ミンスミート【Mincemeat】by りこりすさん
【料理紹介】
イギリスのクリスマスに欠かせないお菓子に、ミンス・パイがあります。
ミンス・パイとは、ミンスミートが入ったパイのことで、ミンスミートはmincemeatと綴り、直訳すれば挽き肉を指します。
かつては文字通り、食肉をミンチにしたものが使われていました。
現在では、肉を使うことはなく、レーズンやドライフルーツ、スパイスなどを使います。
このミンスミート、市販のものもありますし、自身で作ることが習慣化されてらっしゃる方は、何カ月も前に仕込まれますが、多少なりともフレッシュ感を加えたいなぁと思い、完成させたのがこのレシピです。
油脂は、バターを使っていますが、スエット(牛脂)の方がよりらしい。
イギリスでは、製菓材料として粉状のものが売られていますが、日本だと、牛肉コーナーのすき焼き肉のところで買い求めるのが妥当。
スエット(牛脂)だけでも売られているので、それを使えばいいのでしょうが、どうしても肉の画が浮かんで来て、食指が動かない。
スエット(牛脂)を使うのがベターとわかりつつ、そんな理由で、結局、私の場合はバターを使うことで落ち着きました。
伝統的なミンスミートの場合は何カ月も前に作りますが、このミンスミートだと熟成を待たずにすぐに使えます。
もちろん熟成も可能で、冷蔵庫など冷暗所で保存すれば余裕で1年は持つので、来年こそは!と考えるクリスマスの時期に次の年の分を仕込むのもアリです。
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【人数】:5人以上分
【調理時間】:30分~1時間
【材料】 |
リンゴ(紅玉) |
1個(約200g) |
レーズン |
100g |
ドライミックスフルーツ |
150g |
アーモンド |
10g |
オレンジピール |
25g |
レモンピール |
25g |
オレンジ |
1/2個(使用するオレンジの搾り汁は大さじ2 1/2) |
レモン |
1/2個(使用するレモンの搾り汁は大さじ1) |
三温糖 |
50g |
シナモン |
小さじ1/2 |
オールスパイス |
小さじ1/2 |
ドライジンジャー |
小さじ1/4 |
ナツメグ |
ひとつまみ |
ブランデー |
大さじ1 1/2 |
バター |
20g |
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【作り方】
- リンゴは芯を取り除き、粗みじん切りにし、鍋に入れる。
※リンゴは皮つきでよい。
- レーズン、ドライミックスフルーツ、アーモンド、オレンジピールとレモンピールを粗みじん切りにし、1の鍋に入れる。
- オレンジとレモンは皮をおろしながら2の鍋に入れ、それぞれ汁を搾り、分量分(オレンジの搾り汁大さじ2 1/2、レモンの搾り汁大さじ1)を入れる。
- 三温糖、シナモン、オールスパイス、ドライジンジャー、ナツメグ、ブランデーを3の鍋に入れ、軽くかき混ぜ、一晩おく。
- 鍋にバターを入れ、とろ火で約15分煮る。ときどきかき混ぜる。
- ジャム瓶に入れる。
【ワンポイントアドバイス】
リンゴはブラムリーなどのクッキングアップルがベストですが、入手しやすいところだと紅玉など、とにかく酸味がしっかりあるものを使ってください。
また、このレシピでは入れませんでしたが、ドライクランベリーを使うのも、新鮮な味わいでおすすめですし、アーモンドの量を増やしてもいいかと思います。
モダンクラシックの基軸としてこのレシピを使い、あとは自由にアレンジしてください。