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レシビブログインタビュー:recipe & life「おいしい暮らし」前・後編  毎月二回更新
第38回目 含み笑いのカフェごはん『syunkon』 山本ゆりさん 後編
含み笑いのカフェごはん『syunkon』 山本ゆりさん  へ

2011.03.018p text :rumiko igaki  photo: yuri yamamoto


〔インタビュアー(以下イ)〕  後編は、ブログ以外のことを中心にお伺いしていきたいと思います。「好きなもの」に本や漫画を挙げていただいたのですが、ジャンルを問わず本はお好きだそうで。


〔山本ゆりさん(以下や)〕  本は大好きです。山本文緒さんのような人間臭い恋愛系の小説も、赤毛のアンなどの海外小説も、東野圭吾さんのミステリーやドキュメントや芸能人本、流行りの自己啓発本も読みますし、「世界の刑罰」「フリーメイソンの謎」みたいな怪しげな本や、「ぐりとぐら」などの絵本、写真集、料理本までジャンル関係なく好きです。漫画も少年少女関係なく好き。時間さえあれば毎日1冊は読みたいです。


〔イ〕  本当に、ジャンル問わず色んな本を読んでいらっしゃいますね。ほかに友達と食事に行くのも好きだとか…。


〔や〕  はい。学生時代は週6〜7日は飲みに行っていたのもあり、就職してからも週末に家にいることはほとんどゼロで、常に誰かと飲みに行ったりカラオケに行ったりしていました。寂しがりです。最近行っていませんが競馬も大好きですし、麻雀も覚えたいです。


〔イ〕  すごい幅広い趣味でいらっしゃいますね(笑)。週末は、友達と会ってリフレッシュされて、平日は以前はお仕事されていらっしゃいましたよね? 1日のスケジュールはどのような感じでしたでしょうか?


〔や〕  会社勤めをしていた頃は朝5時半頃に起きてブログを書いて、8時前に家を出て1時間後に会社について、早くて21時頃、遅い日は日をまたいで帰宅していました。 早ければ夜にブログを書くこともありますし、遅ければもうそのままご飯食べて寝ます。
料理は土日にまとめて3〜4品作ります。完全にブログ用の料理ですね(笑)。普段あんな盛り付けをキレイには絶対しないですし。 というより、平日はほっとんど外食でした。夜中に居酒屋とかファーストフードとか、カップ麺とか。ほんま最低な生活スタイルですよね(笑)。よくこんなんで料理ブログ書いていたなあと呆れます。


〔イ〕  前編に引き続き、突っ込みを入れて頂き、ありがとうございます(笑)。仕事をして忙しいと、夜の食事を作る時間は無いですよね。午前様でしたら、早く寝たいでしょうし…。そんな中でブログも更新されていたのは凄いと思います。小さい頃から、料理は良く作られていたのでしょうか?


〔や〕  食べることと料理は大好きでした。 幼い頃は祖母が夜ご飯を作っていたのですが、一汁三菜どころか、基本的に一菜。 「今日のご飯何? 」「サバ。」って言われたら、ほんまにサバのみなんです。付け合せもおみそ汁もない。5日間連続、切干大根とか、こんにゃくだけとか普通にあって、暴れてました。「お肉ー!!」と言いながら座布団を投げたり。いきなり気まぐれに、ハンバーグとサラダとコーンスープ、みたいな時もあるから意味がわからないんですけどね。
でもいっぱい食べようとしたら「もうあかん! これ以上食べたらアホになる!」とか言われて止められていました。 祖母の料理エピソードはありすぎて語れません。残ったら何でもカレーにいれるし。天ぷらでも焼きそばでも。子どもは大泣きです。


〔イ〕  お祖母様は91歳ですよね。お元気でいらっしゃって何よりです。ブログでも、度々お祖母様は登場されていますが人間味溢れる愛おしいキャラクター全開で、大好きですけれど…どうやら山本さんが子どもの頃からお祖母様は、そのままのキャラクターだったらしいようですね(笑)。


〔や〕  はい。祖母の今までで最大の不思議料理は「ほうれん草に牛乳かけたやつ」です。 グラタン、って言ってたような気が。 でも子どもの頃ってすべてそのまま受け入れるしかないし(笑)。 それで、だんだん自分で作るようになったんですかね。
母は仕事で普段はあまり料理はしませんでしたが、誕生日会ではクッキーの家を作ったり、お弁当はキャラ弁みたいなことしてくれたりで、料理やお菓子の道具は一式揃っていたんで、作るようになる環境は整っていたんだと思います。


〔イ〕  そうだったんですね。環境がある意味、この道へ進ませた…という。「ほうれん草に牛乳かけたやつ」、想像すると非常に怖いです(笑)。ちなみに子どもの頃は、どんなお子さんでしたでしょう?


