2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

鏡開きのお餅で薬膳ジャスミン葛ぜんざい

  
本日1月11日は鏡開きです。

鏡餅にはお正月の間歳神様が降りられていて、鏡開きの日にはそのお餅をいただいて
歳神さまの力をいただき、一年の無病息災を願います。

いろいろなアレンジお餅のレシピはレシピブログさんでも紹介されているので
私は定番ぜんざいを薬膳的にオススメなアレンジをしたレシピをご紹介。

餅は薬膳では補気の食材。

補気とはエネルギーの元となる「気」を補うほか、
体のすみずみに栄養を運ぶ「血」も増やし、
体を温める陽気も増やす作用のある食材のこと。

体質を強くし、免疫をアップして風邪をひきにくくする体作りにも大切な食材です。

このグループにはお米や芋類などが入るのですが、
餅はその中でも特に作用の強い食材です。

うるち米は平性ですがもち米は温性なので、体を温める作用も
ご飯より高いのです。

冬場や寒い地域の方にはお餅は特におすすめ食材です。


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薬膳の原則として、気をたくさん補ったら、巡らせる食材をとることがあります。

気が詰まると血行が悪くなったり、胸や脇腹が張ったような感じになったり、
胸焼けのような症状が出ます。

お餅や焼き芋を食べて胸焼けが・・・なんていう場合は
気が詰まってしまったのかもしれませんね。

気を巡らせる食材としては、柑橘類やジャスミンなど香りのいい物と覚えておくとわかりやすいです。
他にも好みはありますが、らっきょうや玉ねぎなど、においの強いものも気を巡らせます。

そこで、今回は気を巡らせる作用のあるジャスミンティーを使った
アレンジぜんざいです。
市販のゆで小豆とジャスミンティで簡単に出来るレシピを
時間がたっても固くならず、食べやすい切り餅アレンジをご紹介します。

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<薬膳ジャスミン葛ぜんざい>

ジャスミンティー:1カップ
ゆで小豆(缶など):80g
塩:1つまみ
葛粉:大さじ1程度(葛粉は固まりなのできっちり計れませんが大体で・・)

◎柔らか餅
餅:100g(切り餅なら2切れ)
水:大さじ2
甜菜糖:小さじ2
(好みの糖類)
片栗粉:打粉用

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①柔らか餅を作ります。
 耐熱容器に小さめに切った餅と水、甜菜糖を入れ、ラップをして600wで1分加熱。

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②柔らかくなっているのでフォークでぐるぐると混ぜ固まりをなくし、
 バットに敷いた片栗粉の上に広げる。

 冷めたら手を水で濡らし、食べやすい大きさに丸める。

③ぜんざいを作る。
 鍋に葛粉以外の材料を入れ、ひと煮立ちさせ、同量の水で溶いた葛粉でとろみをつける。

*様子を見ながら葛粉の量を調節して好みのとろみ加減にしてください。

④ぜんざいに餅を入れ、あれば陳皮(干したミカンの皮)を乗せる。

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お餅は糖分が入ると固くなりにくくなります。

柔らかお餅はお子さんでも食べやすいのでオススメ!

最後に乗せた陳皮など柑橘の皮の香りも
気を巡らせる効果があるので、あればぜひ!

ゆずの皮なんかでもいいですよ〜。

<本日の薬膳食材>

   餅(もち米)

性質:温
味:甘
帰経:脾・胃・肺

分類:補気

(性質などについてはコチラを参照)

長くなるので、ぜんざいの主役のもう1つ、小豆についてはブログの方に書きますね。
あと、無糖のゆで小豆を使ったバージョンのぜんざいレシピも。
コチラでどうぞ!

今日も見てくださってありがとうございます!

ブログ、SAI*dining もよかったら見に来てくださいね!

清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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