
Update:2010 .01.22 text:Rumiko Igaki photo:akinoichigo
〔インタビュアー(以下イ)〕
後編は、akinoichigoさんの日常生活やブログ以外のお話を中心にお伺いします。ご自身のブログの更新や連載、キャラ弁の本のご出版とお忙しい毎日と想像しますが、1日のスケジュールはどのような感じでしょうか?
〔akinoichigoさん(以下a)〕 はい。毎日6:30から7:00の間に起きます。7:00から9:00の間に朝食を食べて娘は小学校へ、夫は会社へ、息子を幼稚園へと、それぞれ見送ります。9:00から1時間くらいかけて掃除、洗濯。
その後、状況によって変わりますが、10:00から14:00頃まで昼食を兼ねながら依頼されたお弁当の試作を。いつも14:00過ぎに娘と息子が帰って来て、17:00までは子どもたちとの時間です。おやつを作って食べたり、宿題を見たり。
17:00頃から夕食の準備をして、終わったら片付けや入浴。その後、パソコンで明日のブログの更新の準備をして、いつも、23:30には寝ています。
〔イ〕 お忙しい中、お仕事の時間をきっちり午前中から午後の数時間と守って、規則正しい生活を送っているようですね。
〔a〕 はい。基本的に生活を崩したく無いので、夜も毎日夫と一緒に23時過ぎには寝るようにしています。
〔イ〕 ご出版前やお仕事のご依頼が重なった時などは、お仕事の時間が増えてきそうな気がしますが…?
〔a〕 依頼された仕事は、子どもたちが居ない午前中から午後の間に終えるようにしてます。もし、それ以上のお仕事が来た場合は、今は子供たちとの生活が優先なので…。調整が付く範囲で、させて頂いているんです。
〔イ〕 そうなんですね。出来る範囲で、という。お弁当の本は、幾つもお弁当を作ったり、おかずを何品もこしらえたりと、量も多くて作る種類もたくさんあって、と大変なイメージがします。
〔a〕 試作のお弁当作りは大変ですね。特にキャラ弁の場合はキャラクターそれぞれの細かい規定もあったりして、本の出版前は構想を何度も出して、ボツになったお弁当は収録している数より、はるかに多いんですよ。試作したお弁当をそのキャラクターの版元にもチェックして頂いて、修正してという作業もあります。
〔イ〕 通常のレシピ本も試作、試食、撮影と大変だと聞きますが、キャラ弁もまた、違うご苦労があっての1冊になっているんですね。たくさん作ったお弁当は、お子さんと一緒に食べているんですか?
〔a〕 子どもには温かいものを食べさせたいので、私が食べています(笑)
〔イ〕 わー! 凄いですね!
〔a〕 おかずは何パターンか作ったものを、他のお弁当にも付け合わせたりと、ちょこちょこ活用してるんですよ。
〔イ〕 そうなんですね。工夫しながら試作されていらっしゃるんですね。キャラ弁って言ったらタコのウインナーくらいしか思いつかない私にとっては、初心者でも果たして上手に出来るか心配なんですが、キャラ弁が素敵に見えるコツって何でしょう?
〔a〕 ケーキのデコレーションと同じような感覚で、色合いを工夫すると、見栄え良く見えるんですよ。私は、絵を描いているような感覚なんです。凝ったキャラクターが居る時はごちゃごちゃさせないで。おかずはメインひとつ、副菜と隙間埋めと。子どものお弁当箱は小さいですからね。
〔イ〕 なるほど。欲張らずに、引き算ですね。お絵描き気分でキャラ弁って、気軽に楽しめそうな気がしますね。では、ちょっと話を変えまして、ブログ以外の楽しみや趣味などはございますか?
〔a〕 はい。カメラとお菓子やパン作り、それから前編でちょっとお話させて頂いた雑貨屋さん巡りが趣味です。
〔イ〕 お弁当はいつも工夫が施されたキャラ弁、おやつは手作りのお菓子やパン…最高のお母さんですね。akinoichigoさんの子どもになりたいです(笑)。
ご自身の子どもの頃は、どんなお子さんでしたでしょうか?
〔a〕 ずっとバレーボールをしてました。両親は共働きで、家事は同居していた祖母に教わりました。3人兄弟の長女で、いとこも近所に住んでいたので、みんなと遊んだり、食事の支度の手伝いもよくしていました。
〔イ〕 しっかり者のお姉さんだったんですね。
〔a〕 家が非常に厳しかったのもありますね。高校の頃は門限があって、とにかく部活が終わったらまっすぐ帰るという…。毎朝、父親が出掛ける時は、家族揃って外まで出て見送りをしていたので、新婚当時は主人にも、マンションの前で見えなくなるまで見送ったらビックリされました。
ちなみに今のお見送りは玄関まで、ですが(笑)。
〔イ〕 更に凄いですね! 小津安ニ郎の映画に出てきそうですが…!(笑)。
〔a〕 父が体育の教師で…。
〔イ〕 なるほど、納得です。イメージ出来ました。体育の先生、厳しかったですもの(笑)。
〔a〕 はい。そのイメージよりも怖かったかと(笑)。しつけが大変厳しかったです。
〔イ〕 ああ…(笑)。でも、規則正しい生活もきっと、その頃の習慣からきていらっしゃるのかもしれませんね。
〔a〕 ずっと門限があったので、夜遅くまでということが、どうも落ち着きません(笑)いまだに何だか悪いことをしているような、早く帰らなきゃという気分になるんですよ。いい大人なんですけどね(笑)。
幼い頃から家事の手伝いをしつつ、高校時代はバレー部のキャプテンとして活躍。しっかり者の頼れるお姉さんだったakinoichigoさん。ここだけ読むと、こっちもビシビシ怒られそうな印象かもしれませんが(笑)、ご本人はとってもチャーミング。そんなakinoichigoさんらしいエピソードが「方向音痴で、バレーの試合のくじ引き会場や体育館に迷ってたどり付けないこと数回…」と、なんともakinoichigoさんらしいエピソードも教えてくれました。
凛とした中にもユーモアや茶目っ気があって、でも、生活スタイルに確固たる芯を持っていいらっしゃいます。そんなakinoichogoさんの生活の中で大切にしていることは…
〔a〕 早く寝ることです(笑)。毎日、リズムを崩さず生活することですね。それから、子どものチャンスを見逃さないようにって思っています。何か、ささいなことでも子どもが興味を持ったら、その子の良いところを伸ばせるように、いつでも、そっと背中を押してあげられるようにしていたいですね。
〔イ〕 では、今後の夢は…?
〔a〕 仕事については、今後のことを具体的に考えていないんです。遠い将来は…田舎に住んでみたいですね。生まれも育ちも東京なので、「夏休みに田舎に帰る」ってことに憧れていたんですよ(笑)
akinoichigoさんとお会いするのは1年ぶりだったのですが、
以前も、話が楽しくて、脱線しながら長話をした記憶を思い出しました。久しぶりにお会いしても、やっぱり変わらず(笑)。
ちなみに、早寝早起きのakinoichigoさん。唯一夜更かしする日は、大晦日なんだそうです。
次回更新は2月5日(金)。「かめ代のおうちdeごはん」のかめ代さんの登場です。お楽しみに♪
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