野菜ソムリエMidoriさんのお野菜レッスン
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【カブ(蕪)】緑の葉っぱも、実力者。

2008年10月 3日

こんにちは!Midoriです。皆様いかがお過ごしですか?
日中は暖かくても、朝晩はちょっと(かなり?)肌寒い日もあって、いよいよ本格的な秋の訪れを感じます。
「食欲の秋」の到来ですね〜。
chestnut1.jpg autumn1.jpg
↑先日、プチ旅行で見つけてきた「小さな秋」を皆様にプレゼントします♪


さて。お野菜レッスンの連載も、早くも4回目になりました。
今回ご紹介するのは、カブ

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春の七草の「すずな」はカブのことで、日本でも古くから栽培されてきた野菜のひとつです。
「日本書紀」(←歴史で勉強しましたねぇ)の中にも記録が残っているというのですから、
驚きですね。


長い間親しまれてきただけあって、
それぞれの地方で地域の気候や土壌にあった数多くの品種が生まれました。
スーパーなどでおなじみなのは、白くて丸い「小カブ」ですが、
品種によって、色も形も大きさも様々…と、個性派ぞろいです。


皆さんのお住まいの地域には、どんなカブがありますか?


■■カブの栄養■■

カブは、民間療法では「おなかの薬」として利用されてきました。
冷えからくる腹痛を緩和するのにカブのおろし汁を使っていたそうですが、
これは、カブに消化を助ける酵素・ ジアスターゼ などが含まれているから…
というわけなのですね。


最近ハードワーク(or飲みすぎ・食べ過ぎ)で、胃腸がちょっとお疲れ気味…
そんな方は、カブがおなかをやさしくケアしてくれますよ。


そして、緑の葉っぱもお忘れなく!!!
β-カロテン、ビタミンC、それにカルシウムなどが多い、立派な「緑黄色野菜」です。
捨てずに、ぜひ利用してくださいね。


ちなみに、私は、かために茹でたカブの葉っぱを、炊きたてのご飯にさっくり混ぜて
ゴマ塩をかけて食べるのがだぁい好き^^です。


■■おいしいカブを選ぶワンポイント■■

肌の張りがあるもの。斑点やシミのないもの。
茎や葉がしっかりしていて、黄色く変色していないものを選んでくださいね。

turnip2.jpg


■■おいしさUP!のワンポイント■■

地域や品種によっても異なりますが、
おもに春(3〜5月頃)と、秋〜初冬(10〜12月頃)、特においしい時期を迎えます。


春のカブはやわらかいので、サラダにしてもgood♪ですね。
また、秋〜初冬にかけてのカブは、ぐっと甘みを増しています。
さっと煮込んでポトフ、そしてもちろん!シチューにもぴったり^^♪
カブは火の通りが早く、煮崩れしやすいので、あまり煮すぎないようにご注意くださいね。


■■じょうずに保存するコツ■■

葉っぱは付け根の部分から切り落とし、根っこと葉っぱを分けて冷蔵庫で保存します。


葉っぱは、新鮮なうちにまとめて茹でてしまいましょう!!
かために茹でて小口に切っておき、一回分ずつラップに包んで冷凍したり、
炒めて常備菜にしたり、もお勧めです。


それでは、今回のお勧めレシピです〜。


これからおいしい時期を迎えるフルーツ・リンゴとあわせた
シンプルサラダをご紹介します。

カブとリンゴのサラダ〜ヨーグルト風味で、おなかに優しく
turnipsarad.jpg

◇◇材料(2人分)◇◇

カブ 1個
カブの葉 少々
リンゴ 1/4〜1/3個
くるみ 少々

A)プレーンヨーグルト 大さじ4
  マヨネーズ 大さじ1
  レモン汁 少々
  塩・こしょう 少々


◇◇作り方◇◇

(1)カブは皮をむき、厚さ2〜3mm程度のいちょう切りに、
   リンゴは皮つきのまま、厚さ1mm程度のいちょう切りにして
   薄い塩水につけておく(3分位)
(2)カブの葉は塩少々(分量外)を入れた熱湯でさっとゆがき、
   冷水にとってかたく絞る。お好みの量を小口に切っておく。
(3)Aを合わせてヨーグルトドレッシングを作る。
(4)(1)の水気を切り、(3)のドレッシングで和える。
   仕上げに、(2)のカブの葉とくるみをあしらう。


※カブが1個余っちゃった…そんなときにお勧めの、このサラダ。
  シチューのサイドディッシュにいかがですか?


---もひとつ、おまけです^^---

カブのピクルス〜秋の夜長、ワインのおともにぜひ♪

turnippickles.jpg


◇◇材料(作りやすい量)◇◇

カブ 2個
塩 小さじ1/2
レモン、お好みのハーブ、鷹の爪、粒胡椒 適宜
B)酢 50cc、水 50cc、白ワイン 25cc、蜂蜜 大さじ1〜2


◇◇作り方◇◇

(1)カブは皮を厚めにむき、1/8のくし型切りにする。
   ⇒茎の部分を少しつけておくと可愛いです。
    その際は竹ぐしを使って根元を良く洗ってくださいね。
(2)(1)に塩をしてそのまま5分くらいおく。
(3)酢以外のBの材料を鍋に入れ、沸騰させてアルコールを飛ばす。
   その後酢を加えて火を止め、あら熱をとる。
(4)(2)の水気をきり、ビンなどの容器に入れる。
   お好みで、薄切りのレモン、鷹の爪、ハーブ、粒胡椒も入れる。
(5)(3)のピクルス液を(4)に注ぐ。


※一晩おいたくらいからが、食べごろです♪

2008年10月 3日 11:40 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)



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コメント(2)

いつも、楽しく野菜教室に参加させて頂き、ありがとうございます♪こちらには、初!コメントです。
さて、カブは大好きで、ポトフや漬物にはしていましたが、カブとヨーグルト!!全く、思いつかない組み合わせ〜〜〜!そこに、マヨとくるみ!おいしそうです♪

そしてカブのピクルス〜美しいです☆教えて頂いたパプリカのピクルスもおいしかったので、作ってみたいです(*^^)

投稿者: かおりん | 2008年10月 7日 21:17

かおりんさま☆いつもありがとうございます。
コメントいただいていたのに、お返事が遅くなり申し訳ありませんー。
うふふふ、カブとヨーグルト。とってもおなかに優しい組み合わせです。
ヨーグルト+マヨ の和え衣は、フルーツ系のサラダにとっても良くあいますです。

ピクルスは、いろいろ応用が利くので覚えとくととっても便利!行動力抜群!のかおりんさま、ぜひぜひ試してみてくださいませ(^^)

投稿者: midori | 2008年10月20日 23:58
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