2010.08.06up text rumiko igaki photo mirumayu

〔インタビュアー（以下イ）〕 
はじめまして。本日は、インタビューを楽しみにしていました。
さっそくですが、読んでいるみなさんへ自己紹介をお願いします。

〔みるまゆさん（以下み）〕 
はじめまして。おだんごカフェのみるまゆです。
ブログでは、動物性食品を使わない簡単でヘルシーな野菜料理のレシピを主にご紹介しています。とにかく甘いものが大好きなので、自分のためにスイーツレシピも考えています。が、お肉もお魚も市販のスイーツも、特に制限しているわけではないので、ゆるく気楽なベジライフを楽しんでいます。
現在結婚して１２年目、８歳の息子と６歳の娘がいます。ちなみに「みるまゆ」は家族の名前から１文字ずつ取っているんです。

〔イ〕  家族に美味しいごはんを食べてもらいたいって思って料理を作っている、みるまゆさんらしいお名前なんですね。
下のお子さん“アユちゃん”が生まれて、有機野菜の宅配を頼むようになってから野菜中心の食生活が始まったんですよね。

〔み〕  はい。正確に言うと上の子を妊娠したのをきっかけに、野菜中心の食生活をはじめたのですが、下の子が出来て食育をさらに勉強しました。なるべく有機野菜を食べるようになり、また、卵や乳製品などは摂らなくても栄養が補えることを学んでから、食に対する考え方が変わりましたね。

〔イ〕  みるまゆさんのレシピは、美味しそう、しかもシンプルで簡単だからすぐ試せそう。って見た瞬間に思うレシピ。そのアイディアはいつもどんな風に思い浮かぶのでしょうか？

〔み〕  だいたいは思いつきなんですよ。レシピ本を見るのも好きなんですけど、いかに手間を省いて無駄なく出来ないかを考えて、調味料、工程を足していくのではなく、引いていくようにしています。いかにシンプルに、いかに素材の味を引き出すか。私は料理は好きだけど、レシピを見て材料がたくさん並んでいると作るのがうせちゃうタイプなので・・・（笑）。

〔イ〕  それ、すごく分かります（笑）。長いレシピを見ると、挑戦する前にクラクラしている自分が・・・（笑）。

〔み〕  なるべく、なるべく、シンプルに、手に入りやすい食材で、特殊なもの、手に入らないものは使わないようにしています。
それに私は食事の制限はしていません。だめって思うと逆に食べたくなりますよね？そして食べてしまった時に、「あー食べちゃった・・・」と、罪悪感を感じてしまうと、食べることが楽しめなくなってしまうような気がして。きっちりマクロビをやろうとか、野菜だけ食べようとは決めずに、たまたま野菜が好きなのでそういう食生活になっているわけです。だから、これからゆるベジ生活をやろうかなって思う方に、私のレシピを試してみたいなって思って頂けたら嬉しいです。

〔イ〕  ベジ生活やります！　って言っても、いきなりはちょっと大変。でも、そういうことではなくて、好きな野菜をたっぷり食べたいな〜って自然に思うものですよね。

〔み〕  食べたいと思う物は体が欲しているものだと思うんです。体の声に耳を澄ますと、野菜を欲するみたい。体の声にそって食べることで、より充実感や野菜の有難さを感じます。

〔イ〕  その自然体のゆるベジ生活、ブログからも伝わってきていますよ。8年位その食生活を続けて、体調や心へ変化ってありましたか？

〔み〕  体が丈夫になりましたね。病気もめったにしませんよ。
子供は生まれてからずっとその食生活なんですけど、子供もとても丈夫です！たまに熱は出すけど、我が家は自然治癒力で治しています（笑）。学校も幼稚園もほとんど休まないです。熱が出たら薬を飲まないで、そのまま休ませるだけ。熱がどうしても高い時は脇などのリンパを冷やしたり氷枕を使いますが、無理に冷ますよりそのまま、自然に下がるのを待ちます。ひと晩たったらだいたい下がっていますね。

〔イ〕  それは、すごい！　ご主人の方は？

〔み〕  やっぱり健康です。すごくお酒は飲むけど・・・健康です（笑）。体への負担はお肉より野菜の方が軽いようです。夜遅くに食べても、野菜は胃にもたれないですしね。それと、旦那様のことを「中年太りしてきた〜」と嘆いている友達が結構いますが、ウチは今のところ大丈夫そうです（笑）。

〔イ〕  8月にご出版される新刊も、そんなお野菜たっぷりゆるベジレシピの本ですよね。

〔み〕  8月30日に出る予定の新刊「おだんごカフェのからだにやさしい野菜引きレシピ」（マーブルトロン刊）はブログのレシピからまとめたものです。“にんじん”とか“キャベツ”とか、野菜から索引出来てレシピが見つけやすい構成になっています。マーブルトロンの編集担当さんは最初に出した本からお世話になっている気心の知れた方たちなので、本の製作も安心して楽しんでます！今回、お勧めのキッチン道具で紹介した重曹の本も、「みるまゆさん、好きそう」と、頂いたものです。

〔イ〕  本をご出版されたこともそうだと思いますが、ブログを始めてからの変化ってございますか？

〔み〕  いつのまにか、ブログが生活の一部になっていますね。ブログのためにレシピを考えて、撮影をして…ということが、自分の生活の中に組み込まれていますから。ちなみに、撮影は自然光なので、とにかく天気が気になります。しょっちゅう週間天気予報をチェックしています（笑）。
良かったことは、私のレシピを作ってくれた方から、「美味しかったです」、「みるまゆさんのレシピで助かってます」などと言われると、本当に嬉しいです。毎日ＰＣに向かって手を合わせ、頭を下げています。レシピ本を出版させていただいたり、お料理のお仕事をいただける機会に恵まれたことも、今だに夢のように有難いことです。常に感謝の気持ちを忘れないよう心がけています。

〔イ〕  なんでしょう・・・みるまゆさん、ブログの中でも言葉でいっぱい「ありがとう」って伝えてるわけじゃないけれど・・・レシピや日常生活の日記を読むとその思い、伝わってきます。ふわわ〜って。 ところで、ブログをアップする際、工夫している点は？

〔み〕  載せた料理の美味しさ、調理のポイントが分かりやすく伝わるように心がけています。また、その時感じていることや子どものこと、小さな出来事をちょこっと書いているのですが、レシピ以外の事でも読者の方とつながれたらいいな…と思っています。

“最初は何も考えずに始めたブログ“が、いつしか好きな料理の仕事に繋がり、今はその夢をたくさんの方々へ届けている、みるまゆさん。「私の夢の原点」とおっしゃるブログから描く今後の夢は・・・

〔み〕  単純に、たくさんの方に私のレシピを知ってもらえたら嬉しいです。私の料理は、素材の味を大切にしたいので本当にシンプル。料理があまり得意でない方にも、「あ、これでいいんだ。」と気楽に作っていただければ何よりなんです。

時にはお肉も食べちゃおう！　体が欲しているものが今、一番必要なもの。ナチュラルで楽しいゆるベジライフは、健康で豊かな食、みるまゆさんの夢とたくさんのギフトを運んできました。
愛する家族のために美味しくて体にいいものを…、その思いは食を通して家族から、ブログを読んでくれている方々へ伝わっているんだと感じました。

次回後編は8月20日アップ予定。どうぞお楽しみに♪