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レシビブログインタビュー:recipe & life「おいしい暮らし」前・後編  毎月二回更新
第34回目 長澤家のレシピブログ 長澤家さん 前編
長澤家のレシピブログ 長澤家さん  へ

2010.11.05up text rumiko igaki photo nagasawake


〔インタビュアー(以下イ)〕  こんにちは。はじめまして。本日は、八王子のご自宅でのインタビューということで楽しみにしていました。よろしくお願い致します。
さっそくですが、長澤家“母”さんと“長男”さんの自己紹介をお願いします。


〔母〕   はじめまして。長澤家レシピブログの長澤家母(キヨミ)です。ブログでは、家庭料理を中心に、アイディアレシピや働いている方に向けての時短ワザなどもご紹介しています。


〔長男〕   はじめまして。長澤家長男です。料理ブログをはじめようと母を誘い、家族で更新するようになりました。今日は、隣で母の話を聞きながら僕も一緒にお話させて頂けたらと思います。


〔イ〕  料理ブログをはじめたきっかけは?


〔母〕  長澤家のレシピブログを始める前に、長澤家長男も私も他に趣味のブログをそれぞれ始めていました。長男の方から他の方の料理ブログを見ているうちに興味が出てきたようで「料理ブログを始めよう」と話しかけがあって。家族全員が仕事をしているので一人では無理…でも家族四人交代で料理を作ってアップすればできるのではないかと思い立ちあげました。


〔イ〕  自然な流れから家族でやってみようか、と?


〔長男〕  最初はブログに慣れていた母と二人で話をしていました。 そのうちに長澤家父が作ったものなんかもアップしたり、次男は都内のレストランで働いているので帰った時に作ってもらったり。


〔イ〕  ちょっと話が変わるのですが…すみません、実は長澤家さんに私、ブログから勝手なイメージを想像していたのですが…ログハウス風のお家に暮らしていてアウトドアな(笑)。


〔長男〕  ああ、眼鏡をかけて…みたいな。イメージで(笑)。


〔イ〕  はい、お会いして想像と違ってちょっとびっくりしています(笑)。話を戻して…家族みなさん、仲がよろしいんですね!


〔母〕  長男と次男は年子なんですけれど、あまり喧嘩をしなかったですね。 家族は仲良しですね。男の子は父親や母親と口をきかなくなったりする事もあるでしょうけれども、うちは自然体です。家の中では。


〔イ〕  きっと、ご両親も仲が良い、いい背中を見ているからこそ、なんでしょうね。


〔長男〕  まあ、そうですね。特に父は仕事を退職して今は家に居て、家の中のことをやってくれています。昔より時間が取れるみたいで。最近は特に仲がいいなって思います。


〔母〕  あちこち、みんなで出かけたりしています。


〔長男〕  あとは、次男の結婚式を家でやったんですよ。


〔母〕  ハウスウエディングを。


〔イ〕  凄いですね! 海外みたい。


〔母〕  あれはいい思い出になって。


〔イ〕  そのアイディアというのは?



〔母〕  私と主人がまあ、主人の父がもう高齢だったものですから、ここの家で最初は身内だけでやろうと。20人以内だと思ったので。そのくらいの人数なら何とか出来ると思って。それで、じゃあ、やりましょうって話を進めていたら、ある日突然次男とお嫁さん二人が来て、お友達も呼びたい、家族も全部入れると50人くらいになると。でも、どうしても家でやりたいって。「そんなにおもてなしできないけどいい」って聞いたら、いいって(笑)。料理は好きなものですから誰が何を作るかを分担して。あれは、結構楽しかったですね。全部手作りで、お花のセッティングから色んなものまで。凄く家族の団結力が付いたなって思います。


〔イ〕  素敵な思い出が出来たんですね。では、万能つゆの話をちょっとお聞かせください。 元々ブログでも反響があって製品化しようと、そのアイディアが凄いなって思います。


〔母〕  製品化しようとは元々思ってなかったんですけれども、TVに出たら反応が良くって。 私の知り合いの書家の方にまず相談に行って。ラベル用にこういうつゆの文字を書いてくださいって私が相談して沢山のデザインの中から決めました。瓶はどういうのがいいとかも一から考えました。


〔イ〕  つゆは工場とかで作ったんですか?


〔母〕  工場で作っています。うちで全部指示を出して…分量や配合から。つゆを作るもの何回も味見して、それで製品化したんです。そういう、つゆの作り方は工場に分量とかを発注して。


〔長男〕  飾りキャップはうちで付けて。


〔イ〕  作ってみてどうでした?


〔母〕  いつもうちで作るとすぐになくなっちゃうんですよ。でも、今こうしてあるのでこれを作ってからは家族がさらにお料理好きになったんですね。つゆがあると何でも美味しく手早く出来るので、進んでお料理するようになった気がします。母親にとってはそれが嬉しいです。お料理って作ってくれると嬉しいですよね。全然味が違う。 自分だとマンネリ化しちゃうけれど、家族で作りあえば色んなものが出来るようになったり。これがあればとても便利です。


〔イ〕  つゆでさらに家族と料理の絆が付いたんですね。では、ブログで逆に大変だなと思うことはございますか?


〔母〕  ひとりだったら次の料理を考えなきゃとか、ブログアップしなきゃとかあるんでしょうけれども、あんまり更新のペースは遅いんで、週に2、3回くらいと。


〔長男〕  自分たちのペースでやっているんで、大変だってことは無いですね。


〔母〕  そうですね。楽しみながらやっていますね。本当はね、もっと料理もご紹介したいんですけれどね。仕事がなければ。仕事が優先なので、こんな形で続けられたらと思います。無理しないで。


〔イ〕  ブログについてご家族でこうしていこうとかってお話はされるんですか?


