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レシビブログインタビュー:recipe & life「おいしい暮らし」前・後編  毎月二回更新
第35回目 育児+おいしいご飯とお洋服をつくろう! handmadecafeさん 前編
育児+おいしいご飯とお洋服をつくろう! handmadecafeさん  へ

2010.12.03up text rumiko igaki photo handmadecafe


〔インタビュアー(以下イ)〕 はじめまして。本日はよろしくお願いします。さっそくですが、自己紹介をお願いします。


〔ハンドメイドカフェさん(以下ハ)〕  handmadecafeです。何にも考えずに“handmadecafe”と名付けてしまい、今考えればもう少し短い名前にしておけば良かったと思っています(笑)。
最近は“cafeちゃん”で通しているんですけど…。元々は、料理学校で講師をしていまして、20代の頃はOLを普通にしていました。地元のPCメーカーに就職しまして、総務とか秘書とか受付けを7年くらい。料理業界に入ってからはまだ短いです。


〔イ〕 そこから、お料理をお仕事にするようになったきっかけは?


〔ハ〕 本当はずっとOLをやろうと思っていました。会社にも結婚しても出産しても辞めませんと言っていたけど、色々と思うところもあって、結婚を機に退社しました。
料理はずっと好きで実家でも作っていました。家族は壊滅的に料理がダメだったので…(笑)必然的に自分で作るようになりました。母も仕事をしていたので、帰ってきたら私が料理を作る係り。おしゃれな料理とか凝った料理ではなく、肉じゃがなどの毎日食べる家庭料理を自分で味を思い出しながら作り、小学生くらいの時は実験みたいな感じで。色々材料を入れていったら煮っ転がしになった! そんな感覚です。


〔イ〕 小学生の頃からお料理に興味があったんですか?


〔ハ〕 そうなんです。家族が褒めてくれるのが嬉しくて、ほぼ自己流で作っていました。 ただ、料理を仕事にしようとは思っていなくて、友達に「ABCクッキングスタジオに通うから付き合って」と誘われて、最初は「今さら、料理学校? 」って思ったものの、何となく付き合い程度に料理学校に行ったんですよ。友達は何年か通い、結婚と同時にやめてしまったのですが、せっかくお金払っているのだからと通っていたら、教室の方にスカウトしていただいて。すぐにカリキュラムを組むから資格を取って働いてくれないかって。


〔イ〕 すごいですね。教室の方からオファーをいただいたんですね!


〔ハ〕 通い始めて1〜2年くらいかな? その当時は今ほど大規模じゃなくて、こじんまりとした教室が多くて。そこで誘われて「じゃあやってみようかな」と、試験を受けて、講師になって。一応私は製菓が専門で、それをメインに。2〜3年くらい勤めましたかね。


〔イ〕 製菓は学校に入ってからやりはじめたんですか?


〔ハ〕 多分…10代のころはケーキとか作ったことがなかったんですよ。こじゃれたケーキを食べるような家ではなかったので、作るのはご飯系が多かったです。本を参考に自己流で作ったことはありました…なんでも自己流(笑)。


〔イ〕 製菓をやろうと思ったのは、先生の勧めとかで?


〔ハ〕 そうですね、初めてお菓子を作ったのは、彼氏ができてちょっと嬉しくってケーキを作ってみようと思った時です。何となく自分で混ぜて作って。シュークリームを最初に作るってめちゃめちゃハードルが高いなって思うんですけど、彼が「シュークリーム食べたいなぁ」って言って、「あ、シュークリームね」って軽く考えてた。そんなことも分からないくらい、何が難しくて簡単かも分からないレベルでした。


〔イ〕 ちなみにそのシュークリームは成功しました?


〔ハ〕 半分膨らんで、半分底が抜けていましたね(笑)。ごまかしながら作って、そんなレベルでお菓子よりお料理ばかり作っていました。 料理学校では、最終的には師範コースっていう1番上のコースまで取り、講師になったんですけれども、辞める頃には、生徒さんを見ながら、先生たちを集めて指導する立場になっていました。


〔イ〕 勉強して着々とキャリアをつまれていったのですね。最終的に2〜3年くらいやってそこからはどうされたんですか?


