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第19回目 GO!GO!ベジごはん 豪の5分でベジごはん 豪さん 前編
GO!GO!ベジごはん 豪の5分でベジごはん 豪さん  へ

Update:2009.08.07  text:Rumiko Igaki photo:Go Igarashi


〔インタビュアー(以下イ)〕  こんにちは! はじめまして。豪さんのブログには"料理研究家五十嵐豪の5分でしかない料理レシピ”とユニークなキャッチコピーがついていますが、この"しかない料理”とは?!


〔豪さん(以下豪)〕  たとえば、家の冷蔵庫の中にもやしだけしかない状況でどうやって夜ごはんを作るか、 その状況でごはんを食べるには?! と思い、限られた食材からレパートリーを増やして簡単で美味しい料理を提案したいと思いました。


〔イ〕 なるほど! もやししかなかったら、スーパーに駆け込みたくなりますが、そうではなくて限られた食材で、レシピを増やせるのは、主婦の強い味方ですねー!
では、そもそも、料理研究家になろうと思ったきっかけは何でしょうか?


〔豪〕  2つ、きっかけがあるんです。 20歳で大学生の頃、カフェを作りたいと思っていました。大学は、付属の高校からまわりの友達が行くことになったのでそのまま…。高校の頃からテコンドーをやっていて、一生続けていきたいと思いました。大会にも出て自分のライフワークにしていきたいと。 両親に相談したら、公務員になったら月曜日から金曜日まで決まった時間に働いて、他に自由が利きやすいのでは…!? と言われて、そのまま公務員講座のガイダンスを受けていたんです。
それから、友達に誘われて平行して、会計士の勉強を始めました。ただ、僕は目的が無くて、1年半経ったときに学校の講座が無駄になるのが怖かったんです。公務員講座と会計士の資格を取るための勉強。ある日、ひと晩悩むことを決心して、僕は何をしたいか考えました。


〔イ〕 凄いですね、決心してとことん悩まれたんですね…。


〔豪〕 はい(笑)。僕は何をやりたいか紙に書いて捨てることを繰り返しました。 自分がかっこいいと思ったことを書いてみました。
パティシエ、バーテンダー、デザイナー…やりたいことをやろうと思いました。そして、このやりたいことはカフェという箱があったらその中で表現出来るんじゃないかと思いました。それが、まず、料理を始めようと思ったきっかけです。
そして、飲食店でアルバイトをしながらカフェのノウハウを学んだり、デザインをするならと、イラストレータやフォトショップも独学で勉強しました。
ただ、半年くらいカフェで働いてみて、飲食店は違うな、と違和感を感じたんです。そんな時に転機がありました。


〔イ〕 独学で多くの事を夢に向かって吸収する姿は素晴らしいですね。でも、まっすぐ走っていったら壁があったんですね。


〔豪〕 ちょうど、実家で母親が付けていたTV番組で栗原はるみさんが出ていらして、最初は興味がなかったのですが、ちらっと見てみたら、料理関連はもちろん、それ以外のグッズや服のデザインをされていて、家のデザインまでしてる! 料理研究家という枠を超えたそのスケール感に感動しました。


〔イ〕  本当に、そうですね。料理のジャンルを超えて栗原はるみさんは"栗原はるみ”というジャンルを確立されていますよね。そして、インタビューする多くのブロガーさんにも年齢や性別を超えて多大なる影響を与えていらっしゃるんだと、思います。栗原さんのお話はみなさん、される方が多いです。


〔豪〕 栗原さんのTVを見終わってから、今日から料理研究家になる! と決めました(笑)。


〔イ〕 凄い! その勇気や決断力ってなかなか無いですよね。


〔豪〕 はい(笑)。ちょうどその頃、国際経営を独学で学んでいて、CSRに興味を持ちました。料理研究家の僕のCSRは何だろう?! って考えたんです。 そして、今、掲げているテーマが見つかったんです。それが、「地球に大きなテーブルを作ろう!」でした。


〔イ〕 素敵なCSRですね。料理家として責任を感じていらっしゃるのはもちろん、食を通しての輪がどんどん広がっていくようなイメージですね。
詳しく聞かせてください!


〔豪〕 世界の貧困をなくそう! というとちょっと壮大で、またひとりでは叶わぬようなメーマに感じます。でも、テーブルと温かいごはんがあれば平和になるよね、そんなことが言い続けられたらと思います。まずは身近なところや家族から、そして友人、ブログを読んで下さっている方、そのまた友達…と、ごはんを食べながら怒っている人は居ない、だから、小さなテーブルからだんだん大きなテーブルになっていけばいいな、と…。
多分…当時まだ21歳で何も持ってなかったから、料理研究家になったんだと思います。


〔イ〕 まさに、栗原さんの本を読んでから、自分の方向性が定まって料理研究家への夢への1歩を踏み出すことになったんですね!


〔豪〕 はい、それからどうすればいいんだろう? と思ってブックオフへ行きました。そこで「いまこそ!フードコーディネーター―「食」をプロデュースする仕事」 (CK BOOKS)っていう本を見つけたんです。その本の著者が講師をしている祐成陽子先生の学校へ入ろうとしたら…4月生が3日前に閉め切られていて、10月からの入学となりました(笑)。そして、半年間のカリキュラムに通って卒業する時には、まわりは就職活動のまっただ中。僕はフードコーディネーターになりたい、と先生に相談 しました。そうしたら、出版社まわりをしたらいいんじゃない!? と言われて、やってみたのですがアポの取り方も分からない! それに、普通はなかなか会ってくれません。どうしたらいいんだろう…、何が足りないんだろう…と思い、実績と経験を積むことに決めたんです。

(後編につづく…!)


じっくり悩む日を決めてとことん悩んだら、なりたいもの、やりたいものへの道が開けてきた豪さん。地球に大きなテーブルを作る彼の夢はこの当時、まだ始まったばかり。 後編も、フードコーディネーターへの道は続きます!小さな努力が積み重なって今の彼があると感じたインタビュー。後編もこうご期待です♪

次回は8月21日(金)アップ予定。どうぞお楽しみに!


豪さんのオススメレシピ  焼きごぼうのサンマソース

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