2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。
邪を払う?薬膳風恵方巻き
2014-01-27 22:48 公開
もうすぐ節分ですね。
恵方巻きを節分に食べる習慣も全国的にすっかり広まった感じですが、
「恵方巻き」と言うようになったのもごく最近のこと。
某メジャー流通会社が1998年に節分に食べる巻き寿司を
「恵方巻き」と言って売り出したのが始まりだそうです。
それまでも関西中心に節分に巻き寿司をその年の恵方にむかって
黙々と食べる風習はあったようですが、
単に「巻き寿司」と言ったり「丸かぶり寿司」と言っていたそうです。
巻き寿司を食べる風習も、はっきり知られているのは大正時代から。
大阪の商人が商売繁盛を願って始めたそうです。
新しい行事食とはいえ、このまま定着して文化になって行くのかもしれませんね〜。
と、前置きが長くなりましたが、
こちらでは薬膳的に鬼(邪気)を払う食材を組み合わせた恵方巻きをご紹介します。
邪気とは外から入ってきて病気の原因となる自然界の「気」のこと。
これらは体を守る「正気」が強ければ体に入ってきません。
また、発汗することでも入りかけた邪気を追い出すことができます。
ということで、「正気」を強くし、発汗、発散作用で邪気の侵入を防ぐ食材満載です。

分類:補気
参照:<薬膳の基本>食材の五味・五性・帰経
今日も読んでくださってありがとうございました!
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪
SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/
恵方巻きを節分に食べる習慣も全国的にすっかり広まった感じですが、
「恵方巻き」と言うようになったのもごく最近のこと。
某メジャー流通会社が1998年に節分に食べる巻き寿司を
「恵方巻き」と言って売り出したのが始まりだそうです。
それまでも関西中心に節分に巻き寿司をその年の恵方にむかって
黙々と食べる風習はあったようですが、
単に「巻き寿司」と言ったり「丸かぶり寿司」と言っていたそうです。
巻き寿司を食べる風習も、はっきり知られているのは大正時代から。
大阪の商人が商売繁盛を願って始めたそうです。
新しい行事食とはいえ、このまま定着して文化になって行くのかもしれませんね〜。
と、前置きが長くなりましたが、
こちらでは薬膳的に鬼(邪気)を払う食材を組み合わせた恵方巻きをご紹介します。
邪気とは外から入ってきて病気の原因となる自然界の「気」のこと。
これらは体を守る「正気」が強ければ体に入ってきません。
また、発汗することでも入りかけた邪気を追い出すことができます。
ということで、「正気」を強くし、発汗、発散作用で邪気の侵入を防ぐ食材満載です。
<2014 薬膳恵方巻き>(4本分)
米:1合
A米酢:大さじ2
Aてんさい糖:大さじ1
A塩:1.5g(小さじ1/4〜1/3)
炒り胡麻:大さじ1と1/2
海苔:全形2枚
◎具材
うなぎの蒲焼:1尾分
卵:1個 (味醂小さじ1 塩:ひとつまみ)
きゅうり:1/2本
長芋:5cm
大葉:10枚
三つ葉:1/3袋(15本程度)
紅生姜又は甘酢生姜:適宜
①Aをまぜて塩と砂糖をよく溶かす。
小さじ1取り分けておく。
②米を固めに炊き、①の残りと胡麻をまぜて寿司飯にする。
③卵は()の調味料をまぜて薄焼き卵を2枚作る。
きゅうりは縦に8等分、長芋は細切りにして取り分けておいた甘酢をかける。
三つ葉はさっと茹でて水気をしぼる。
大葉は半分に切る。

④海苔に寿司飯を半分広げ、卵を乗せ、具材をバランスよく乗せる。
*海苔は縦長になるようにおいて、酢飯は巻き終わり3cm位残して広げます。
*恵方巻きは本来切ってはいけないのですが、
この量だと多いので、半分の長さで1人分。
切りたくない場合はあらかいめ海苔を半分に切って巻いてください。

恵方巻きは7種の具が縁起がいいとされるので、7種で。
三つ葉、大葉、生姜は解表類といって、発散作用があり、
発汗を促すことで風邪を予防する効果があります。
鰻は土用の丑の日で、夏のイメージですが、
この土用というのは、薬膳の基本にもなっている五行説から来ています。
四季を五行の木(春)、火(夏)、金(秋)、水(水)にあてはめ、
その変わり目に土が当てはめられています。
そしてこの土用が終わる日が節分となっています。
そして、鰻は寒い時期に失われがちな気血を補い、
風邪予防のために強化したい脾と腎に働く食材。
冬の土用、節分にぴったりの食材なのです。
もうひとつ、風邪予防のために強化したい「肺」は
卵や胡麻の潤す働きで邪気の侵入に強くなります。
きゅうりは役割というより、味や食感をよくするので具に仲間入りしています。
今年の恵方巻きは冬の邪気祓いに薬膳恵方巻きをぜひどうぞ!
<本日の薬膳食材>
鰻
性質:温
味:甘
帰経:肝・脾・腎
米:1合
A米酢:大さじ2
Aてんさい糖:大さじ1
A塩:1.5g(小さじ1/4〜1/3)
炒り胡麻:大さじ1と1/2
海苔:全形2枚
◎具材
うなぎの蒲焼:1尾分
卵:1個 (味醂小さじ1 塩:ひとつまみ)
きゅうり:1/2本
長芋:5cm
大葉:10枚
三つ葉:1/3袋(15本程度)
紅生姜又は甘酢生姜:適宜
①Aをまぜて塩と砂糖をよく溶かす。
小さじ1取り分けておく。
②米を固めに炊き、①の残りと胡麻をまぜて寿司飯にする。
③卵は()の調味料をまぜて薄焼き卵を2枚作る。
きゅうりは縦に8等分、長芋は細切りにして取り分けておいた甘酢をかける。
三つ葉はさっと茹でて水気をしぼる。
大葉は半分に切る。
④海苔に寿司飯を半分広げ、卵を乗せ、具材をバランスよく乗せる。
*海苔は縦長になるようにおいて、酢飯は巻き終わり3cm位残して広げます。
*恵方巻きは本来切ってはいけないのですが、
この量だと多いので、半分の長さで1人分。
切りたくない場合はあらかいめ海苔を半分に切って巻いてください。
恵方巻きは7種の具が縁起がいいとされるので、7種で。
三つ葉、大葉、生姜は解表類といって、発散作用があり、
発汗を促すことで風邪を予防する効果があります。
鰻は土用の丑の日で、夏のイメージですが、
この土用というのは、薬膳の基本にもなっている五行説から来ています。
四季を五行の木(春)、火(夏)、金(秋)、水(水)にあてはめ、
その変わり目に土が当てはめられています。
そしてこの土用が終わる日が節分となっています。
そして、鰻は寒い時期に失われがちな気血を補い、
風邪予防のために強化したい脾と腎に働く食材。
冬の土用、節分にぴったりの食材なのです。
もうひとつ、風邪予防のために強化したい「肺」は
卵や胡麻の潤す働きで邪気の侵入に強くなります。
きゅうりは役割というより、味や食感をよくするので具に仲間入りしています。
今年の恵方巻きは冬の邪気祓いに薬膳恵方巻きをぜひどうぞ!
<本日の薬膳食材>
鰻
性質:温
味:甘
帰経:肝・脾・腎
分類:補気
参照:<薬膳の基本>食材の五味・五性・帰経
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪
SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。
ブログ「SAI dining」も好評執筆中。