〔ハ〕 子供が出来たのもあって、ちょっと休みたいなと思って辞めることにしました。最初は3か月〜半年くらい休んで復帰するつもりだったんですけど、生まれてみたら子供が我の強い子といいますか、難しい子で預けられなかったので、もう思い切って辞めたんですよ。その後は、マイペースに作っておもてなししたり、友達にあげたりするくらいで。


〔イ〕 そこからブログがスタートしてくるわけですね。


〔ハ〕 余裕が出てきて、「何しようかなー」という感じで。最初はお料理とかって特に決めていたわけではなくて、ブログを始めてみようかなと思ったんです。ただ、始めようと思ってもなかなかテーマがなくて、毎日書けることってなんだろうって考えたら、お料理やお弁当は毎日必ず作るし、そういうことを書けば毎日更新できるかなと思って。今のブログは新居に越してきて始めたので、2年ちょっとくらいですね。


〔イ〕 最初にやろうと思ったきっかけは、他の方を見て?


〔ハ〕 世間でブログが流行っているから、始めたんですよね。最初はHPを持ちたかったんですよ。自分のケーキとかの。HPを運営していくのは時間がかかるし、更新するのは大変。ちょっと躊躇していた時に、ブログを見つけて。立ち上げてからの管理が気軽だし、いいです。


〔イ〕 実際ブログを始められて毎日書くのは大変だと思うんですけど、書き始めてから何か変わりましたか?


〔ハ〕 そうですね。自分の変化としては、すごく文章に気を使うようになりました。ただのメモならくどくても重ね言葉があっても構わないけれど、何度も読み返してくどくないかとか、接続詞がおかしくないかなど、そういうところをすごく気を使うようになって…。いい頭の体操っていうか、ABCクッキングスタジオに勤めていたころは、テストもあるし、常に頭を使うのが日常でした。子育てはそこまで頭は使う必要が無いので、頭の体操という意味でも文章を書きたかったんですね。


〔イ〕 読んでくれる方々を意識して書いていらっしゃるんですね。


〔ハ〕 常にそれを心がけて書いています。


〔イ〕 続けて行ってコメントが増えたなどの変化はありましたか?


〔ハ〕 そうですね。コメントもなく書いているだけでしたが、同じテーマのブロガーさんがコメントをくれたりして、交流が生まれてくるようになりました。お会いしてはいないけれど、友達ができ始めましたね。そうすると、私もコメントをくれた方のブログを見に行っては、「あ、こういうふうにできるんだ」と刺激を受けて。お互いに情報提供したりとかしています。



〔イ〕 逆に毎日更新するのは大変だと思うんですけど、途中で挫折したこととかは?


〔ハ〕 ネタがないねっていうことはたまにあります(笑)。あとはすごい雑然と作ってしまって、写真も撮らずに食べちゃった時とか。でも、最近は家族も分かっているので、ご飯ができたらまず写真を撮って、それを待ってからみんなが集まってご飯を食べる感じです(笑)。家の中の空気がそんな感じに。


〔イ〕 夜ご飯を食べる時はご家族みんなで?


〔ハ〕 主人の帰りが遅いことも多いけれど、子どもが大きくなってからは20時頃までなら待っていて、みんなで食べることも多いです。先に食べていても、娘だけ主人につきあって少し食べたり(笑)。


〔イ〕 そうするとブログ用のお写真はいつ撮影されているのですか?


〔ハ〕 夕飯前とか、食べる時に普通に作って撮影しています。お仕事関係の写真は蛍光灯では暗いので、日中作って撮影していますが、普段の晩御飯は先に作っておくようなものではないと思うので、それはそれで、いつもの雰囲気のままでいいかなって。


〔イ〕 最近ではお仕事用の写真も撮られているんですね。具体的には何枚くらい撮りますか?


〔ハ〕 ブログ用なら普段は10枚くらい。うまく撮影出来ない時は30枚くらい撮ります。お仕事用の場合だと、100枚くらい撮影することも。テーブルも動かして、キッチンやリビングなどの一番光が綺麗に入る場所を探して撮影します。


〔イ〕 こだわって大事に撮っていらっしゃるんですね。ちなみに今、使われているカメラの機種は?


