを使って
チャレンジしてみてくださいね。

ホームパーティのオードブルに…そんなイメージで作ってみました☆


ほっとポテト・ブラックペッパー風味

hotpotato.jpg

◇◇材料(作りやすい量・2〜3人分)◇◇

ジャガイモ(メークイン) 中・2個
海老(冷凍モノでOK) 4本
エリンギ 中・2本
パセリ(小ねぎでもOK) 適宜
塩・こしょう 少々
白ワイン 少々
オリーブオイル 適宜
ブラックペッパー お好みで


◇◇作り方◇◇

(1)海老は殻つきのまま、塩と白ワイン少々を加えた熱湯に入れ
   再び沸騰したところで火を止めて、そのまま冷ます。
   冷めたら、殻をむいて薄くそぎ切りする。
(2)エリンギは細く裂いてフライパンで空焼き(オイルを入れないで)し
   白ワインと塩・こしょうをふる。
(3)ジャガイモ(メークイン)は皮をむいてスライサーで薄切りする。
   水にさらしたあと、塩を少々入れた水から茹でる。
   ⇒茹で時間は、沸騰してから1分ほど。シャキシャキ感が残る感じです。
(4)(1)〜(3)をあわせ、熱々のうちに皿に盛り、塩・こしょうで調味。
   仕上げに、オリーブオイルを回しかけ、パセリ(or小ねぎ)をあしらい
   ブラックペッパーをふる。


※海老以外に、帆立でも美味しいです♪
 帆立(生食用)は、薄くそぎ切りして、霜降り程度に火を入れてくださいね。
※お好みで、粉チーズをふってもOKです^0^

2008年10月17日 12:00 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)



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コメント(2)

みどりさん、こんにちは!
あ、なんだかパプリカ持っている姿、
いしころ家政婦は現場で見たような気が!
みどりさんのシチューブログ、とっても為になっております。
なんてたって、野菜ソムリエの草分け、みどりさん!
しっかりと知識も実践も伴っているお方。
これからもシチュブログ楽しみにしてますね

投稿者: いしころとまと | 2008年10月17日 20:11

いしころとまと様、コメントありがとうございます♪お返事遅くなりまして申し訳ありません!
正・解・でーす☆☆☆確かに目撃されました(笑)
実はプロフィールの写真が必要だったために、あわてて撮っていたのでございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますー。

投稿者: midori | 2008年10月21日 00:12
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