
2011.03.04up text :rumiko igaki photo: yuri yamamoto
〔インタビュアー(以下イ)〕
はじめまして! この度はご登場頂き、ありがとうございます。
さっそくですが、自己紹介をお願いします。
〔山本ゆりさん(以下や)〕 初めまして。山本ゆりと申します。こんな大舞台に出して頂けるなんて恐縮です。 歳は24で、生まれも育ちも大阪の吹田市です。家族は、母、祖母、姉の女4人ですが、正確には2月に結婚したので、主人と、え、お腹の子どもって人数に含まないですよね?(笑)。
〔イ〕 含んでいいと思います(笑)。おめでとうございます! ブログでも、赤ちゃんが出来たエピソードや思いを、書いていらっしゃいましたね。山本さんの正直な気持ちが伝わってきました。そもそも、ブログを始められたきっかけというのは?
〔や〕 話し出すと、とっても長くなってしまうんですが…。
〔イ〕 大丈夫ですよ。
〔や〕 キッカケは確か就職活動です。当時なぜか普通に就職したくなくて。 大学4年で就活がさかんになって、自分が何をしたいかめっちゃ考えていました。 今思い返したら、普通に企業に就職して働けることがどんだけ幸せで贅沢なことか! って真剣に思いますが。
〔イ〕 突っ込みが入るところが大阪の方らしいですね(笑)。すみません、どうぞ続きを…。
〔や〕 料理本が幼い頃から大好きで、ほとんど毎日何かしら読んでいたので、出版社や編集部に入社したいなあとも思ったんですが、東京に出向くほどのやる気も、そんな実力も全然なかったのでどこも受けようともせず。そして料理本を見ているうちに、本の中に、笑いの要素を入れてみたいなあと思って。もっと現実的で庶民的な、ちょっとふざけた料理本があっても面白いんじゃないかって思いました。
〔イ〕 そこでブログを始められたんですね。
〔や〕 はい。 そういう本を作ってみたいなあと漠然と思っていて、料理ブログの存在を知りました。料理ブログを毎日毎日続けていたら、いつかは、そういう道が開ける可能性もゼロじゃないかもなあ…でもまあ、自分には無理やろうけどなあ…と思い、書き始めたのが最初です。 結局全然関係ない求人広告の会社に就職したんですけど(笑)。それもいい経験でした。
〔イ〕
そうだったんですね。
ちなみにブログのお名前にある「syunkon」というのが気になるのですが・・・?
〔や〕 高校時代の女子バスケットボール部の、あの、シンボルマークっていうか、なんていうんでしょうか。Tシャツの後ろとか部旗に書いてある「春魂」っていう言葉からとりました。
〔イ〕 「春魂」だったんですね。それはさすがに分からなかった!(笑)。
〔や〕 「お前いつまで青春引きずんねん」って感じですけど、女バスのメンバーが大好きなので。 よく「旬の献立」とか「一瞬でできる献立」と思われることがあります。 今後、そういうことにしようかと思っています。
〔イ〕 「旬献」でも「瞬献」でもアレンジが効きますねえ(笑)。ブログをアップする際に工夫されている点とかございますか?
〔や〕 工夫かどうかはわかりませんが、実際作った時に感じるようなことや、自分が失敗したことはそのまま書くようにしています。 「いきなりめっちゃパンッ! ってはねます」とか「焦げたんで裏向きにしてます」とか。 ブログを書いていると、「おいしそう」とか「すごい」とか褒められることが多いので、自分ではなんか、危険なんですよ。 上から目線になっていないか、勘違いしてしまっていないか、調子に乗った文章を書いていないかは常に自分に問いかけて読み直してからアップするようにしています。
〔イ〕 凄い! もうひとりの自分が冷静に見ているんですね。では、ブログで思い出に残るエピソードはございますか?
〔や〕 初めて自分の料理を他の人がブログで紹介してくれた時はびっくりしました。食パンで作るピザです。男の子3人のお子さんを持つお母さんが子どもと一緒に作っている写真を載せて下さっていて、凄く感動しました。
〔イ〕 いいですね! 嬉しいですね!
〔や〕 その時本当に嬉しかったので、紹介してくださった方のブログは出来るだけ私も紹介するようにしています。ってありがた迷惑やったらどうしよう(笑)。
〔イ〕 そのお気持ちは、ありがた迷惑じゃなくて、ちゃんと伝わっていると思いますよ!
ブログを始めたきっかけが自分ならではの料理本を出版すること。毎日、その思いを胸に料理ブログを更新していた山本さん。
ついにその夢が叶い、4月に初の料理本をご出版されることが決まったそうです♪ そんな山本さんにとってのブログとは…?
〔や〕 どんな存在なんやろう…しょうもない私の話を聞いてくれる場所です。なんか寂しい人間みたいですね…(笑)。
〔イ〕 そんなことないですよ。ひとり言のようなみんなに話かけているような…心のつぶやきをブログという、もうひとりの自分に向けて話をしているのかもしれませんね。
ブログを始めて嬉しかったのが、『「コメント欄」という場が温かいこと』だそうで、「めちゃくちゃ優しいコメントに泣かされたり、コメント欄内で皆様が仲良くなって会話していたり、真剣な悩み相談が始まったり」と…この独特の空間が今は大好きなんだそうです。
次回後編は3月18日更新予定。プライベートやご家族のお話をお送りします♪ どうぞ、お楽しみに!
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