〔ハ〕 ブログ開設当初から「一眼レフですか? 」って聞かれることが多かったんですけど、とんでもない、最初は9000円くらいの安いデジカメを使っていました。「言えない! 」みたいな感じで(笑)。最近父が一眼レフを買ってくれて、「やったー! 」と思って使っています。それまではとにかくデジカメで撮っていました。カメラの機能は技術でカバーするしかないよね、みたいな。昔は動物写真に凝っていたので、動くものには自信があったんですけど、動かないものは…(笑)。


〔イ〕 お料理を撮るのって気を使うところが全然違いますものね。では、ブログならではのエピソードはありますか?


〔ハ〕 ブログを始めたころ、一部の人にはブログを始めたことを伝えていましたが、身近な人には何となくブログやっていることを言い辛いじゃないですか…。そのうちテレビに出演したりと知名度も認知度も上がってきて、周りの人も気付くように。子供が小学校に入学する頃には、うちの娘のクラスメイトのお母さんがいきなり「ファンです」って(笑)。


〔イ〕 えっ、突然ですか! (笑)。よくわかりましたね!


〔ハ〕 保育園とか小学校の行事に顔を出すと、「テレビ見ました」って言われたりとか。


〔イ〕 すごいな〜。みんなちゃんと見てるんですね!


〔ハ〕 はい。見てるんだなぁーと思って。


〔イ〕 そのお友達は、本当に普通にブログを見てくれていたんですね。


〔ハ〕 そうですね。身近な人がそうやって直接「作ったよ」って言ってくれるのはとっても嬉しいですし、あとは逆に「失敗したんだけど」って言われることもあるんですね。そこで具体的に「何した? 」って聞くと、それって「これくらい書かなくてもいいかな」と省いたところが、意外と初心者には分からないところで、その部分をブログに加筆したり、より分かりやすい表現に訂正したり。そういう意見はとても参考になります。


〔イ〕 ちょっとした指摘とかアドバイスがもらえるんですね。


〔ハ〕 はい。最近は、文章だけでどう伝えるか、とても気をつけて書くようになりました。 それこそ、皮を剥いたり筋を切ったりの下処理の仕方も分からないかも…と細かく書いたり。


〔イ〕 実際にブログを書く時間は結構取っていますか?


〔ハ〕 30分くらいですかね。一応書き終わった後に、アップした画面で再確認するようにしています。誤字脱字を直したり、分かりにくい部分を見直したり、一応レシピの表記も、自分なりのルールを決めて統一するようにしています。言葉のルールも決めて、レンジで温める時も「温めます」なのか「チンします」なのかとか、ちょっとしたことですが統一するように心がけています。


ブログが日課であり、日々の生活の中の出来事もブログに繋がっているというhandmadecafeさん。生活の張りもブログを書くことで出来たそうです。今では、最初は興味を持っていなかったご主人からも、「俺が登場して、ブログがいい味を出してる」と、ネタを提供しようと積極的で、家族にとっての楽しみも、ひとつ増えたようです。


〔イ〕 ブログに、ご主人も参加されているとのことですが(笑)。


〔ハ〕 そうですね。「俺が何かネタを提供してやる、みんな俺の話を楽しみにしているから! 」って。(笑)主人の方から「これ書く? 」って言ってくることもあって。「書いてほしいの? 」みたいな。あと以前、ラジオに出た時に「嫁が出るぞー」って主人が言ったのをきっかけに、主人の会社の人たちもブログ見て下さったみたいです。
仕事で、TVやラジオに出たりするようになって、主人の方が興味を持ち始めて。「何で、うちの嫁はテレビとか出てるんだろう? 」みたいなことを実はずっと思っていたみたいです。特に何かすごく努力しているでも、営業しているでもなく、のらりくらりと生活しているのに「何でうちの嫁はテレビ出るんだ? 」って納得がいかないって言っていました。


〔イ〕 旦那さんも出たいんじゃないですか(笑)?


〔ハ〕 なんでしょうね。とにかく納得がいかない…みたいです(笑)。


ブログを拝見すると、テーブルコーディネートなどから、可愛らしい雰囲気を想像していたhandmadecafeさん。
インタビューでお邪魔したご自宅は、すごくシックで、シンプルモダンテイストなインテリアで統一されていました。ちなみに前出のご友人や旦那様は、料理の試作品についてもコメントを下さる、頼れるアドバイザーなんだそうです。
次回インタビュー後編は、12月17日(金)アップ予定。後編はプライベートなお話をお聞きします。ぜひ、お楽しみに!


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