スペシャルアンバサダー レシピ&コラム ヤミーさん
世界各国の料理をスパイスを使って簡単につくれるレシピを紹介!ヤミーさんと一緒に家庭で世界の美味しさを楽しもう♪

2010年9月24日

クミンの香りはエジプトに通ず。エジプト風えびの炒めもの、レモン風味。

IMGP4441_tn.jpgクミンというと、まずはじめに思い浮かべる国はインドでしょうか?

トルコやスペイン、メキシコ、という方もいるかな、と思います。

でも原産国はエジプト。

 

エジプトから中東・ヨーロッパ・アジアと広まったクミンは、大航海時代にメキシコに渡り、それぞれの国料理に欠かせないスパイスの一つとなっています。

それだけ”魅惑の香り”だったのでしょうね。

 

日本だとクミンの香りをかぐと、カレーを想像しますが、ほんのり料理に使うと、びっくりするくらいエジプトやアラブの味になります。

 

いつもの炒め物に胡椒のようにクミンパウダーをひとふり。

あーイメージしているアラブ料理ってこんな感じ!って思うにちがいありません。

 

インドのチキンカレーを他のスパイスを省いて塩コショウにクミンパウダーで仕上げればエジプト風チキンの煮込み。

メキシコのチリコンカンも他のスパイスを省いて塩コショウにクミンパウダーで仕上げればエジプト風豆と肉の煮込み。

ビーフシチューやトマトソースも塩コショウにクミンパウダーで仕上げればエジプト風。

 

エジプトの料理の基本の味付けは塩コショウ。

それは全世界共通と言っていいくらいの基本の味付けですが、ここに醬油をプラスすると和風になって、クミンをプラスするとエジプトになる、という感じ。

そのようにとらえればクミンパウダーは、今日はちょっといつもと違う料理を、というときに気軽に使えるテクニックになりますね。

もちろんエジプトにもさまざまなお料理がありので、全てがそうという訳ではありませんが、さまざまな国のお料理をクミンで仕上げれば、なんだかエジプト風になるのです。

 

それは、多分クミンが世界中に広まるとともにエジプト料理の要素も世界中に広まったからだろうな〜と思います。

というか、その方が自然ですものね。

 

クミンの入った料理を食べるときに、古代のエジプト料理に通じてるかも?なーんて考えると、ますます料理とスパイスって面白いな〜って思います。



材料:1人分 調理時間:10分
たまねぎ 1/2個
むきえび 100g
にんにく 1かけ
サラダ油 大さじ1
塩 小さじ1/4
クミンパウダー 小さじ1/4
胡椒 少々
レモン汁 小さじ1



作り方:
1、たまねぎは薄切りにする。むきえびは背に切れ目をいれてワタを取り除き、にんにくは薄切りにする。
2、フライパンにサラダ油とにんにく、たまねぎを入れたら中火にかけて玉ねぎが透明になるまで炒める。そこにむき海老を加えて玉ねぎがくたくたになるまで炒めたら、塩とクミンパウダーを具材の上に置くように加える。

3、焦げ付かないように炒めたら、胡椒とレモン汁を加えて混ぜあわせて出来上がり!

 

●おまけ●〜クミンとレモンのおいしい関係〜

クミンパウダーを入れすぎた!とか、香が強すぎた!とか、ちょっと苦手だった。。。とか。

そんなときは、今回のレシピに登場したように、レモン汁を仕上げにちょっと加えると、とってもマイルドになります。

それまでとがってたクミンの風味がピタッとおちついてまとまる感じ。

相乗効果でさらにおいしくなります。

トマト味のものやビネガーが入るようなときは要りませんが、塩味ベースの時は、クミンとレモンのおいしい関係をお楽しみください♪

 

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