2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。
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<薬膳の基本>梅雨の薬膳〜脾〜
2014-06-10 23:00 公開
今年の梅雨は長くなりそうとの予報もありますが、
梅雨入りしてまだ数日なのに、早くももうじめじめにうんざり。。
というのも私だけではないはず!
梅雨時は体調も崩しやすい時期です。

なんで不調になるの?ということから
少しでも体調をすっきりさせるポイントの薬膳的解説をどうぞ。
まず、梅雨時に体に影響するのは「湿邪」と「暑邪」です。
特に「湿邪」の影響で体が重くてだるい、
胃腸の調子が悪い、むくみやすい、湿疹が出やすいなどの影響をうけます。
朝起きてもなんとなくだる重な気分になるのも湿邪の影響です。
そしてこの湿邪は外からだけでなく、「脾」の働きが弱ることで
体の中にも生まれてしまうのです。
この「脾」は食べ物の受け入れから消化して、エネルギーに変えるまでの全般の機能をはたしているのですが、
湿気の多い環境ではすぐに弱ってしまうという特徴があります。
つまり、外からの湿気の影響と、それによって「脾」が弱り体の中にも湿邪が生まれるという
Wのじめじめ毒によって体調が悪くなってしまうのです。
そこでおすすめなのが、この「湿」を体の外に排出する食材です。
薬膳では「袪湿類」や「利水類」に分類されます。
冬瓜、白瓜などの瓜類、小豆、黒豆、大豆、そら豆、緑豆などの豆類、
ハトムギやトウモロコシ(特にヒゲ)菊芋や金針菜など。
これから旬のさくらんぼや鱧(ハモ)も湿を追い出す働きがあります。
そして「脾」の働きを助ける食材も積極的に取りましょう。
オクラやカブ、キャベツ、かぼちゃ、カリフラワーなどの野菜や
スズキや太刀魚、カツオなどの魚がおすすめです。
大麦やオートミールの原料の燕麦なども健脾作用があります。
「脾」の働きを助けることで、余分な「湿」を作るのを防ぎます。
<「脾」って?>
さて、ここで薬膳の基本、陰陽五行説のお話。
陰陽五行説に当てはめるとこの時期は「土」にに当たり
五臓でいうと「脾」ががよく働かなくてはいけない季節です。
<薬膳の基本>季節と五臓〜腎〜
↑五行説についてはこちらをどうぞ。
日本の梅雨は中国で言う「長夏」に似ている気候なため、
これを当てはめて考えます。
自然界では「土」が命を育むように、人間の体では
「土」である「脾」が全身のエネルギーの元となる「気」を生み出し、
栄養分を運ぶ「血」を作っています。
そのため、「脾」が弱ると食事をしても食べたものから「気」や「血」を作り出せず、
エネルギー不足になって疲れやすくなったり、血行が悪くなったり
冷えやすい、よく眠れないなど様々な不調の原因になります。
それどころか、食べた未消化のものが「湿」や老廃物となって、
汚れた血液「瘀血」(おけつ)となり生活習慣病の原因となったり、太りやすくなったりと
健康にも美容にも「脾」が元気で働くことが重要となります。
「脾」が弱ると顔色が黄色っぽくなったり肌のつやがなくなる、
舌のコケが厚くなりじっとりとした感じになる、
むくみが気になる
口の中が甘い、もしくは甘いものがやたら食べたいといった自覚症状が出てきます。
こんな症状に思い当たる方はまず、「脾」の養生。
ということで上に書いた「脾」の働きを助ける食材を取り入れることもですが、
「脾」は冷えも嫌うので、冷たい飲み物や食べ物、生もの(生野菜も含む)を控えめにする、
辛すぎるもの、白砂糖を控えるということも、ちょっと気にかけてみてくださいね!
今日も見てくださってありがとうございました!
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪
SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/
梅雨入りしてまだ数日なのに、早くももうじめじめにうんざり。。
というのも私だけではないはず!
梅雨時は体調も崩しやすい時期です。

なんで不調になるの?ということから
少しでも体調をすっきりさせるポイントの薬膳的解説をどうぞ。
まず、梅雨時に体に影響するのは「湿邪」と「暑邪」です。
特に「湿邪」の影響で体が重くてだるい、
胃腸の調子が悪い、むくみやすい、湿疹が出やすいなどの影響をうけます。
朝起きてもなんとなくだる重な気分になるのも湿邪の影響です。
そしてこの湿邪は外からだけでなく、「脾」の働きが弱ることで
体の中にも生まれてしまうのです。
この「脾」は食べ物の受け入れから消化して、エネルギーに変えるまでの全般の機能をはたしているのですが、
湿気の多い環境ではすぐに弱ってしまうという特徴があります。
つまり、外からの湿気の影響と、それによって「脾」が弱り体の中にも湿邪が生まれるという
Wのじめじめ毒によって体調が悪くなってしまうのです。
そこでおすすめなのが、この「湿」を体の外に排出する食材です。
薬膳では「袪湿類」や「利水類」に分類されます。
冬瓜、白瓜などの瓜類、小豆、黒豆、大豆、そら豆、緑豆などの豆類、
ハトムギやトウモロコシ(特にヒゲ)菊芋や金針菜など。
これから旬のさくらんぼや鱧(ハモ)も湿を追い出す働きがあります。
そして「脾」の働きを助ける食材も積極的に取りましょう。
オクラやカブ、キャベツ、かぼちゃ、カリフラワーなどの野菜や
スズキや太刀魚、カツオなどの魚がおすすめです。
大麦やオートミールの原料の燕麦なども健脾作用があります。
「脾」の働きを助けることで、余分な「湿」を作るのを防ぎます。
<「脾」って?>
さて、ここで薬膳の基本、陰陽五行説のお話。
陰陽五行説に当てはめるとこの時期は「土」にに当たり
五臓でいうと「脾」ががよく働かなくてはいけない季節です。
<薬膳の基本>季節と五臓〜腎〜
↑五行説についてはこちらをどうぞ。
日本の梅雨は中国で言う「長夏」に似ている気候なため、
これを当てはめて考えます。
自然界では「土」が命を育むように、人間の体では
「土」である「脾」が全身のエネルギーの元となる「気」を生み出し、
栄養分を運ぶ「血」を作っています。
そのため、「脾」が弱ると食事をしても食べたものから「気」や「血」を作り出せず、
エネルギー不足になって疲れやすくなったり、血行が悪くなったり
冷えやすい、よく眠れないなど様々な不調の原因になります。
それどころか、食べた未消化のものが「湿」や老廃物となって、
汚れた血液「瘀血」(おけつ)となり生活習慣病の原因となったり、太りやすくなったりと
健康にも美容にも「脾」が元気で働くことが重要となります。
「脾」が弱ると顔色が黄色っぽくなったり肌のつやがなくなる、
舌のコケが厚くなりじっとりとした感じになる、
むくみが気になる
口の中が甘い、もしくは甘いものがやたら食べたいといった自覚症状が出てきます。
こんな症状に思い当たる方はまず、「脾」の養生。
ということで上に書いた「脾」の働きを助ける食材を取り入れることもですが、
「脾」は冷えも嫌うので、冷たい飲み物や食べ物、生もの(生野菜も含む)を控えめにする、
辛すぎるもの、白砂糖を控えるということも、ちょっと気にかけてみてくださいね!
今日も見てくださってありがとうございました!
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪
SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。
ブログ「SAI dining」も好評執筆中。