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レシビブログインタビュー:recipe & life「おいしい暮らし」前・後編  毎月二回更新
第23回目 カルフォルニアのばあさんブログ カルフォルニアのばあさんことレイ久子さん 後編
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Update:2009.12.18  text:Rumiko Igaki photo:Hisako Ray


〔インタビュアー(以下イ)〕  前編に引き続き、後編のインタビューも、お付き合いくださいませ。さっそくですが、レイさんの日常の過ごし方を教えて頂けますか?


〔レイ久子さん(以下レ)〕  朝は8〜9時の間に起床いたします。 何も予定がない日は(ほとんどそうですが)11時頃までブログにお寄せ頂いたコメントの返事を書いたり、他の方のブログを読んだりしています。 その後は散歩をかねて夫とカフェに行き、1時間くらい新聞を読んで、午後からやっとエンジンがかかります。
午後はお料理か庭仕事です。 料理した物をブログに載せたい日は写真の撮影も午後に行っていますね。それから夕食。 夕食が終わったら動画の編集などをしています。 編集中にコメントを読んでまた返信したり。 夜は、好きなテレビ番組がある日はテレビを見ます。 こうしてみると、本当にブログ三昧の生活ですね。 孫が隣に住んでいたらまた違う生活ができるところでしょうにね。 実際、子供達が帰っている間は忙しくてブログを開く時間が無いのですが…(笑)。


〔イ〕 2008年の6月のブログにも朝の出来事がご紹介されていますよね。朝、旦那さん宛てに掛かって来たお電話のやり取りを読んで思わずその場を想像して笑ってしまったのですが…ご夫婦お二人で穏やかな日常を送られている雰囲気が、今のお話やブログからも伝わってきます。そして、本当に、ブログの時間が生活の中にしっかり組み込まれていらっしゃるんですね。では、ブログ以外で楽しみは何でしょう?


〔レ〕 最近の楽しみは何と言っても初孫に会いに行く時でしょうか。 それと、お友達と持ち寄りパーティーも楽しみですね。 美味しい食べ物のお店に出かけるのも楽しみですが、新型インフルエンザ(H1N1)が流行してからは、うつるのが怖くて家にこもっています。


〔イ〕 ご友人のバースデーケーキを作ったり、ブログで出来たお友達とお会いしたり、楽しそうです。オレンジのババロアを作られたエピソードは、キレイで美味しそうで、じっと見てしまいました。レイさんはお写真やメールからとても親しみやすい印象をお受けしますが、小さい頃からお茶目なレイさんだったのでしょうか?


〔レ〕 実は、小学校2年生までは、恐ろしく恥ずかしがりやでした(笑)。 小学校の1年から読み書きを習うのですが、先生から教科書を読むように当てられても、恥ずかしくて、一度も立って読みせんでした。 そんな子が50人のクラスの中で私ともうひとりいました。 私の前に座っている女の子で、髪が長くてお下げ編みをしている子でした。 その子の髪に隠れたり出たりするシラミばかり見ていたのを思い出します(笑)。 そういう時代だったのですね。戦後で皆が貧しい時でした。 しかし、突然小学校3年生になった時に、自分の中に異変が起こり、6年生の時は生徒会長までしていました。



〔イ〕 そうなんですね! 小さい頃はシャイでらしたんですね。突然のご自身の変化も何があったのか気になるところですが…小学生の頃って、何かが急に変わることってありますよね。不思議と…。その頃から食へのご興味は持たれていたのですか?


〔レ〕 お料理やお菓子作りに興味を持ち始めたのは、高校生の頃、モンタナ州にホームステイをした時からです。 それまではお菓子は買うものだと思っていましたから。日本に帰ってから、アメリカのお菓子を再現したくて作るようになりました。 母はお料理も好きでしたが、お菓子はほとんどど作りませんでしたから、お菓子は私の担当でした。幼少の頃はどちらかというと、洋裁が大好きでした。小学校の3年の頃はお人形さんの洋服をミシンで縫っていましたよ。 母も洋裁が好きで、私達の洋服はほとんど母の手作りだったので、その影響もあったのでしょうね。高校までは母が作った洋服を着ていましたが、その後は自分で縫った洋服を着ていました。今でもドレメ式の洋裁の本を大事に持っています。


