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ひな祭りに!3色ベジムース
春一番がふいたとか吹かないとか・・・
でも、そろそろ花粉の気配を感じて鼻やら目やらが怪しい感じです。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、
そういう時こそ薬膳で食べて体を整えましょう!
春は風が強い季節で、風邪(ふうじゃ)が体に悪さをします。
外からウィルスや悪いものが体の中に入りやすく、感情も風で揺らぐので
イライラしやすかったり、寝つきが悪かったり。。
また、お肌の調子もゆらぎ肌で吹き出物が出やすかったりしませんか?
こういう不調は外にも原因があるのですが、
内臓の働きがいいと、影響を受けにくくなります。
まずは、体調を整える基本、「脾」を整えることと、
春は「肝」を助けて心身ともに伸びやかに過ごすことが薬膳ポイントです。
そんなことで、今回は「脾」と「肝」を助ける食材を使って、
ひな祭りの食卓にもぴったりな3色ベジムースのレシピをご紹介。
◎三色ベジムース
<材料>(4人分)
カリフラワー:150g
新玉ねぎ:100g
野菜ブイヨン(コンソメ):1/2カップ
(顆粒のスープの素をお湯で溶いたもの。昆布だしでも)
絹ごし豆腐:120g
粉寒天:小さじ1/4
塩:少々
A人参:50g
Aトマトペースト(あれば):大さじ1/2
Bほうれん草(茹でて固くしぼったもの):30g
<作り方>
①カリフラワーは小さめにほぐし、新玉ねぎはスライス。
人参はゆでておく。
②玉ねぎ、カリフラワーに塩少々をふって鍋に入れ、
少量の水(大さじ2くらい)を加えてふたをして弱火で蒸し煮にする。
水分がほぼなくなったら野菜ブイヨンと粉寒天を加えてひと煮立ちしたら
火を止め、ハンドブレンダーなどでピュレ状にする。
豆腐も加えてさらにハンドブレンダーで混ぜ、味を整える。
③できた②を3つに分け、
1つには人参、トマトペーストを加えてブレンダーで混ぜる。(赤ムース)
1つにはほうれん草を加えてなめらかにブレンダーで混ぜる。(緑ムース)
④器に下から緑、白、赤と重ね、冷やす。
ベースのムースに人参とほうれん草を混ぜるだけで三色に!
オプションですが、ひょろひょろっと刺さっているのは
ワンタンかシュウマイの皮に卵白を塗って
桜の花と葉の塩漬けを刻んだものを散らし・・
挟んだものを細く切って、
色がつかないように少量の油をしいたフライパンでごくごく弱火で焼いたもの。
クルトン替わりというか、味のアクセントになります。
<薬膳ポイント>
免疫アップにも、ダイエットにも、美容にも大切なのが、
「脾」の働きをよくすることです。
「脾」が食べたものを消化してエネルギーとして活用できる形にし、
水分の吸収にも関わります。
「脾」が弱ると、食べたものを「気」に変えることができず、
食べても疲れが取れなかったり、体力がおちたり、
「血」が作れず、体調不良や肌のくすみの原因に・・・
しかも、消化できなかった食べ物はそのまま余分なものとして
脂肪になったり、血を汚したりするのです。
また、水分もうまくつかえないのでむくみの原因にも。
水分については花粉症とも関わるのでまた別記事でおはなしします。
今回使った「脾」の働きを助ける食材がカリフラワーと豆腐です。
カリフラワーは「脾」や胃腸の働きを整え、
消化もよく、「気」の材料となります。
豆腐もやはり「脾」と胃を整えて、潤いを補います。
もうひとつ、春は「肝」の働きを助けることで、
冬に内側にこもっていたエネルギーを外にむけて発散させるとよいのですが、
この「肝」を助けるのが今回は人参とほうれん草。
「肝」の働きには「血」がポイントなのですが、
この人参とほうれん草は「血」を増やす食材でもあります。
ということで、今回は
「脾」と「肝」を元気にする、ベジムースのご紹介でした。
とっても簡単なので、ぜひお試しを!
「SAI*dining おいしくきれいに」
ブログでもいろんなレシピや
今はハワイ旅行日記などいろいろ更新中。
ぜひ遊びにきてくださいね~!

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。
ブログ「SAI dining」も好評執筆中。