スペシャルアンバサダー レシピ&コラム たっきーママ(奥田和美)さん
たっきーママさんの時短料理でスパイスが大活躍!手軽に使うヒントを紹介します♪

2021年7月26日

【ベルギー】お肉ほろほろ!カルボナードフラマンド(牛肉のビール煮)

こんにちは、たっきーママです。

今月もやってまいりました「世界のスパイスごはん」
今回私が担当しますのはベルギーです!

ベルギーは、オランダに長期滞在中何度も訪れた国。
大好きな国なのでめっちゃ長くなりますが、お付き合い頂けると嬉しいです。

ベルギーと言えばワッフルが有名なだけあって、ワッフルの屋台が行く先々にあります。
大阪でいうたこ焼きの屋台並みに。(大阪で例える笑)
そのベルギーワッフルと並んで、いやもしかしたらそれよりも多い屋台がフライドポテト。
フライドポテトをベルギーではフリッツと呼ぶので、
フライドポテトの屋台は「フリットコット」と呼ばれています。

フライドポテトってフランスのイメージが強いと思うんですが(フレンチフライというくらいやからね)
実はベルギーが発祥の地なんです。
なのでベルギーの国民食とも言えるんですが、これが本当に美味しい!!
ホックホクのフライドポテトを歩きながら食べる幸せ、
今の時代では特にそれが出来たありがたみを感じます。

基本、ベルギーのフリットコットではソースを選ぶことが出来るんですが、
ヨーロッパのフライドポテトについてくるのは圧倒的にマヨネーズが多い
もちろんケチャップもあるけど、まずはマヨネーズが基本です。


そしてベルギーと言えばアントワープ
アントワープと言えば、そう!
あの「フランダースの犬」の最終回、天使がネロとパトラッシュを迎えに来た教会
「アントワープ聖母大聖堂」が有名です。
ベルギーに行ったら絶対に行ってみたかった場所の1つ。

とにかく厳粛で美しいアントワープ聖母大聖堂、天井がものすごーーーーく高く光が差し込むので
ああ、この天井に向かってネロとパトラッシュが・・・(涙)
その教会の中にはネロが憧れたルーベンスの絵画「聖母被昇天」が飾られており、
ああ、最後にこの絵を見ることが出来てよかったね・・・(涙)
と、もう勝手に胸がぎゅんとなってしまって・・・

ちなみに、アントワープ郊外のホーボーケンにはネロとパトラッシュのモニュメントもありますよ。(まだ言う)
フランダースの犬に思い入れがあるのは日本人だけなので
フランダースの犬のものに関しての説明は基本日本語、
モニュメントは「あんた誰?」ってくらいネロとパトラッシュではなかったです。(笑)


私は歴史が大好きなので、ベルギーには非常に歴史のある建物や街並みが残っていて
訪れるだけでもワクワクするんですが、
特に聖母大聖堂にほど近いグローテ・マルクト広場はルネサンス建築であるアントワープ市庁舎や
16世紀のギルドハウスの建造物などに囲まれ、歴史を感じることが出来ます。
馬車に乗ることも出来てタイムスリップしたような気分を味わえるので、
歴史好きの方はぜひ一度行ってみて欲しい場所の1つです。
フライドポテトを食べながら。

それから(まだあるんかい)フランダースの犬の話をしたいばっかりにアントワープのことばかり書きましたが、
ブリュッセルグラン・プラスも絶対にはずせない場所。
圧倒されるほどの超豪華なギルドハウスがたち並び、
あの「レ・ミゼラブル」の著者でもあるヴィクトル・ユゴーが
「世界で最も豪華な広場」と称えたほどの広場の周辺には
うっとりするほどの歴史的建造物や博物館が並びます。
さらに小便小僧もありますよ。(これ、めっちゃ小さくてびっくりした)

ああ、また行きたい・・・


そんなベルギーでの思い出の料理は(やっと本題)「カルボナードフラマンド」
ベルギーのこれまた国民食、いわゆる牛肉のビール煮込みです。
これが美味しくて、行くたびに違うお店で食べたりしました。

P1001749.JPG


じっくり煮込む料理、しかもビールで煮込むので、お肉がとっても柔らか。
ビールで煮込むとコクと旨みが増し、ビールの酵母によってお肉のたんぱく質が分解され柔らかくなるのです。

ただ、ビールのみで煮込むとどうしても苦みも出るので(アルコールは飛びます)
今回は子供でも食べやすいようにアレンジを加えています。
通常はトマトなし、じゃがいもやにんじんもなし。(アレンジしすぎやろ)

今回使うスパイスはこちら。

P1001758.JPG

ローリエ。

ローリエを1枚入れるだけでグンと風味がアップします。

今回この料理を食べた家族の感想は
「めっちゃ美味しい!高そうなお店の味!」
とのこと。(浅い!)

高そうなお店で食べたことあるんかい。
とにかく大好評でした。

私のレシピの中では異例の長さの煮込み時間ですが、ほったらかしなので逆に楽でした。
出来れば厚めの鍋で、なければ深いフライパンでぜひ作ってみて下さい!



【カルボナードフラマンド(牛肉のビール煮)】

(材料)4人分
牛かたまり肉(大きめのひと口大)・・・300〜400g
玉ねぎ(薄切り)・・・1/2個
薄力粉・・・大さじ1
バター・・・15g
水・・・200ml
カットトマト・・・1/2缶(200g)
オリーブオイル・・・大さじ1
A
じゃがいも(ひと口大)・・・3個
にんじん(乱切り)・・・1本
ビール・・・350ml
コンソメ顆粒・・・小さじ2
GABANローリエ(アメリカ産)<ホール>・・・1枚


(作り方)
1.厚手の鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱し、牛肉を入れて四方をこんがり焼いたら一旦取り出す。
P1001729.JPG

2.同じ鍋に(拭き取らずに)バターを入れて中火にかけて溶かし、玉ねぎを加えて炒めたら薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒める。
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牛肉を焼いた後なのでわりとすぐに美味しそうな茶色に。

3.水を加えてなじませたら1とAを加える。(ローリエは葉を折って加えると香りがよく出ます)
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ビールがジュワ〜っと。

4.ひと煮立ちしたら蓋をし、弱火で1時間煮たら蓋を取って中火に戻し、カットトマトを加えて混ぜ、ふつふつしたら弱火に戻してさらに2時間煮る。(時々思い出したら底の方から混ぜる)
P1001741.JPG

子どもも食べやすいようトマトを加えてみました。


P1001745.JPG

お好みで粉チーズを振るとよりコクがあって美味しくなります。
よかったら作ってみて下さいね。



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