スペシャルアンバサダー レシピ&コラム ヤミーさん
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2010年1月15日

ゴージャスな饗宴の香り♪ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス〉で、古代ローマ風料理4品!

IMGP4135_tn.jpg胡椒といえば大航海時代(15世紀中頃から17世紀中頃)、金と並べられるほどの高価なもの。
税金を胡椒でおさめさせられたり、給料として支払われたり、とにかく価値のあるものだったそうです。

 

コロンブスがアメリカ大陸を発見したのも、バスコ・ダ・ガマが希望峰を発見したのも、マゼランが世界1周したのも、この高価すぎるスパイスを生産地であったインドと直接取引したかった。
というのが、大海原へ命とお金をかけて乗り出した理由のひとつといわれています。
今では、どの家庭にも胡椒はあるのがあたりまえというくらいになっていますが、命をはってでも手に入れたい(手に入れれば巨万の富が築けた)ものだったわけです。

 

この時代、何に胡椒を使ったかと言うと、主に食品の保存のためだったそうです。
腐敗防止に役立つ胡椒は冷蔵庫の無い時代にはとても重宝で、そしてそんな腐らずに美味しいまま食べられる料理は、やはり庶民ではなく支配者階級の人達のものでした。
胡椒を使った料理は、それだけで贅沢な料理とされ、権力や財力の象徴となったのです。

 


それは、遡る古代ギリシャやローマ時代でもそうであったようで、ローマ時代、紀元10年頃の美食家アピキウスの本(『古代ローマの調理ノート』小学館)には、胡椒を使った料理がたくさん出てきます。
むしろ、ほとんどの料理に(ワインにもデザートにも!)つかわれているのです。

 

もちろん、ローマ時代も胡椒が安かったわけではありません。
やはり支配者階級のものであり、毎夜繰り広げられる饗宴のための料理に使われたものでした。
この時代胡椒には薬効も期待され、ハチミツとまぜたり、ハーブ類や塩とまぜて飲まれたりもしていたようです。
前者は婦人病に、後者は消化薬として、そのほかいろいろな病気に効くとされていました。

 


そんなわけで美食のためか権力を誇示するためか、もたれる胃を助けるためか、アピキウスのレシピに多用された胡椒。
今回はそんな古代ローマの饗宴料理をイメージした味付けで、4品胡椒メニューを用意しました。
ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス〉は塩けがマイルドで胡椒の香りはしっかり。
だからいろいろな料理の下味や隠し味に気軽に使えます。

 

ワインを飲みながら、満腹で起き上がれなくなっても食べつづけたというローマ時代の饗宴に想いを馳せて、召し上がれ!

 

豚肉のペッパーソテー、ハチミツソース

IMGP4166_tn.jpgのサムネール画像お肉にハウス4種のペパーミックスをもみ込んで焼いたら、はちみつを加えて出来上がり!
古代ローマの肉料理のソースには、ハチミツや胡椒、ハーブを入れた甘くてスパイシーなものが多く見られます。
それは、この時代の肉はほとんどが塩漬肉であったためで、塩気を緩和させるために甘みが必要だったのと、獣臭さや腐臭を覆い隠す意味もあったのだと思います。
冷蔵庫の無い時代の工夫ですね?

 

材料:1人分
豚ロースとんかつ用 1枚
ハウス香りソルト〈4種のぺパーミックス〉 小さじ1/2
オリーブオイル 小さじ2
白ワイン 大さじ1
はちみつ 大さじ1

 

作り方:
1、豚肉は筋に数か所切れ目を入れてから、ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス〉をもみこむ。
2、フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、1を入れ、両面こんがりと焼く。
3、焼きあがったらワインを加えて弱火にし、はちみつも加え、ソースにとろみがついたら出来上がり!


きのこのバルサミコあえ

IMGP4165_tn.jpg本来は発酵前のぶどうの汁を煮詰めたものを使う和え物。
イメージを膨らませると、バルサミコが近いように思います。
イタリアでは、いまも甘くてスパイシーな料理がありますが、それはきっとローマ時代から続くものなんだろうな?と想像すると楽しいです。

 

材料:1人分
しめじ 1/2株
★ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス)
★バルサミコ酢 小さじ2
★オリーブオイル 小さじ1

 

作り方;
1、しめじは石突を切り落とし小房に分ける。★は小さなボウルに入れて混ぜ合わせておく。
2、鍋にお湯をわかし、沸騰したところにしめじを入れて1〜2分火が通るまでゆでる。
3、2をざるにあけて水気をきり、熱いうちに混ぜ合わせた★に加えてよく和え、そのままさめたら出来上がり!

 

グリンピースのワイン煮

IMGP4160_tn.jpg古代ローマでは、意外にも醤油を調味料としてよく使っていました。
それは魚から作られた醤油で、代わりにアンチョビを使ってこのレシピにしました。
豆は古代ではとくに重要な食料で、エジプトでも主食のように食べられています。

 

材料:1人分
グリンピース 1缶(55g)
★パセリ みじん切り大さじ1
★ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス〉 小さじ1/4
★クミンシード 小さじ1/8
★アンチョビ フィレ(刻んだもの) 1枚分
★赤ワイン 大さじ1
★オリーブオイル 小さじ1

 

作り方:
1、グリンピースはざるにあけて水気を切る。
2、★を耐熱容器に入れてラップをし、レンジで1分加熱する。
3、2が熱いうちに1を入れて混ぜ合わせ、そのまま冷まして出来上がり!

 

ローマ風フレンチトースト

IMGP4178_tn.jpg最後に胡椒を振り掛けるフレンチトースト。
その名もパン・ペルデュ。
今もフランスではパン・ペルデュといいます。
違いは卵を使用しないこと。
仕上げにハチミツと胡椒をかけていただきます。

 

材料:1人分
バゲット 2cm厚さ3切れ
牛乳 1/4カップ
はちみつ 大さじ1
ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス〉 適量

 

作り方:
1、グラタン皿などにバゲットを置き、牛乳を上から注いでしっかりしみこむまで置いておく。
2、あらかじめ温めたオーブントースター(1000w)で10分焼く。
3、熱いうちにはちみつをかけ、ハウス香りソルト〈4種のペパーミックス〉を振りかけて出来上がり!

 

上記レシピは「古代ローマの調理ノート 」(アピキウス著、小学館出版)を参考にしています。


 

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