2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

風邪のひきはじめ&予防にホットみかんティー

  
11月も後半になって、朝晩寒くなってきましたね〜。
空気も乾燥して、そろそろ風邪も流行りだすころ。

うがいや手洗いで風邪予防も気をつけたいところです。

でも、ちょっと油断して喉がイガイガ、なんかゾクゾクする?なんてときにおすすめの
ぽかぽかおいしいドリンクのご紹介。

おなかの中からあったまって、免疫もアップ。

まだひく前の予防にもいいみかんティーです。

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◎ホットみかんティー

<材料>(一人分)
みかんジュース:1/2カップ
紅茶(無糖):1/3カップ〜1/2カップ
生姜汁:小さじ1
はちみつ又は黒糖:お好みで
シナモンパウダー:少々


<作り方>
みかんジュースを温めて、全て混ぜるだけ!

*紅茶はお好きなものをどうぞ。
 柑橘系の香りで相性のいいアールグレイや、あっさりとしたアッサムなど。

お好みでみかんをスライスして浮かべたり、シナモンスティックで混ぜながらいただくと
さらに香り高く、気持ちもほっとリラックスできますよ♪

薬膳では風邪予防には解表類という食材や生薬を使います。

日本でも昔から風邪予防にと食べられている生姜やネギ、葛も解表類。

他にはシナモンやシソ、ミント、菊の花、香菜、茗荷なども解表類です。

シナモンは発汗を促すのと同時に、おなかの中から温めるはたらきもあるので
秋冬の風邪のときにおすすめのスパイス。

生姜も生の絞り汁やすりおろしは発汗作用が強く、
干したり加熱すると内臓をあたためる効果に変わります。

そして柑橘類は気のめぐりをよくして血行促進。
特にみかんは温性なので、冷え解消にいいのです。

ちなみにオレンジやグレープフルーツは涼性なので熱があるときなどに。

甘さをつけるはちみつか黒糖は、
喉の痛みが気になるときや体力が落ちているときははちみつ。
より体を温めたいときは黒糖をどうぞ!

そして紅茶は茶葉を発酵させているので、体をあたためる働きがあるのです。

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温め効果のもの満載の、体ぽかぽかドリンク、
風邪予防&ひき始めの風邪撃退に、ホットみかんティーをどうぞ!

<本日の薬膳食材>

◎みかん(理気)

味:甘・酸
性質:平・温
帰経:肺・胃

肺や喉を潤し、咳を止める。
ビタミンC・クエン酸・βクリプトキサンチンなど

◎生姜(辛温解表類)

味:辛
性質:温
帰経:脾・胃・肺

発汗を促し、風邪予防。食欲不振、食あたり予防
ジンゲロン・ショウガオール・シトロネラール
熱が出て脱水気味のときには取らない方がよい。

◎シナモン(辛温解表・温裏)
味:辛・甘
性質:温
帰経:肺・心・脾・肝・膀胱

風邪の頭痛、悪寒、おなかの冷えに

ブログでもレシピやいろいろ更新中。
ぜひ遊びにきてくださいね!

SAI*dining
清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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