スペシャルアンバサダー レシピ&コラム ヤミーさん
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2010年11月26日

同じ具なのにこ〜んなに違う!クローブの香りの野菜のブラウンシチュー

IMGP5072_tn.jpg前回のシチューはローリエを加えるからぐっと美味しい♪野菜のホワイトシチュー
今回は前回と使う具はまったく同じなのに、まーったく味わいのちがうブラウンシチュー。
ルウを使わないので、トマトの赤みが強く出てますが、クローブの甘みのある風味が加わって、味はとってもふか〜く濃厚なのです。

クローブってほんのり甘みを感じるのですが、それを煮込み料理に加えると素材の旨味を引き立てて、ぐっと濃厚な味に感じさせるんですよね。
クローブそのものの香りをかいでも、こってりとした鼻の奥に残る甘いかおりと爽やかなスパイシーさを感じます。
もちろん赤ワインとトマト缶で煮込むので、味付けの違いもありますが、ローリエを使うのとクローブを使い分けることでただの『ミルク味とトマト味の違い』ではない、雰囲気の違う味になるのです。

そしてホワイトシチューとの違う調理ポイントは、玉ねぎを焦げるくらいまで炒めること。
玉ねぎって焦げないように炒めることの方が多いのでちょっとびっくりかもしれませんが、ブラウン系のお料理には玉ねぎの焦げが味と色みのポイントになったりします。
煮込み料理に皮ごとローストした玉ねぎを風味づけに加えることもあるくらい。
市販のデミグラスソースやルウを使う場合は焦げ玉ねぎにする必要はないけど、使わない場合はこれでとっても本格的な味になります。

ひとり暮らしだと、野菜を買っても使い切れなくてダメにしちゃったり、毎日同じような料理になっちゃったり。
だけどスパイスとちょっとしたテクニックの違いだけで、まったく同じ材料が全く違う料理になるわけです。

ローリエの香りのやさしいホワイトシチューとクローブの香りの濃厚なブラウンシチュー。
どちらから試してみますか?

野菜のブラウンシチュー
材料:1人分 調理時間:25分
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/4本
じゃがいも 中1個
ブロッコリー 茎も含めて1/4株
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1
★GABANクローブ<ホール> 1本
★水 1/2カップ
塩 小さじ1/4
バター 5g
薄力粉 小さじ2
赤ワイン 1/4カップ
☆トマト缶(カットタイプ)または無塩のトマトジュース 1/2カップ
☆水 1/2カップ
☆中濃ソース 大さじ1(なければしょう油 小さじ1)

作り方:
1、玉ねぎは薄切りにする。にんじんとじゃがいもは皮をむいて1口大の乱切りにする。ブロッコリーは小房にわけ、茎の部分は1口大に切る。にんにくは芽を取り除いて包丁の腹でつぶす。
2、フライパンにオリーブオイルと1の玉ねぎを入れて中火にかけ、焦げ目がつくくらいまで炒めたら、(私はこの炒めている間に他の野菜を切ります)にんじん、じゃがいも、ブロッコリーの茎、にんにくを加えてさっと炒め、★を加えて蓋をして8分間ほど野菜に火が通るまで煮る。
3、2の蓋をあけてブロッコリーを加え、塩、バターを加えて溶かし、そこに薄力粉を加えて粉っぽさが無くなったら赤ワインを注ぎ、アルコール分が飛んでから☆を加えてとろみがつくまで5分ほど煮て出来上がり!
*トマトジュースを使うときは塩気を強く感じることがあるので☆のソースやしょう油は味を見て加えてください。
*クローブは煮込んだ後は取り出してください。

 

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