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レシビブログインタビュー:recipe & life「おいしい暮らし」前・後編  毎月二回更新
第45回目 たかシェフのおうちごはん。 たかシェフとしょうこさん 前編
たかシェフのおうちごはん。 たかシェフとしょうこさん  へ

2011.10.7up text rumiko igaki photo syoko


〔インタビュアー(以下イ)〕  はじめまして。いつもたかシェフさんの美味しそうなお料理、楽しく拝見しています。では、はじめに自己紹介をお願いします。


〔たかシェフ(以下た)としょうこさん(以下し)〕  「たかシェフのおうちごはん。」のたかシェフとしょうこです。ブログでは、たかシェフが作るおうちごはんをアップしています。たかシェフはお料理を作るだけで、私、しょうこがブログのアップをしています。たかシェフは幼少からの夢だった料理人となり、都内のホテルで料理長として勤務しています。私は、看護師として働いています。二人暮らしです。


〔イ〕  ありがとうございます。ブログを始められたきっかけとは?


〔し〕  たかシェフが毎日作ってくれるおうちごはんを、綺麗に盛り付けてくれていたので、記録しておこうと思ったのがきっかけです。はじめは私の看護師日記だったのですけれどね。すべて削除しました(笑)。


〔イ〕  ブログをやって実際、何か変化はございましたか?


〔し〕  同じものを食べられなくなりました(笑)。気に入ったものは、飽きるまで食べ続けていたいのですが、ブログにアップするのに、同じものだと…(笑)。 毎日違うものを食べるようになりました。なので、なかなか同じメニューが出てこなくなりましたね。
でも、日々の出来事をきちんととらえるようになった良い点も。食材の事もよく考えたり、いろんなものをよく眺めたりするようにもなり、毎日小さな発見があって日々が楽しく感じます。 人の温かさも感じます。震災の時、トイレットペーパーがなくて究極に困っていた時があったのですが、気にしてくださったり、放射能がどうなっているかわからない時には、炭の食品を送ってくださったり(※炭が放射能除去に効くのではと言われていたため。現在はまだ調査段階)。 皆さん、面識はないのですが、触れ合いが嬉しかったです。何かあるとすぐに必要な情報を下さったり…。実際の生活ではご近所さんとの付き合いも薄くなっている、都会の生活ですが、こんな風に人と触れ合う機会が出来たのは財産です。


〔イ〕  お会いしなくても、読んでくださっている方々と、絆があるんですね。たかシェフさんは、仕事でも家庭でも料理をするのは大変ではないですか?


〔た〕  家と仕事は、まったく別物です。大変とは思っていません。作り方や内容、機材、味付けが同じではないからでしょうか。


〔イ〕  なるほど、仕事と家庭とまた違う楽しさがあるんですね!


〔し〕  しょうこが見ていても、楽しそうに作っています。あまり料理に対して大変とか面倒くさいとかそんな風に思っている印象は受けませんね。


〔イ〕  本当に、料理を作ることが好きなんですね。では、しょうこさんは、たかシェフさんの料理で好きなものは?


〔し〕  なんでも好きですねぇ。 その時その時に食べたいな、と思ったものを作ってくれるので印象がいいのかもしれませんが…。特に香りを生かした料理は好きです。スープでも素材の香りを生かしているお料理は大好きです。本人的には、お肉を焼くのが好きみたいです。好きなだけあって、どうなんだろ? って思うお肉でも美味しく焼いてくれるのでお肉料理も印象に残ります。



〔イ〕  お肉を美味しく焼くコツみたいなものがあるんでしょうか?


〔し〕  お肉は焼き方でずいぶん味が違いますよね。焼き方は読者の方から何度もリクエストがあって、動画もあります。 お肉屋さんに行くと、たかシェフはじろじろと、ものすごくよく見ているんです(笑)。牛肉だったら、牛が食べている餌のニオイによって「やや臭みがあるんじゃないか?」とか言いながら買い物をしてます。
そんな時は、ソースで食べやすいようにしてくれたりします。 豚肉、鶏肉も部位にあった調理法で食べさせてくれるので、美味しくいただいています。


〔た〕  簡単に、肉を焼くときのコツを順を追ってレクチャーしますね!

1)肉は焼く前に室温に戻します。(30分以上です)
2)塩コショウは焼く直前にします。
3)フライパンは十分に熱します。
4)厚みのある肉は側面から焼き色を付けていきます。
5)盛り付ける時、上になる方から焼きます。
6)綺麗な焼き色と香りをつける為、バターを少量加えます。
7)焼いた肉はすぐに切らずに少し休ませてから切ります。
8)焼いたフライパンには美味しい焼き汁が残っているので、ソースに活かしてください。

全部じゃなくても、いくつか実践することでグンと美味しくなりますよ。


〔イ〕  ありがとうございます! 誰でも真似できる手順ですけれど、このほんのひと手間が美味しさをグンとアップさせるんですね。ぜひ、これからもブログでプロならではのコツを教えて頂きたいです。


ブログはお二人にとって、どんなものですか? とお伺いすると…
“二人でより仲良くしていられる手段”という、お二人がお互いを思いやる温かいお応えが返ってきました。 「共通して何かをするというのが楽しかったりします。ブログがきっかけで本を出していただくことになり、それを一緒に作り上げていくということが新鮮です。 ブログをやることで、食生活もさらに豊かになった気もします。ブログをやっていなかったら毎日同じものを食べ続けていたかもしれませんしね(笑)。」 と、しょうこさん。お二人の合作であるレシピ本を見るのが楽しみです!
そんなしょうこさんの今後の夢とは…?


〔し〕  私も仕事をしているので、毎日たかシェフのようにはお料理するのは難しいけれど、時間が出来た時やお休みの日なんかに、いつもよりほんの少し時間や手間暇を掛けて作るご飯のおいしさを忘れないでいたいですし、読んで下さる方にもそれが伝わればいいと思います。
慣れ親しんでいる味が美味しいと思うもので、コンビニ弁当とかファーストフードを毎日食べて、それが一番だと感じてしまうと、日本人の味覚が衰えてしまうのではないかと思ってしまいます。
若かりし頃、海外でちょこっと生活をしたことがありましたが、「日本人の舌はすごいから」と言われたことがあって、鼻高々な感じでした。
食生活って大事だな、って思うので、手間暇かけたお料理の良さをつづっていこうと思います。


「食材に愛情をもって、食材を最大限生かすためのちょっとした手間が美味しさに繋がると思います。私は、社会の中でストレスを感じて、悪の心がにょきにょき育とうとしても、毎日食べるご飯でほっとするんです。『おいし〜〜〜』、『ふ〜〜〜〜〜』っと心が楽になるというか、嫌だったことも忘れてしまいます」と語るしょうこさん。
たかシェフさんの料理は、しょうこさんの気持ちを幸せにする色んなスパイスが入っているようです。料理って、本当に作る人の愛情がたくさん詰まっているんだ、と実感しました。後編は10月21日更新予定。どうぞお楽しみに♪


たかシェフ&しょうこさんのおススメレシピ「焼きナスのスープ」
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