2017年7月をもって連載を終了させていただきました。
たくさんの方にご愛読いただきましてありがとうございました。

喉がイガっとしたら 冬のイエロースムージー

  
前回、風邪予防薬膳のおはなしに続いて、
あれ?ちょっと風邪っぽい?というときや、
長引く喉の痛みにおすすめのスムージーレシピをご紹介します。

菊花スムージー

◎イガイガ喉に香るイエロースムージー

菊花(もってのほか):4〜5輪
金柑:4個
りんご:1/2個
生姜の砂糖漬け:3〜4枚
又はジンジャーシロップ:大さじ1くらい
水(又は昆布水):1/3カップ


●金柑やりんごをミキサーにかけやすいように切り、全ての材料をミキサーでスムージーに。

*菊花は食用菊の生のもの
*昆布水は1Lの水に20〜30gの昆布を漬けて冷蔵庫で一晩おいた水出汁です。
*生姜の砂糖漬けは自家製ジンジャーシロップを作ったときに出来る
 スライス生姜のガラ。
 なければ生の生姜スライスを2枚でも。

菊

野菜コーナーにある、菊花ですが、
酢の物くらいしか使わないし。。と思っていませんか?
使い方がわからくて買ったことがない方も多いかも。

菊花は薬膳では辛涼解表類なので、風邪など外からの邪気の侵入を防ぎます。
本当は乾燥した菊花茶などのほうが効果は強いのですが、
生の菊も古くから長寿によい食材と言わます。
目の疲れや充血を抑えたり、めまい、耳鳴りなど
気や血が上に昇りすぎる症状の改善によいとされています。

涼性なので喉の炎症を抑える働きも期待できます。

さっと湯通しして甘酢漬けにしたのもは東北ではお馴染みの常備菜。
おひたしに混ぜたり、生のままお吸い物にぱらっと入れても
香りがふわっとたって、おすすめです。

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合わせた金柑も日本でも喉の痛みにいいと言われていますが、
薬膳でも咳や痰を治め、気のめぐりをよくして血行促進
悪寒があるときや食欲不振の時によい食材です。

りんごも子供が熱の時にすりおろして食べさせたりしますが、
肺を潤し、熱を冷ますので喉の痛みにおすすめ。
胃腸の働きを整える健脾作用もあるので、食欲がない時や
腸内環境も改善してくれるので、免疫アップにも続けて食べることをおすすめします。

そして、生姜解表類の代表!
黒糖をつかったジンジャーシロップやそのガラを使えば
体温めパワーもプラスです。

スムージーを作るのに、水の代わりに昆布水を使うと
味もまろやかで美味しい上に、
昆布の水溶性食物繊維も摂れて、健康効果もアップと一石二鳥でおすすめです。

ちなみにスムージーに昆布水を使うのは
先日のイベントで山脇りこ先生のおすすめ昆布水活用術。

すっかりはまってます♪

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<本日の薬膳食材>

    菊花
味:甘・苦・辛
性質:涼
帰経:肝・肺
作用:辛涼解表・活血・清熱

    金柑
味:辛・甘・酸
性質:温
帰経:肺・肝・胃・脾
作用:理気・化痰・疎肝

    りんご
味:酸・甘
性質:平
帰経:肺・脾・腎・肝
作用:化痰・潤肺・健脾・生津

    生姜
味:辛
性質:温
帰経:脾・胃・肺
作用:辛温解表・散寒・健脾・解毒・止咳

ブログでもレシピやいろいろ更新中。
クリスマスアイディアもご紹介したりしています。
のぞいてみてくださいね〜♪

SAI*dining

清水えり

中国政府認定資格である国際中医薬膳師の資格をもつ。身近な食材でおうちで簡単にできる薬膳をモットーに、中医学の理論に基づいてパーソナルな体質に合わせた料理や献立の提案が得意。定期的に料理教室「La Table de Eri」を開催。

ブログ「SAI dining」も好評執筆中。

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