〔や〕  子どもの頃は、どんな子やったんやろう…。とりあえず残念な髪型でした。ヘルメットみたいなおかっぱ。 ちっさい頃の記憶はやたらとはっきり残っているので、ブログでも「幼い頃の思い出」っていうカテゴリー分けをしているぐらいです。



〔イ〕 そういえば、前編にお話して頂いたブログ名の由来でもある、バスケットボールはいつ頃からされていらっしゃったんですか?


〔や〕  小学校の高学年からです。 学生時代はバスケットにあけくれていました。びっくりするほど下手だったんで常に補欠でしたが。 先生にも最後に「ずっとバスケを教えてきて今まで色んな選手を見てきたけど、お前ほど下手なやつ見たことない。」って言われたぐらいの実力です。小・中・高8年間続けてようやく、「あ、バスケ、嫌いなんや。」と気づきました。どんだけ遅いねん。 でも、ものすごく仲の良い高校だったので、高校時代の友達が今もずーっと続いている感じです。


〔イ〕  学生時代の友達と、今も仲良くしていらっしゃる、それだけで充分、バスケットをした意味がありますよね。ブログの「幼い頃の思い出」にもユニークな絵や姉妹喧嘩の話が 紹介されていますね。 「あー、そう、そう、小さい頃って、こんな感じだった」って、幼い日々の忘れていた記憶を思い出します。
では、せっかくなので「幼い頃の思い出」でひとつ思い出に残るエピソードを教えてください(笑)。


〔や〕  ブログに載せている話でいいですか?


〔イ〕  いいですよ。


〔や〕  小1の春、先生がみんなに、校庭にある好きな木をスケッチしなさいって課題を出したんです。みんなは桜を書いてました。 でも私は何故か桜を選ばず、杉の木を書いてました。 その時間が終わった時に先生が 「みんな、夏と秋と冬にもおんなじ木を書いてね。どう変化するかを見ましょう^^」 みたいなことを言ったんです。


〔イ〕  春のスケッチは小学校の図工ではお決まりですよね。


〔や〕  はい。夏も近づき、ピンクに包まれていた校庭は、緑に変わりました。 そして私が書いた杉の木を見て愕然としました。 「春と何も変わってない…」 杉って思いっきり常緑樹林ですよね。でも、そんなことはもちろん分からんかったんで、 秋にはなんとか、茶色ぐらいにはなるやろうと必死で願っていました。もちろんならなかったですけど。


〔イ〕  ああ…ほのかにその気持ちは分かりますね(笑)。 私は明日、目が覚めたら逆上がりが出来ていたらいいのに! でしたけど(笑)。


〔や〕  (笑)それめっちゃ可愛いですね。逆上がりができないのって深刻な悩みですもんね。 私は毎日変化を祈ってて、どんなに毎日楽しくても、頭にはスギのことがどこか常によぎっていました。誰にも言わないけどずっと不安で。
しかも冬のある日杉の木は切り倒されたんですよ。その時の「ガーーーーン」って気持ちは忘れられません。 しかも今なら切り倒されたらむしろ面白いやんと思えるのですが。そして、先生はそんな課題忘れてて、一回も書くことはなかったんです。 でも、ほんまに子どもって、見えないところで何考えてるかわからんよなあと、いつも思います。


〔イ〕  確かに…! 子どもって、凄く、凄く色んなことを実は考えていますよね。冬のスケッチなくなって良かったですねー。


ピュアな心で家族やまわりの景色を見つめている山本さん、生活の中で大切にしていることは…
『全然できていないですけど…感謝の気持ちを忘れないことと、笑いを忘れないことかなあと思います。実は全然ポジティブではないので、最近は意識して「何があっても大丈夫、大丈夫」と考えるようにしています』とのこと。そんな山本さんの今後の夢とは…?


〔や〕  いつか料理以外の話…祖母の話や友達の話などで本が出せたり、文章を書くような仕事ができたらいいなあと思います。できなくても、もう十分満足ですけど。


〔イ〕  いつか、きよこさんの本が「がばいばあちゃん」みたいに本屋さんに並んでいることを楽しみにしています!


終始、山本さんのボケ&突っ込み的な華麗なるトーク全開で大阪パワーを感じたインタビューでした。
言葉の端々に、「ありがとうございます」「長々と私の話ばかり申し訳ないです」などなど…繊細な心使いがあり、ユニークな人柄とボリューミィなごはんに隠れる、優しさに惹かれてみなさんブログへ訪れているような気がしました!
次回インタビューは4月1日更新予定。「NASU NO KITCHEN」 kiki-rinさんの登場です。どうぞ、お楽しみに!



山本ゆりさんのおススメレシピ「豆腐ステーキサラダ」
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