2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

温め巡る★牛肉とオレンジのピンチョス

  
立春を過ぎて、暦の上では春のはずですが、
大雪が降ったり、寒い日が続いていますね。

今日はバレンタインということもあり、バレンタインディナーにもおすすめな
ちょっとおしゃれなお肉料理のレシピです。

牛肉は気を補って、体を温める作用があり、
栄養的にも赤身の肉は鉄分や亜鉛が多いので血も増やしてくれます。

気を作り出す胃腸の働きも高める作用もあるので、
お疲れ気味の方にもお勧めの食材です。

そんな牛肉で補った気を巡らせるオレンジを合わせて、
ぽかぽか血行をよくする冷え症改善メニューです。

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◎柔らかビーフとオレンジのピンチョス ショコラソースで

<材料】2人分
牛肉(ももステーキ用):1枚
A赤ワイン:大さじ2
A葡萄ジュース:大さじ1
A玉ねぎすりおろし:大さじ1
Aおろしにんにく:小さじ1
Aタイム(あれば):1〜2本

茄子:2本
オレンジ:1/2個

●ショコラソース
 赤ワイン:100cc
 レーズン:20g
 バルサミコ酢:大さじ1
 醤油:大さじ1 
 ココアパウダー(無糖):小さじ1

①牛肉とAのマリネ液をポリ袋に入れて空気を抜き、
 冷蔵庫で一晩マリネする。

②ショコラソースを作る。
 レーズンは細かく刻み、ココア以外の材料を全て鍋に入れて
 半量になるまで煮詰める。
 ココアパウダーを加えて混ぜる。

③茄子は1cmの輪切りにして塩水に10分以上漬けてアク抜きをする。
 耐熱皿に並べてラップをふんわりかけ、600wで1分加熱する。

*こうすることで油を吸う量が減り、ヘルシーに仕上がります。

④フライパンに油を薄く敷いて熱し、茄子を両面焼く。
 
 同じフライパンで牛肉を、好みの焼き加減に焼く。

*お肉を焼くコツとしては、焼く30分前に室温に出し、
 強めの火加減で両面焼いて、焼きいろが付いたら引き上げてホイルで包んで保温。
 10〜20分余熱でじんわり火を通してからカットします。
 
⑤オレンジは房を外し、一口大に切る。
 
 ステーキをそぎ切りにして、ショコラソースを巻いて茄子に乗せる。
 オレンジも乗せてピックで刺す。
 

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ピンチョス仕立てにせず、茄子、ステーキを重ねて盛り付け、
オレンジを散らしてソースをかけた盛りつけでも、もちろんOK。

ソースに使ったレーズンやワインも血を増やす作用があるので、
気血を消耗しやすい寒い時期におすすめ!

気温が低いと体温を上げるために、ほかの季節より
気や血を余分に使います。
そのため冬も終わりになってくると、気血を消耗し尽くしてしまっています。
気温はそうでもないのに寒く感じたり、血液のめぐりが悪くなって末端の冷えがひどくなったりや
顔色が青黒かったりしませんか?

もうすぐ春という今の時期こそ、気血を増やして巡らせる食材が
元気に過ごすために必要となってきます。

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牛肉の脂身は酸化しやすく、コレステロールを上げる原因にもなるので
赤身のモモ肉やヒレ肉がおすすめ。

モモはちょっと硬いので、玉ねぎや蒲萄ジュースでマリネして柔らかくします。

糖分や酸は肉を柔らかくする作用があります。
ワインの酸味と葡萄ジュースの糖分を利用しましたが、
ちょっとだけしか使わないのに、蒲萄ジュースを使うのはね・・という場合は
はちみつでもOKです。

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<本日の薬膳食材>
    
   牛肉

性質:平
味:甘
帰経:脾・胃

分類:補気・養血
    (気を増やす・血を補う)

   オレンジ

性質:涼
味:甘・酸
帰経:胃・肺

分類:理気
   (気を巡らせる)

<薬膳の基本>食材の五味・五性・帰経

今日も読んでくださってありがとうございました!
よかったらブログの方も遊びにきてくださいね♪

SAI dining* http://ameblo.jp/fani0912/
清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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