TOP > 特集&連載 > Recipe&Life インタビュー
第17回目 いっちゃんの美味しい食卓〜おしゃれな簡単料理 いっちゃんさん 前編
いっちゃんの美味しい食卓〜おしゃれな簡単料理 いっちゃんさん  へ

Update:2009.06.05  tex::Rumiko Igaki photo:いっちゃん


〔インタビュアー(以下イ)〕  はじめまして! 今日は、短期間の日本滞在中にインタビューをお引き受け下さり ありがとうございます。さっそくですが、ブログを書かれたきっかけを教えてください。


〔いっちゃんさん(以下い)〕  ブログを最初に始めたときのタイトルはイギリス便りでした。 料理ブログというよりはイギリスの様子を中心に綴ったものだったのですが、クリスマスレシピを1週間毎日更新していたらたくさんの方が見て下さって。イギリスの生活にも大分慣れてきていましたので、大好きなお料理中心のブログを作ろうと思いました。


〔イ〕 そもそも、イギリスに移住することになったきっかけは?


〔い〕  主人がイギリス人ということもあり、結婚する前から、結婚したらイギリスへ行くことになるのは意識していました。 そして、二人目の子どもが生まれてから、イギリスへ移住しました。 もし、本当に大変だと思ったら日本に帰ろう・・・そんな思いで家族で主人の生まれた国へ帰りました。


〔イ〕 イギリスに移られてからはどんな風に過ごしていましたか?


〔い〕 最初は、辛かったです(笑)。英語を完璧にマスターしているわけではなかったので、子どもの幼稚園に迎えに行っても、子どもが早くみんなと馴染むように遊ぶ約束を私からお母さんへ取り付けられなかったし、 自分が出せないのが辛かったです。主人は日本語が話せるからもちろん、家での会話には困らなかったですが・・・。 私は「日本に帰りたい、帰りたい!」って言ってばかりの日が続いたのですが、ある日、いつもと同じように「帰りたい」 って言ったら「いいよ。」と言われて・・・それは困るなって(笑)。それまでは主人に絡んで、大丈夫だよ!って言われ たかったんでしょうね。それからはここでやって行こうと思いました。


〔イ〕 日本でさえ、見知らぬ土地に転勤となると、戸惑うことが多いですよね。期間限定ではない、 移住、それも言葉や文化が違う海外で自分の慣れ親しんだ土地に簡単に帰って来れない場所となると・・・ やっぱりすぐには馴染めないものですよね。でも、いっちゃんさんの笑顔を見ていると、いつもその 朗らかで元気なキャラクターで色んなことを乗り越えていったんだなぁと感じます。
ではブログにもケータリングの立ち上げから現在までの様子がUPされてますが、もう1度ここでぜひ、教えてください!



〔い〕 ケータリングビジネスは、日本に居た頃から興味がありました。 まだ、日本で主人と結婚してなかった頃、「もっと自分が楽しみながら、適性に合う仕事をしてみたら?」と言われてたのも、好きなことと仕事を線につなぐきっかけにもなりました。
このひと言から今思うと、イギリスで自分を生かせる道を真剣に考えたきっかけになったと思います。


〔イ〕 素敵なことをおっしゃるご主人ですね♪ うふふ!


〔い〕 それに、母が料理の先生だった事もあって、一緒にキッチンに立って手伝ったりしていました。 高校生の頃母を亡くしたのですが、それからは父と自分の料理は毎日作っていましたし、 “食”の仕事に就くことは母の後ろ姿やその後の自分を考えると、自然に興味が沸いてくることだったんですよね。
私の住んでいる地域ではケータリングビジネスは保健所に届け出ればOKでしたし、ケータリングだから、場所も要らない。食材も人数が予め決まっていてロスが少ないですよね。自分にとってはベストだと思ったんです。
そして、イギリス生活が落ち着いた頃主人に「ケータリングのビジネスを立ち上げたい」と相談したら、実はその頃は今すぐに! ではなくて、少し先の未来の話をしていたのですが・・・次の日、主人がビジネス用の口座を準備してくれて・・・やるしかない状況になってしまったんですね(笑)。
ビジネスパートナーは、もちろん、趣味の範囲ではなくやるからには仕事としてきっちり出来る、 そして何よりも信頼できるパートナーを探していました。そう思ったら、今のパートナーの顔が浮かんで・・・。 出会いは、日本人のお友達同士の集まりからでした。彼女とやりたい!  と思って、話をしたら「いいよ!」と言ってくれたんです。


〔イ〕 ブログからもパートナーのMちゃんとの信頼関係が伝わってきますし、何よりも凄く楽しんで やってらっしゃいますよね。


〔い〕 最初に予約を頂いたお客様はMちゃんの義理のご両親でした。それから、子どもの 学校のお母さん達に宣伝したり、日本に仕事や旅行で訪れて日本食を食べたことがあったり、 食べたことはなくても興味を持たれている方たちに口コミで広がっていって・・・やっぱり日本食ってイギリスの方にとっては特別。 でも、記念日やパーティに日本食をぜひ、ケータリングしたいって思う方に宣伝出来たりしたので、 「何とかいけそうだ!」と思いました。


〔イ〕 このビジネスを立ち上げて、良かったことは?


〔い〕 Mちゃんというビジネスパートナーに出会えたこともそうですし、これによって海外でも自分が 自分で居られました。初対面のイギリス人の方にも、ケータリングビジネスをしてますって言うと、会話も 広がるんです。 料理のブログを始めてから日本と時間を気にすることなく好きなお料理で日本の友達もたくさん増えましたり、ケータリング ビジネスもイギリスを拠点にして暮らす私には欠かせない要素。どちらも、今はイギリスに移住したのをきっかけに 出来た私の宝物ですね。


ご主人との出会いでまさに、運命が変わったいっちゃんさん。何ごとも、変化を受け入れて楽しむ! ブログからの 楽しい雰囲気はいっちゃんさんご自身そのもの。後編はいっちゃんさんの幼少の頃からレシピブログ仲間のお話や 出版まで。こちらももりだくさんでお届けまします。
次回は6月19日(金)アップ予定です。どうぞお楽しみに!


いっちゃんさんのおすすめレシピ  世界一美味しいセロリのにんにくソース和え

BACK NUMBER

c荀>>帥腮帥潟若
ャ罐純沿激
c荀>>鴻激c篌
c荀>> h鐚篋堺若激
HOT TOPICS

↑PAGE TOP