2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。
食べ過ぎリセット薬膳七草粥
2014-01-05 00:02 公開
明けましておめでとうございます!
この年末はぎりぎりまでおせちに取り掛かれず、1日で買い出しから料理に
花を飾ったりを突貫でやりまして、なんとか形に。。。

(我が家のお正月はこちらでご紹介)
初詣に初売りに、箱根駅伝テレビ応援にとTheお正月!な感じで過ごしました。
今年は6日からお仕事スタートという方が多いのかな?
カレンダー上ではお休みが長くて、なんだか食べ過ぎちゃった・・という方も多いのでは?
お節自体も結構カロリーが高いものが多いのですが、
おせちに飽きたら○○もねといって食べたくなるものも
中華だったりお肉だったりラーメンだったりと、なんだかガッツリしたものが多くないですか?
そんなこんなで胃腸もお疲れ、体重も増量しているかもな時期ですね。
1月7日は七草粥を食べる習慣がありますが、もともとは中国から伝わったもの。
人日の節句といって、古代中国では
正月1日に鶏、2日に狗(犬)、3日に羊、4日に猪、5日に牛、6日に馬、7日に人、
8日に穀を占う風習があり、その日の天候で一年の吉凶を占っていました。
そして、7日の人の日には邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、
一年の無事を祈ったというのが始まりです。
日本には平安時代に伝わり、その頃は7種(くさ)で野草ではなく
粟、黍、稗など7種の雑穀を入れていたそうです。
七草粥は宮中行事で供され、一般に広まったのは江戸時代から。
冬場のビタミン不足を補う意味でも早春の七草を入れてお粥にして食べるようになりました。

春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ ですね。
スズナは蕪、スズシロは大根です。
薬膳では肥満の原因として「脾」の働きがが悪く、
食べたものを消化がちゃんとできないからだと考えます。
未消化のものは痰湿といって、代謝を悪くしたり、血行が悪くなるもととなり、
たまると冷えやすくなったり脂肪もたまりやすくなります。
また「脾」の働きが悪くなると水分代謝も悪くなり、むくみの原因にもなります。
そこで、ダイエットやデトックスのためには
「脾」の働きを助けてあげたり、働きをよくすることが大切。
暴飲暴食の後には消化に優しくお腹を温めるお粥というのは
薬膳的にも、とても理にかなっています。
そこで七草粥ですが、今回は薬膳的にちょい足しでさらに「脾」を元気に!
というレシピをご紹介します。

<薬膳七草粥レシピ>
<材料>2人分
ご飯:100g
押し麦:大さじ2
水:500cc
昆布茶:ひとつまみ
春の七草セット:1パック
大根:5cm
柚皮または陳皮:少々
①七草セットの野菜はさっと茹でて刻んでおく。
②分量の水に押し麦を入れ、火にかけて煮立ってから蓋をして5分煮る。
ご飯、昆布茶を加えさらに5分以上、お粥が好みのとろみ加減になるまで煮る。
①を加えてお好みで塩で味を整える。
③大根を大根おろしにして、よそった粥に乗せ、
刻んだ柚子の皮か陳皮(ミカンの皮の乾燥)をトッピングしてどうぞ!
大根は消化酵素が豊富で消化を助ける野菜ですが、
薬膳でも消食といってやはり消化を助ける食材に分類されます。
肉類や穀類の消化を助け、脾の働きも助けます。
また、肉や脂っこいもの、味の濃いものを食べ過ぎると、
体の熱が旺盛になってしまうのですが、大根はこれを沈める作用もあります。
大根は七草のひとつでもありますし、消化酵素をそのままとれる大根おろしでトッピング。

押し麦の原料大麦も、やはり消食の食材で、脾の働きを助けるので
ご飯に加えて入れてみました。
ぷちぷち食感もおいしくておすすめ!
柑橘の皮は気の巡りをよくするので、血行促進やデトックス効果も期待でき、
最後にふわっと爽やかに香ります。
お粥はお米から?と思われるかもしれませんが、
実は行事粥はご飯から炊くのが正式だとも言われています。
ということで、今回はご飯からの七草粥のレシピです。

