2018年3月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

メニューのマンネリ化は盛り付けで解消する。

  

家庭料理というのは、毎日毎日違う料理を作るものではなく、

ある程度のローテーションでぐるぐるまわすものです。

これはどこの家庭でも当たり前のことで、なんら問題はありません。

 

ただ、家族に

「またこれ?」

という雰囲気を出された場合、作り手としては頭を抱えるわけです。

 

これで陥りがちなのが、

目新しいおかず作りにチャレンジしてみる方法。

どこの国の料理なんだ??

っていう自分でもよくわからない料理にチャレンジしてみたり、

使ったのことのない不思議な調味料を買ってきて、

料理に加えてみたり・・・(苦笑)

 

もちろん悪くはないのですが、

知ってます?

 

家族、・・・特に男性陣は、

「またこれ?」と言う雰囲気をあからさまに出しつつ、

でも

「やっぱり定番は大きくはずしてくれるなよ。」

というとても矛盾した気持ちを持っている

生き物なのです(笑)

 

私もマンネリ化を打破するために何度か変な料理を作り(笑)、

夫に「いつものでいいよ。」と言われたり、

目新しい調味料を買って、たいしてうまくもないものを作り、

結局その調味料は一度しか使わず、無駄にしてしまったり・・・(汗)

まぁ、いろいろあったわけでございます。

 

そこでいきついたのが、

新しい料理に手を出すことではなく、

「盛り付け」で変化を出すという方法です。

 

tonkt11112.jpg

 

これ、なんだかわかりますか?

 

ふふふ。

 

これ、大抵の人が大好きな「とんかつ」なんです^^

 

とんかつって、だいたいキャベツの千切りと一緒で、

お皿にキャベツととんかつとをそれぞれ盛って、おソースかけて食べるもの。

 

でもそんな固定概念はとっぱらい、

斬新な盛り付けをしてみたというわけです。

 

大事なのは

とんかつはあくまでそのまま!

という点(笑)

 

P1320768a.jpg

 

まずは、皿の中央に、グリーンリーフとピーマンの薄切りとトマトを並べます。

 

P1320772.JPGのサムネール画像

とんかつは、

豚ロースに塩・コショウをして薄力粉→溶き卵→パン粉で衣をつけ、

揚げ焼きに。いたって ふつーです(笑)

 

で、とんかつが揚がったら、いつものように食べやすい大きさに切ります。

これもいつもと同じ。

その切ったとんかつを、

サラダの上にランダムな感じで積み上げていく、

という点から変化を出すわけです。

 

P1320770.JPG

 

で、ポイントはこれ。じゃがいもを千切りにして素揚げし、塩をしたもの。

これをとんかつの上にこんもりとのせます。

いつもだったらその料理にはない「食感」を加えるということは、

思いのほか、かなりの変化につながるものです。

 

tonkt11111.jpg

 

あとは、レモンを添えて、食べる時は、レモンをきゅっと全体に絞り、

おしょう油をさらっと全体にかけるだけ。

 

いつものとんかつが、全く別物に変身しちゃた感じがしませんか?

 

家族にとっては、

「とんかつ」という定番料理はしっかりと守られているわけですし、

変な調味料を加えられたわけでもありません。

ソースがしょう油にかわっただけ。

しょう油は食べ慣れた味ですので、間違いがありません。

また、上のじゃがいもがいい仕事をしてくれるわけです。

素材としてはどれも食べ慣れた味ですので、

こちらもなんら問題は起こらないでしょう。

 

これで、家族は、

定番料理でありながらもいつもより新鮮な気持ちで、

「とんかつ」と向き合うことができるはずです(笑)

 

このように、メニューのマンネリ化は、

盛りつけをかえるだけで充分カバーできるものであることを覚えておくと、

少ないレパートリーの中でも

バラエティーに富んだ演出ができるようになるわけです。

JUNA

2008年1月よりブログ「Quality of Life by JUNA」をスタート。温かみのある家庭料理をおしゃれに盛り付けるセンスの良さと独特の語り「JUNA節」で大人気に。キッチンで直接聞いているかのような丁寧なレシピが初心者にもわかりやすいと評判。

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