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第18回目 ようちゃんの簡単スイーツレシピ ようちゃんさん 前編
ようちゃんの簡単スイーツレシピ ようちゃんさん  へ

Update:2009.07.03  tex::Rumiko Igaki photo:ようちゃん


〔インタビュアー(以下イ)〕  はじめまして。こんにちは! いつもうっとりしながら拝見しています。ブログのプロフィールにパリに留学…とありますが、パリに行ってお菓子の勉強をされた経緯を教えてください。


〔ようちゃんさん(以下よ)〕  小さな頃からお菓子が大好きだったんです。小学生のときにはもう、見よう見まねでお菓子を作っていました。今田美奈子さんのフランスのお菓子の本、それに堀井和子さんのアメリカンケーキのレシピ本をお手本にしながら。それでずっと「フランスかアメリカかでお菓子の勉強がしたい!」と思っていて、フランス語と英語が学べる大学に進学したんです。本当はさっさと製菓学校へ入ればよかったのですが、「お願いだから選択肢はたくさん残しておいてくれ」という両親の泣き落としがあって(笑)。


〔イ〕 幼少の頃からゆるぎない夢があったんですね! 進路を具体的に考えて行動してらしてそれが成長するに連れて1歩1歩近づいている感じがします。


〔よ〕 そんなことないですよ〜。留学先をフランスにするかアメリカにするかで迷い、ニューヨークの気になる学校へ、見学に行きました。そこのトップの方がフランス人だったので、それだったら、フランスに行こうと決めたんです。大学を卒業した夏にル・コルドン・ブルー パリへ短期留学し、(その後、ニース大学でフランス語を勉強し直して)、エコール・フェランディに行きました。製菓の技術はここでみっちり学びました。この学校は、年配の方や銀行員から脱サラした方、本当にいろんな人たちがいて刺激的でした。通っていた1年間は朝から晩までずっとパンやタルトを焼くだけの日々でしたけど(笑)。


〔イ〕 それから、卒業して…パリのパティスリーやレストランで実際に働いていらっしゃったんですよね!


〔よ〕 エコール・フェランディって、パリの中でも本格的な職人さんになるための学校なんです。先生には、日本でも有名なピエール・エルメさんとか、たくさんのすごいパティシエさんがいらっしゃって。おかげで私もミシュランで2つ星を取ったレストランで、パティシエールとして働かせていただけたんです。


〔イ〕 凄いですね! ミシュランで星を取ったレストランでしかも、本場のフランス料理…なら、こだわりの強い厳しい料理人の方がたくさん居るイメージがあります…(笑)。若干、想像入ってますが・・・!(笑)



〔よ〕 フライパンで殴られたりとか(笑)。残念ながらそんなエキサイティングな体験はありませんでした(笑)。フランスの男性は女性に優しいんですよ〜。パティシエの先輩方も優しくて、まかないも美味しかったし(笑)。いい職場でした。
働いていてつくづく思ったのは、私はしっかり時間をかけて作るパティスリーのケーキより、1枚のお皿の中にさっと盛りつけて、できたてをサーブするレストランのデセールの方が合ってるのかなぁ、ってことです。ブログや本(『フライパンカフェ』)も、そんなレシピばっかりのはずです(笑)。
結婚するために帰国してからは、知り合いの方のフランス料理店で働いたり、カフェのデザートを担当したり、雑誌や本のお仕事、料理教室など、マイペースでやっています。


〔イ〕 今まで印象に残っているお仕事などはございますか?


〔よ〕 料理研究家としての初めてのお仕事が、雑誌「エル・ア・ターブル」の「料理業界人フードバトル」という、若手の料理家の方が料理やお菓子を発表するページでだったんです。その撮影のときにカメラマンの方が、いつもなら作った端からパクパク食べられちゃう私の料理やお菓子を、ものすごく丁寧に、時間をかけて撮っていてくれたのに感激しちゃって! 食べものだから食べられちゃうのが当たり前なんですけど、作った側としては、大切にしてもらえるとやっぱり嬉しいんです。そのときはまだカフェで働いていたんですけど、料理研究家になろう、って強く思ったきっかけのひとつでした。


〔イ〕 お話を伺いますと、今までの経験や習得なされたことがちゃんと、ブログの中で表現されていると、よりいっそう感じます。お菓子のレシピのブログを開設したきっかけを教えてください。


〔よ〕 せっかく料理やお菓子を作っても、細かいレシピは忘れちゃうことが多くて(笑)。整理整頓が苦手なんですね…。それで、レシピノート代わりにブログに書くようになりました。どうせだったらみなさんにも作っていただこう!って思ったんです。


〔イ〕 ブログを開設して、嬉しかったことやご自身の変化などはございますか?


〔よ〕 読者の方が実際にコメントしてくださったのが、本当に嬉しかったです。誰かが見てくれていると思うと、料理もお菓子もスタイリングも、自分のためだけに作っているのとは違って、「びしっ」と気が引き締まりますね。 そうそう、以前私のブログに、読者の方から「クッキーが上手に焼けないんですけど、どうしたらいいでしょうか?」って質問が来たことがあったんです。アドバイスをさせていただいたら後日「上手にできました〜!」ってご連絡が来て、ああ、こんな私でも人様のお役に立てるんだな(笑)と、とっても嬉しかったです。


〔イ〕  実際は遠い場所に居る方でもコメントを下さる方が急に身近に感じたり、色んな方とのやり取りがブログでは1番楽しいところなのでは・・・と、思いますよね。


小さい頃からの夢を追いかけて、フランスへ留学。今ではお菓子を通じてたくさんの人へ幸せの味を伝えるようちゃんさん。
ただの記録に留まらず、さまざまな方と交流したりして、充実したブログライフが伺われます。コメントややり取りを読者の方と実際にしてみると、凄く身近に感じたり、励まされたり、嬉しくなったり…そんなキャッチボールから、ブログはグンと温かな存在になるのです。
次回後編はブログの書き方のコツからようちゃんの日常まで…7月17日(金)アップ予定です♪ どうぞお楽しみに!


ようちゃんさんのおすすめレシピ メロンのマリネ 生姜風味

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