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レシビブログインタビュー:recipe & life「おいしい暮らし」前・後編  毎月二回更新
第23回目 カルフォルニアのばあさんブログ カルフォルニアのばあさんことレイ久子さん 前編
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Update:2009.12.04  text:Rumiko Igaki photo:Hisako Ray


〔インタビュアー(以下イ)〕 こんにちは! はじめまして。本日はメールでのインタビューをよろしくお願い致します。さっそくですが、プロフィール&自己紹介をお願いします。


〔レイ久子さん(以下レ)〕  はじめまして。よろしくお願いします。 1972年からカリフォルニアに在住してまして、今に至ります。 ずっと歯科技巧の仕事をしていたのですが、2000年に退職してから好きだったお菓子作りのサイトを立ち上げました。そして、 2006年から「カルフォルニアのばあさんブログ」 をスタートしました。


〔イ〕 お菓子のサイト、初めて拝見させて頂きましたが、こちらも分かりやすくていいですね♪ デザートの一覧見ただけで、このまま本にして欲しい…と思ってしまいます。HPからブログをはじめたきっかけは何ですか?


〔レ〕 ブログタイトルの下に「娘がボケ防止に始めなさいと言う」と書いている通りなのですが、実は最初はブログではなくて日記だったのです。 最初の丸一年は自分のワードに英語や日本語で、写真入りで毎日書いていました。 後でその日が思い出せるように、遊びにいらした方の写真、失敗したお料理、覚書、ワードですからもちろん、写真は顔入りでした。 そして2年目に入った時に、ワードから新しいカレンダーを作るのが面倒で、ブログだったら最初からフォーマットができているし、これは簡単だ! と思ったのです。


〔イ〕 確かに、ワードよりブログの方が機能も日記に沿ってますし記録としても見やすいですよね。一人の世界だったワードの日記からたくさんの方へ向けて発信するブログで日記を公開し始めてから変化はありますか?


〔レ〕 実は、2004年に両親を続けて亡くしました。両親とは元気な頃から朝起きると直ぐにパソコンをつけて、ビデオチャットを開始するのが習慣でしたから、日本語で毎日話す相手がいなくなったことはとても寂しい事でした。でも、ブログを始めて皆さんからコメントを頂くようになり…新しい楽しみが生まれました。 コメントでお話できるというのがブログの最大の楽しみです。皆さん本当に面白いコメントを書いてくださるのでいつも大笑いしています。 一日が明るい気分になります。



〔イ〕 では逆に、大変だったりやめたいと思う時は…?


〔レ〕 やめたいと思う時は、体調が悪い時でしたね。 2006年から2007年にかけてバセドウシ病 (バセドウ氏病)がひどい状態で。 あの頃は、お料理をする元気もありませんでした。 でも、病気の事をブログに書いたのは良かったと思いました。 同じ病気の方、家族が同じ病気を持っていらっしゃる方などが意外に多いのでびっくりしました。 その、経験談のコメントやメールにどんなに励まされたことか…。本当に有り難かったです。


〔イ〕 料理の記録や日記以上の喜びがありますね。自分の気持ちを誰かに話して心が軽くなったり、元気になったり、これ、美味しいよっていう話を海を超えて顔を見た事無い同士でも出来るなんて、少なくとも20〜30年前は想像も出来なかったことですよね。そんな、ブログならではの印象的な出来事ってございますか?


〔レ〕 はい。ブログを始めて3年間に、大勢の方がコメントを下さったのですが、一度の方もいらっしゃれば、ほとんど3年間続けて書いて下さる方もいらして、色々です。 コメントの中には家族のお話やら自分の体験などを書いて下さる方が多いです。 そんな中、ある方が私のブログに書いている他の方のコメントを読んだら、なんと、学生時代のお友達を発見した事がありました。みなさんの コメントは私の日記よりも楽しくて面白い話が満載なんですよ。みなさん、他の方のコメントも読まれてて、読んでいるうちに長年音信不通のお友達を発見するなんて、珍しいし、嬉しくなりました。


〔イ〕 コメントから自分の友人を見つけるのは、面白いですね! 確かに可能性は無くは無いですが…レイさんのブログのコメントはお一人お一人長い文章で深い話が書かれているからこそのような印象も受けますね。では、ブログを書く時の工夫を教えてください。


〔レ〕 レシピ以外は「短く」書く事に気をつけています。 頭に浮かぶ言葉を書いて、読み直しては、必要のない文を削っていきます。 文才がまったくないので、長い文を書くと恐ろしく退屈な話になっているのです(笑)。 でも、逆にレシピは長いです。これもまた、文才がないので、説明が長ったらしくなるのです…。 そんな表現力をおぎなうために、写真や動画を加えることが工夫でしょうか。


自分に文才は無いとおっしゃるレイさん。いやいや、どうして、読ませる語りは文才などまったく関係無い! と感じます。
鹿児島の実家の倉庫に眠っていたコタツをカリフォルニアでリメイクして復活させた話、アメリカンマフィンを理科の実験さながらに丁寧に説明している日…何てことのない日々の景色をカリフォルニアの風のように優しく、鮮やかな色彩を添えて送れるのは、みなさんの料理ブログが他の人には真似出来ないように、レイさんのブログもレイさんだけの世界を全世界に向けて発信しています。
そんな、レイさんにとってのブログの存在とは、社会への窓口みたいなもので、退職してから、外に出ることが少なくなった今は外部や未知なる世界との接触点みたいなもの。とのこと。では、ブログから今後の夢や展望は…


〔レ〕 夢は…いつまでも頭も体も元気で、ブログを続けていきたいと思うのみです。 ブログを始めて自分のHP「アメリカのお菓子」の更新が滞るようになったので、こちらもブログとバランスよく維持してきたいと思っています。



ブログの更新だけじゃなく、日本に遠征してカリフォルニア料理や文化をぜひ、レクチャーして頂きたい♪ そんな風に思います! 先日、ラジオから、過去日本に在住していたアメリカ人の女性がお弁当のブログを発信して、それが人気になっているという話が流れてきました。アメリカの料理ブログ文化もレイさんや以前インタビューさせて頂いた勇気凛りんさんなどアメリカ在住のブロガーさんのブログを見てもっともっと広まったら…最高に嬉しいです!

次回後編は12月18日(金)アップ予定。レイさんのお勧めクリスマスレシピPart2もどうぞお楽しみに!


レイさんのクリスマスおすすめレシピ「エッグノッグ」
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