2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

冷え対策&癒しのころころスイートポテト

  
いや〜、寒くなってきましたね。

寒くなると、体温が下がって免疫が落ちやすく、
風邪も引きやすくなります。

特に女性は筋肉が少ないので、冷え性の方が多く、
甘いものが好きな方だと砂糖は体を冷やすのでますます冷えてしまいます。

お菓子を食べるから、カロリー調整で主食を抜く。。なんてことをすると
体を温める「気」が不足してさらに冷えがひどくなったり。

そんな方におすすめおやつがスイートポテト!
お芋堀りシーズンですし、もらったり宅配に毎週はいっていたりと
何かとサツマイモが余っていませんか?

お芋は気を補う力が強いので、体を温めてくれたり、
疲れを取ってくれたりしますが、食べ過ぎると
「気」が渋滞して気滞という状態になることも。

これが胸焼けの原因だったり、これによって血行が悪くなってしまうこともあるので
補気をしたらめぐらせましょう!というのが薬膳のルール。

なので、今回は気を巡らせる効果のある柑橘を組み合わせて
さわやかな香りと自然な甘さの体に優しいスイートポテトになりました。

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◎冷え改善&癒しのスイートポテト

<材料>10個分
さつまいも:中サイズ1本(250g前後)
みかんジュース*:200cc
牛乳:大さじ3程度
卵黄:1個分
てん菜糖:大さじ1〜2
はちみつ:大さじ1
バター:10g
ジンジャーパウダー:少々
卵白:少々
スライスアーモンド、ココナッツなど:適宜

①さつまいもは1cmの輪切りにし、水に10分さらす。

②鍋に入れてみかんジュースを加え、ふたなしで弱火で15〜20分サツマイモが柔らかくなるまで煮る。

③さつまいもだけ取り出し、皮をむいて(つけててもOK)
 マッシャーやフォークで潰すか、なめらかにしたい場合は裏ごす。
 温かいうちにバターを加える。

 この辺りでオーブンを200度に余熱。

④煮汁のみかんジュースは50ccまで煮詰めて加える。
 蜂蜜を加えて、てん菜糖をお好みで加える。
 卵黄も加え、牛乳で固さを調節する。
 お正月の栗金団のきんとん部分くらいの固さが目安です。

⑤鍋に戻して、弱火で練って卵黄に火を通すとともに、水分を飛ばす。
(柔らかめのマッシュポテトくらいの固さ)

⑥触れるくらいまで冷ましてから10等分して丸め、オーブンシートをしいた天板に並べる。
 卵白を塗って、てん菜糖(分量外)をひとつまみ振り、アーモンドやココナッツがあればトッピング。

 余熱したオーブンに入れ、焼きめがつくまで10分ほど焼く。

*生地は加熱済みなので、トースターでも焼けます。
 焦げやすいので注意!!

*なぜみかんジュース?の訳ですが、薬膳ではオレンジは涼性で体を冷やす傾向
 みかんは温性なので、温める傾向だからです。

 あんまり冷えは気にならないわという方はオレンジジュースでOK

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ころんと一口大のかわいいスイートポテトができました。
ココナッツとアーモンド、トッピングを変えるだけで、違った表情と味わいに。

気をめぐらせる柑橘はストレスを癒す効果も期待できます。
というわけで「癒しの」スイートポテト。

温め食材のイメージが強い生姜も、生は発汗作用
干したものは内臓から温める作用があるので、
冷え性にはパウダーなどドライがおすすめです♪

<本日の薬膳食材>

◎さつまいも


味:甘
性質:平
帰経:脾・腎
働き:疲労回復, 足腰のだるさ、便秘改善、胃腸虚弱

◎みかん

味:甘・酸
性質:温
帰経:肺・脾
働き:食欲不振、膨満感、咳、風邪予防

◎生姜(乾姜)

味:辛
性質:温
帰経:脾・胃・肺
働き:風邪予防・冷え症改善・冷えによる腹痛・食欲不振・食中毒予防

ブログでもレシピや日々のいろいろ更新中。
ハロウィン向けレシピ強化中です♪
よかったら遊びにきてくださいね!

SAI*dining



清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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