2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

潤い&デトックスな白キクラゲのとろとろスープ

  
薬膳といっても、あまり生薬や薬膳っぽい食材を使わないで
レシピをご紹介したいというのが、ポリシー(?)なのですが、
これはどうしてもおすすめ!という食材があります。

それが白キクラゲ!

中国では銀耳(ギンジ)と呼ばれ、薬膳では滋陰(体の潤いを補う)食材として使われます。

空気の乾燥するこれからの季節に肺を潤し、
細胞を活性化して免疫アップ、体力をつけてくれる食材でもあります。
古くから美容にいい食材と言われ、楊貴妃もよく食べていたとか。

胃を保護する働きもあり、胃潰瘍の漢方薬としても処方されています。
また、血液がどろどろ系の方は「陰虚」である場合が多いので、
高コレステロールや高血圧など生活習慣病が気になる方には
ぜひ取り入れて欲しい食材でもあります。

栄養的にも天然のヒアルロン酸と言われたり、
植物性コラーゲンが含まれるとも言われ、
アミノ酸を豊富に含むので美肌の強い味方!

食物繊維も豊富に含まれている上に、
腸内の善玉菌の餌となる多糖類も多いので腸内環境を改善してくれます。

そんな白キクラゲ、イメージとしてはシロップ煮にしてデザートや
コリコリ食感を生かして酢の物なんかが多いのですが、
今日は白キクラゲをより効果的にとれるスープレシピをどうぞ♪

白キクラゲスープ

◎とろとろ白キクラゲのミルクスープ

<材料>(4人分)
白キクラゲ(乾燥):5g
えのき茸:100g
昆布だし:2カップ
豆乳または牛乳:1カップ
おろし生姜:1/2片
練りゴマ:大さじ1
西京味噌:大さじ1(普通の味噌なら小さじ2)
塩少々
煎りごま:適宜

*下ごしらえ*
白キクラゲはたっぷりの水で戻す。

①戻した白キクラゲを適当にちぎり、昆布だしで、できれば30分以上煮る。
(長く煮るほど、とろとろになり、潤い成分が吸収されやすくなります)

②1cmに切ったエノキとおろし生姜を加え、5分ほど煮る。

③豆乳を加えて温める。
 練りゴマと味噌をボールに入れ、少量のスープでよく溶きのばし、スープに加える。
 味をみて整える。

 器に盛って、煎りゴマをトッピングしてどうぞ!


白キクラゲスープ2

白キクラゲと同じく、潤いを補うゴマや牛乳
体を温め、風邪予防にいい生姜
腸内デトックスに役立ち、内臓脂肪燃焼もしてくれるえのき茸を合わせた
最強潤いデトックススープです。

白キクラゲを煮込むのにちょっと時間がかかりますが、
鍋任せの超簡単レシピ。

まとめてもどして茹でて煮汁ごと冷凍もできるので
ひと袋まとめて処理しておけば、すぐできちゃいます。

夏向け白キクラゲレシピもご紹介しています↓
美肌薬膳 紫外線対策にぷるぷる白キクラゲとトマトのマリネ



ブログでもレシピやいろいろ更新中。
ぜひ遊びにきてくださいね!

SAI*dining



清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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