〔長男〕  それぞれ作りたい料理を作っているので、はっきりしたことは決めてないです。


〔イ〕  交換日記みたいな感じで、じゃあ次の人って?


〔長男〕  誰かできる人がやるって感じで。


〔母〕  お昼なんかも、誰か作れる人が作る、みたいな。


〔イ〕  ブログをアップする際、工夫している点は?


〔母〕  長澤家のレシピブログの特徴は、料理行程も画像で紹介しているところです。作り方や流れをわかりやすくお伝えしたいと思っています。キッチンが明るい場所ではないので夜は暗過ぎてきれいに写らないので日中写すようにしています。長男のレシピは動画付きで作成していて、YouTubeでは世界の方々に視聴いただいています。


〔イ〕  YouTubeをちょっと拝見したのですが…。反響とかはいかがですか?


〔長男〕  世界中から見て貰っているのでコメントも何語か分からないんですけど(笑)。 チャンネルの登録者数も多い方で一番人気のチャーハンの動画はページビューが81万回くらいです。 前にYouTubeのトップで取り上げてもらってそこからずっと人気です。最初の頃に作った料理なので撮りなおしたいんですけど、動画は後から変えられないんですね。あと、人気なのは和風カルボナーラ。たぶん、イタリアの人はこれはカルボナーラじゃないって言っています(笑)。


〔イ〕  笑。そうですね。まあ、ここは日本で。


〔長男〕  あくまでも和風で(笑)。


〔母〕  人気はお節ね。暮になるとアクセスが凄くて。単品だと梅干しも色んな方が作ってくださって。


〔イ〕  確かに梅干やお節がYouTubeで上がっていると見たいですね。 ブログならではのエピソードで、海外在住の方に見ていただいていると…。


〔母〕  コメントは頻繁にあります。長澤家のレシピブログの方は閉じているんですけど、私の方のガーデニングブログでは世界各国の方から来ます。例えばアメリカの方からアメリカにある食材でレシピを作りたいとか。


〔イ〕  なるほど。長澤家さんはYouTubeもブログも料理の発信をしながら、家族のコミュニケーションにもひと役買っている気がします。


〔母〕  前は味も適当に分量を量っていたのが家族で美味しいとか、ここはこうした方がいいとかそれぞれ意見を言ったり工夫したりするようになりました。最初に作った料理が失敗した時も、ここはこうした方がいいんじゃないって味について話をして、じゃあこうしてみようって思ったり。そう思うと、家族の存在は有り難いですよね、向上しているので。


〔長男〕  結構ね、料理が話題の中心になる時も。


〔母〕  何をつくろうとか、そろそろ何が食べたいとか。


〔長男〕  コミュニケーションツールみたいな感じですよね。


インタビューの合間に、ぼそっとキヨミさんから、「みなさん、そうそうたるメンバーがいらしている中で1番私が年齢が高いですよね? 」と言われたひと言に「そんなこと無いですよ」とお答えしたら長男さんが「この年でブログでも全部、写真をアップして出来てますから、凄いと思って」と言われました。そこに長澤家ならではの家族の絆や優しさの素を感じました。ひとりで料理ブログをしていても楽しい、家族でも楽しい、新しい発見でした。そんな長澤家さんのブログから広がる今後の夢は…?


〔母〕  今後は、ファンの方との交流の場を持てたら…と思います。


〔長男〕  夢は自宅を改装してカフェをやりたいです。長澤カフェ。そういうのもいいかなって、思います。ブロガーさんにも来ていただいて。まあ、ちょっと駅から遠いので、そこが心配しているところで(笑)。


〔母〕  庭やガーデニングの両方の読者の方も多いので、ガーデニングの方にも。


〔長男〕  やるからにはちゃんとやりたいですけど…。自宅だから家賃は掛からないんですよ。長居してもらってもいいわけですし。


〔イ〕  もうシュミレーションが出来ているんですね。つゆも作りましたし。 その主導権はどなたが握っていらっしゃるんですか?


〔長男〕  食品開発は父で。ネットショップの運用は僕が。ネットショップの作り方も全部調べて。


〔イ〕  お父様は食品関系に明るい方で?


〔長男〕  開発系だったんです。だからつゆを作ってもらっているところも、そういうつてで醤油を作っているメーカーさんにお願いしています。


〔イ〕  お母様は…?


〔母〕  レシピやラベルの紙や印刷する文字を決めたり。


〔イ〕  本当に会社組織のチームみたいですね。 身内の場合、仕事で絡んでくると喧嘩になったりとかは?


〔長男〕  好きでやっているし、そんなに売り上げ、売り上げって感じじゃないんで。 今のところは無いです。


〔イ〕  言わなくても通じることがあったりする部分が大きいんですね!


9月25日に、家族のブログの集大成「長澤家のごはん」が出版されて、ますます活躍の場が広がってきた長澤家さん。
長澤家の人気料理からインタビューにもあったキヨミさんのお節料理などなど、年末年始の家族行事に活躍する1冊です。

次回後編は11月19日更新予定。長澤家キヨミさんの驚きの起床時間とは…?長澤家さんの日常にググッと迫ってみました♪ お楽しみに!


長澤家さんのおススメレシピ「大根の梅おかかレシピ」
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