〔イ〕 そういえば、私の母も洋服は自分で作ったりしてました。それが普通だったのかもしれませんね。今は洋服は買うものが普通ですが、お母様やご自身で作られた洋服を着るのはとても、贅沢な素敵なことですね。


1966年、高校生だったレイさんは、モンタナに一年間ホームステイをして今の旦那様と巡り会います。 1971年に日本で再会して婚約し、翌年加山雄三さんご夫妻を始めたくさんの日本人の方と一緒に船でアメリカへ渡りました。カルフォルニアに住まわれて、インターネットももちろん無く、行き来が活発では無い中、慣れない国に住まわれてご苦労も多かったと思います。日本は今、大変豊かになりましたが、幼少の頃 、お母様から作って頂いた洋服には今とは違う豊かさを感じます。そんなレイさんが、生活の中で大切にしていることとは…?


〔レ〕 まだまだ修行が足りないのですが、言葉です。 家族と話す時の言葉を大切にしています。 子供や夫に不満がある時、どう言ったら一番相手が納得して聞いてくれるだろうか…と策を練り、言葉を選びます。そして、言うタイミングを待ちます。 たとえば子供に注意したい時、一番良いタイミングを待って、言い方を考えます。 犬の場合は、その時に叱らないと効果がありませんが、人間の場合はタイミングをみて相手の受け入れ状態が良い時に話すのが一番です。 一番下手な話し方は相手を怒らせてしまうこと。 これ、今でもするんですよね。 ついつい。


〔イ〕 きっと、その方を尊重して大切に思うからこそ、言葉を重んじられているんでしょうね。言い方ひとつで誤解を受けたり、上手く伝わらなかったり…。自分の身に置き換えて考えさせられます。そういえば、ブログからレシピ本、「カリフォルニアばあさんの料理帳」をご出版されたましたが、その時のエピソードなどはございますか?


〔レ〕 2008年の12月に出版のお話を頂いたのですが、その時は本当にびっくりしました。 私のブログは4回に一度しかレシピを載せていないし、出版といわれた時、一体何の本になるのか?っていう気持でした。(笑) 実はそれまでレシピブログの存在も知りませんでした。すみません。
じいさん(夫)に出版の話をした時に、騙されているって騒動になりまして。 「とにかく「送金するように」と言われたら即止めなさい。」と言われました。 私はそんなじいさんが可笑しくてしかたがありませんでしたが、本気で心配していたようです。


〔イ〕 送金するように!は、吹き出してしまいました。すみません!(笑)。確かに、突然、日本から本を出しませんか? なんて言われたらビックリしますよね。今思うと、レイ家に言い伝えられる笑い話ですね。無事に出版されて良かったです。旦那様の性格も伝わってきます。
では、最後に、そんなブログ以外での今後の夢はございますか?


〔レ〕 本当にお粗末なお話ですが、私の夢は全部達成しました。 好きなように人生を送り、優しい家族にも恵まれ、雨漏りのない家にすみ、食べたいものが食べられる。 そしておまけに出版まで普通にはできない体験もできてこれ以上の夢はありません。 これからは家族の迷惑にならないようにできるだけ健康に留意して夫と元気な暮らしを続けられたらと思います。



誰かが、どこかで言っていた話です。その方は普通のお鍋を売っていたのですが、「私は夢を売っている」と言いました。たくさんの方の食を豊かに、美味しい料理を創造する夢の道具がお鍋なわけです。レイさんの料理ブログもそんな何処かの誰かがふわっと優しい気持ちになる夢を発信しています。きっと、その夢だけは終わりの無い夢なのかもしれません。
御身体にお気を付けて、楽しい「夢」をどうか今後も私たちに見させてくださいね!

次回インタビューは2010年、年明け1月8日(金)にアップします。
2010年の第1回目ゲストは「わくわくキャラクター弁当」やレシピブログ連載でお馴染みのakinoichigoさんです。どうぞお楽しみに!


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