2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

野菜でクールダウン☆塩レモンガスパチョ

  
先週から急に気温が上がり、真夏日を記録した所も多いですね。
急に暑くなると、体がまだ慣れていないし、対策も十分でないせいか
7月8月よりも熱中症になる方が多いそうです。

水分補給が熱中症予防には大切ですが、
冷たい水やドリンクをがぶがぶ飲むと、胃腸冷えて「脾」を弱らせるので
飲んだ水分をうまく吸収活用することができません。

さらに「脾」が弱ると食べたものからエネルギーを作ることができなくなり、
食べてもだるい、疲れやすいなど夏バテの原因に・・・

水分補給は常温のお水や、麦茶、
体の熱をとり、水分もたっぷり含むのトマトやキュウリなどの夏野菜を食べるのがいいです。

そこでおすすめなのが、夏野菜たっぷり使ったスープ、カスパチョ。

水分だけでなく、汗で失われるビタミンやミネラル、適度な塩分も補給できます。

gazpacho

◎塩レモンガスパチョ

【材料】4人分
トマト・・・500g
パプリカ・・・1/2個(80g)
きゅうり・・・1本(100g)
ピーマン・・・1個(50g)
セロリ・・・1/2本(40g)
硬くなったパン・・・40g
塩レモン・・・1/6〜1/4個分
白パルサミコ・・・大さじ1
オリーブオイル・・・大さじ1
クミンパウダー・・・あれば少々

トッピング用にきゅうり、トマト適宜

①パンは水にひたしてギュッと絞る。

②野菜を適当な大きさに切り、全ての材料をミキサーにかける。
(ハンドブレンダーでも)

③なめらかになったら冷蔵庫で1時間以上、できれば半日ほどなじませる。
(冷えやすい方、お腹の弱い方は涼しいところ室温で。)

 小さく刻んだきゅうりやトマトをトッピングする。

gazopacho2

塩レモンの塩分によって入れる量は調整します。
最初は少なめに入れて、味をみて足してくださいね。

トマトやキュウリは体にこもった熱を冷ます、「清熱」の野菜。

パプリカやピーマンはお腹を温める「温裏」と
気をめぐらせて血行もよくする「理気」の作用があります。

レモンも体の熱をとり、渇きを癒す働きがあります。
皮の部分は気のめぐりをよくします。


体の熱を適度に冷ましますが、意外に冷えすぎないのはパプリカを組み合わせるおかげ。

さらに冷えるわという方は少量のにんにくやチリパウダーを加えるといいですよ。

固くなったパンを入れることで、とろりクリーミーな口当たりに。

ガスパチョは簡単で人気のあるスープですが、
塩レモンで味付けすることで爽やかな香りと旨みが加わって
食欲を増進、気のめぐりもよくなり代謝もアップです。

<本日の薬膳食材>

 トマト(西紅柿)

 性質:微寒
 味:甘・酸
 帰経:肝・脾・胃
 分類:清熱・生津・止渇・健胃

 きゅうり

 性質:寒
 味:甘
 帰経:胃・小腸
 分類:清熱・利水・止渇・生津

 ピーマン・パプリカ

 性質:平
 味:甘
 帰経:肝・心・胃・腎
 分類:理気・温裏

 レモン

 性質:平
 味:酸
 帰経:肺・胃
 分類:生津・止渇・清熱・理気

<薬膳の基本>食材の五味・五性・帰経

ブログでもレシピや日々のいろいろ更新中。
よかったら遊びにきてくださいね!

SAI*dining

清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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