胃腸を休めて、年末年始の食べ過ぎをリセット、デトックスにもなる七草粥を
ぜひご家族で召し上がれ〜♪
<本日の薬膳食材>
大根
性質:涼
味:辛・甘
帰経:肺・胃
分類:消食
(性質などについてはコチラを参照)
今日も見てくださってありがとうございました!
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪
SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/
この年末はぎりぎりまでおせちに取り掛かれず、1日で買い出しから料理に
花を飾ったりを突貫でやりまして、なんとか形に。。。
(我が家のお正月はこちらでご紹介)
初詣に初売りに、箱根駅伝テレビ応援にとTheお正月!な感じで過ごしました。
今年は6日からお仕事スタートという方が多いのかな?
カレンダー上ではお休みが長くて、なんだか食べ過ぎちゃった・・という方も多いのでは?
お節自体も結構カロリーが高いものが多いのですが、
おせちに飽きたら○○もねといって食べたくなるものも
中華だったりお肉だったりラーメンだったりと、なんだかガッツリしたものが多くないですか?
そんなこんなで胃腸もお疲れ、体重も増量しているかもな時期ですね。
1月7日は七草粥を食べる習慣がありますが、もともとは中国から伝わったもの。
人日の節句といって、古代中国では
正月1日に鶏、2日に狗(犬)、3日に羊、4日に猪、5日に牛、6日に馬、7日に人、
8日に穀を占う風習があり、その日の天候で一年の吉凶を占っていました。
そして、7日の人の日には邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、
一年の無事を祈ったというのが始まりです。
日本には平安時代に伝わり、その頃は7種(くさ)で野草ではなく
粟、黍、稗など7種の雑穀を入れていたそうです。
七草粥は宮中行事で供され、一般に広まったのは江戸時代から。
冬場のビタミン不足を補う意味でも早春の七草を入れてお粥にして食べるようになりました。

春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ ですね。
スズナは蕪、スズシロは大根です。
薬膳では肥満の原因として「脾」の働きがが悪く、
食べたものを消化がちゃんとできないからだと考えます。
未消化のものは痰湿といって、代謝を悪くしたり、血行が悪くなるもととなり、
たまると冷えやすくなったり脂肪もたまりやすくなります。
また「脾」の働きが悪くなると水分代謝も悪くなり、むくみの原因にもなります。
そこで、ダイエットやデトックスのためには
「脾」の働きを助けてあげたり、働きをよくすることが大切。
暴飲暴食の後には消化に優しくお腹を温めるお粥というのは
薬膳的にも、とても理にかなっています。
そこで七草粥ですが、今回は薬膳的にちょい足しでさらに「脾」を元気に!
というレシピをご紹介します。

<薬膳七草粥レシピ>
<材料>2人分
ご飯:100g
押し麦:大さじ2
水:500cc
昆布茶:ひとつまみ
春の七草セット:1パック
大根:5cm
柚皮または陳皮:少々
①七草セットの野菜はさっと茹でて刻んでおく。
②分量の水に押し麦を入れ、火にかけて煮立ってから蓋をして5分煮る。
ご飯、昆布茶を加えさらに5分以上、お粥が好みのとろみ加減になるまで煮る。
①を加えてお好みで塩で味を整える。
③大根を大根おろしにして、よそった粥に乗せ、
刻んだ柚子の皮か陳皮(ミカンの皮の乾燥)をトッピングしてどうぞ!
大根は消化酵素が豊富で消化を助ける野菜ですが、
薬膳でも消食といってやはり消化を助ける食材に分類されます。
肉類や穀類の消化を助け、脾の働きも助けます。
また、肉や脂っこいもの、味の濃いものを食べ過ぎると、
体の熱が旺盛になってしまうのですが、大根はこれを沈める作用もあります。
大根は七草のひとつでもありますし、消化酵素をそのままとれる大根おろしでトッピング。

押し麦の原料大麦も、やはり消食の食材で、脾の働きを助けるので
ご飯に加えて入れてみました。
ぷちぷち食感もおいしくておすすめ!
柑橘の皮は気の巡りをよくするので、血行促進やデトックス効果も期待でき、
最後にふわっと爽やかに香ります。
お粥はお米から?と思われるかもしれませんが、
実は行事粥はご飯から炊くのが正式だとも言われています。
ということで、今回はご飯からの七草粥のレシピです。

胃腸を休めて、年末年始の食べ過ぎをリセット、デトックスにもなる七草粥を
ぜひご家族で召し上がれ〜♪
<本日の薬膳食材>
大根
性質:涼
味:辛・甘
帰経:肺・胃
分類:消食
(性質などについてはコチラを参照)
今日も見てくださってありがとうございました!
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪
SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。
ブログ「SAI dining」も好評執筆中。