2018年3月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

あしらい

  

みなさま、こんにちは♪

本日は、和食の基本的な盛り付けについて、

まじめに(笑)お話しようかと思っています。

 

盛り付けって、実は主婦が毎日無意識に複数回していることで、

年間にしたらけっこうな数をこなしているはず。。。

意識しなければ、そのまま通りすぎてしまうことですが、

それではなんだかもったいないと、私は思っています。

どうせやるなら、食べてもらう相手に、より喜んでもらう盛りつけをしたほうが、

自分も気持ちがいいってもんだわ〜。 

・・・・じゃない、気持ちがいいのです。

(あやうくいつもの癖でJUNA節になるところだったわ^^;)

 

見た目がきれいになるだけで、いつもと同じ味の料理だとしても、

受け取る側のイメージは不思議とアップするものなんですよ^^

 

でもじゃあどうやって盛りつけたらいいのか・・・って話になるんだけど、

盛りつけには、やはりそれなりに決まりがあったりもするわけです。

 

特に和食にはルールがいくつかあるのですが、

あくまで主婦が家でこなす盛り付けですので、

最低限の基本的な知識を知っておくぐらいで充分。

今日はそれを簡単にお話しますので、

ぜひ心のかたすみにでもおいておいて下さい。

 

 

まず和食は

 

★皿の空間をとても大事にします。

 

お店では3割り程度しか盛らず、お皿の雰囲気を活かす場合も多いですが、

家庭ではそうは言っていられません(笑)

ということで、お皿の6〜7割程度を目安に盛りつけるのが

一番効率的でかつきれいに仕上がるかと思います。

またメインを中央に置くというもの基本的な盛り付け方です。

 

★「あしらい」を理解しましょう。

 

私達主婦が、和食で理解しておいたほうがいいのは、この「あしらい」です。

和食においてとても特徴的なもので、言ってみれば「添えもの」です。

焼き魚に添えてある大根おろしやはじかみ、

さしみにはかかせない大根のつまや大葉、芽ジソ、わさび、

魚介類にかける柑橘系などが その代表的なものと言えるでしょう。

ざっくりしたルールとしては、

こういったあしらいの中でも、香りや味のアクセントなどとして

メインのお供になるものは、

「右手前に置く」というのが大事なことです。

 

“かいしき”という、これもあしらいの一種になりますが、

和食は料理の下に何かを敷くという行為をとても大事に考えます。

たとえば天ぷらの下には紙を敷いたりしますよね。これがかいしき。

また焼き魚の下に、もみじの葉を敷いたり、ハランの葉を敷くのもかいしきです。

家庭ではなかなかもみじの葉はないので(笑)、

時に香りものとして右手前のあしらいとして使うような大葉を使うのも、

おおいにありだと私は思います。

 

ajikara-08111.jpg

 

上記のルールを意識して盛った料理がこれ。

 

「あじの唐揚げ」 です。

 

P1320509.JPG

 

大葉を「かいしき」に見立てて、下に敷いています。

その上に、あじの唐揚げを積み重ねるようにして小高くもります。

あじはかいしきの上であって、かつ、お皿の中央というのがポイント。

 

あとは右手前に「あしらい」として、大根おろしと柑橘系を。

柑橘系は本来おろしの右横に置くのが好ましいですが、

この辺りは家庭ですので、盛りつける量などによって臨機応変に。

 

いずれにしても、こういうものが右手前にあるのは、

一番最初に手をつけるであろうあしらいが、

食べる人にとってさっと手を伸ばしやすい場所であることを意味します。

(右利き前提ですが。)

こういう何気ない気配りを和食の盛りつけに入れこみ、定着させているのは、

いかにも日本の文化らしくて素晴らしいですよね^^

日常の家庭料理にもどんどん取り込んでいくべきだと思います。

 

 

ajikara-08112.jpg

 

典型的な和食盛り。どうでしょうか。

あじ3尾分あるのですが、大皿に6割を目安に盛りつけたので、

こんな感じになりました。

いつもならお皿にどさっと平たく出してしまうあじの唐揚げが、

よそ行きになった気がしませんか?

和食すべてがこのルールで盛りつけられるわけではありませんが、

基本中の基本として、覚えておいて損はないと思います^^

 

たぶん、お宅の旦那様は、

「おっ、今日のあじの唐揚げは、いつもよりうまいねっ。」

なんいって、上機嫌で食べてくれるはずですよ〜。

 

それを見ると、作ったほうもとっても幸せな気分になると思います^^

 

そうそう、味付けはいつもと同じなことはぜひ内緒に(笑)

 

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「あじの唐揚げ」のレシピ

【材料】2〜3人分

あじ・・・3尾

しょう油・・・大さじ1と1/2

酒・・・大さじ2

にんにくとしょうがのすりおろし・・・各ひとかけぶん

片栗粉・・・大さじ3ほど

揚げ油・・・適量

 

大葉・・・7枚

大根おろし・・・水気を軽くきった状態で適量

すだち、へべずなどの柑橘系・・・1〜2個

 

【作り方】

1.あじは3枚におろし、さらに半身を二つに切る。

 (小骨を骨抜きでとったほうが、口あたりがよいです。)

2.ボールに1のあじ、しょう油、酒、にんにくとしょうがの

 すりおろしを入れて混ぜ、 15分ほど漬けておく。

3.2に片栗粉を入れて混ぜ、中温の油で揚げる。

 最後は強火にしてからっと揚げ、

 キッチンペーパーにとって油をしっかりときる。

4.大葉をしいた皿に3をのせ、大根おろし、柑橘系を添えれば完成。

 

※大葉はあじの唐揚げに巻きつけ、

そこに柑橘系をしぼって食べるとおいしいです。

 

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では、また来月にお会いしましょう♪

 

 

・・・・・・

 

ああああ、真面目にできてほっとしたわっっ(笑)

JUNA

2008年1月よりブログ「Quality of Life by JUNA」をスタート。温かみのある家庭料理をおしゃれに盛り付けるセンスの良さと独特の語り「JUNA節」で大人気に。キッチンで直接聞いているかのような丁寧なレシピが初心者にもわかりやすいと評判。

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