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残暑から秋へ うるおい豆乳素麺
残暑残暑といっても、8月もあと少し。
台風のニュースが多くなると秋ももうすぐです。
夏の間にたくさん汗をかいたり、冷たいものの飲み過ぎや食べ過ぎで
夏バテや不調が出てきやすい時期です。
中医学では汗をかくと、水分と一緒にエネルギーである「気」も失われるといいます。
なんだかだるい、やる気が出ないというのも、「気」が不足しているのかも?
また冷たいものばかり食べていると、「脾」が弱ります。
「脾」はエネルギーを作る源なだけでなく、水分代謝にもかかわるので
むくみやすかったり、冷えやすくなるのは「脾」の不調かもしれません。
今日はそんな夏の終わりの疲れにおすすめの、
食欲がなくてもさっぱりいただける豆乳素麺をご紹介。
韓国の夏の定番、「コングスク」をアレンジした
栄養たっぷりで簡単な一品です。
コングスク風うるおい豆乳素麺
<材料>
白菜 :内側の柔らかい葉っぱ2枚
きゅうり:1本
赤ピーマン:1個
万能ネギ:1〜2本
素麺:2把
A豆乳:2カップ
A練りゴマ:大さじ2
Aめんつゆ(ストレートタイプ):1/4カップ
A昆布だし:1/4カップ(昆布茶小さじ1/2を水で溶かしてもOK)
醤油:小さじ1/2 塩:適宜
トッピング用炒りごま、おろし生姜:適宜
①野菜は千切りにする。白菜をざるに入れておく。
②練りゴマに少しずつめんつゆを加えて伸ばし、豆乳、昆布だしを加える。
醤油、塩で濃いめに味を整え、冷やしておく。
(胃腸が疲れている方は常温で)
③素麺をゆで、白菜を入れたざるにあけ、火を通す。(ポイント)
冷水で素麺と白菜を冷やし、水気をしっかり切る。
トッピング用に野菜を少し取り分けておき、残りを麺と混ぜて盛り付ける。
④2の豆乳スープを注ぎ、取り分けた野菜、炒りごま、生姜を好みで添える。
*素麺と茹で汁の熱で、白菜にさっと火を通します。
野菜を麺と混ぜてから盛るので、麺は少なめでも、満足感ありですよ!
*今回は野菜のみですが、ハムや蒸し鶏などを入れてもOK。
*生姜の代わりにワサビもおいしいですよ♪
<薬膳メモ>
残暑の時期におすすめな食材は、
体の潤いを補って喉や体の渇きを癒す
梨・りんご・桃・豆腐・豆乳・乳製品・白ごま・豚肉
卵・冬瓜・すいか・レタスなど
胃腸の働きを整えて「気」を補う
穀類・芋類・オクラ・山芋・大根・大豆・黒豆・干し椎茸・鶏肉など
水分代謝を助ける
きゅうり・冬瓜・とうもろこし・麦茶・貝類・海藻類・春雨など
今回は潤いを補う豆乳や白ごま、
胃腸を整えて体にこもった熱を冷ます白菜、
水分代謝をよくするきゅうりに
エネルギーのもととなる素麺を組み合わせました。
赤ピーマンや生姜は冷えがある方向けに。
お素麺が余ってるわ・・なんて方も、ぜひお試しを!
料理大学(CIA) 日記などいろいろ更新中。
ぜひ遊びにきてくださいね!

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。
ブログ「SAI dining」も好評執筆中。