update 2008.03.14　カメラマン：Eiji Muraoka　Text：Rumiko Igaki

今日はパリの屋根裏、明日はモロッコの食堂のキッチン…

〔イ〕 ヤミーさんのプロフィールに“ひと口コンロの1畳半キッチンでお届け中”とあるのですが、限られたスペースのキッチンで美味しいお料理を作る秘訣は何でしょう？

〔ヤ〕 キッチンを自分の好きなところに置き換えるイメージはどうでしょう！
“ここはパリの屋根裏部屋♪”と、日本の狭いキッチンではくて、海外の自分が好きなスペースに居るかのような気分でお料理してみたり。私のお気に入りはパリのアパルトマンなんです（笑）。
自分がパリに住んでいる空気を想像しながらフレンチ風なお料理を作ったりね。
そして、たとえばキッチン道具をフレンチシックなもので取り揃えたり、お気に入りの食材や瓶や食器など、目に見えるものにもフレンチ気分でこだわってもだいぶ印象が変わりますよね！
エスニック料理の時はベトナムのビールをチョイスして飲んだり…って、その空間に居る気分になりきって、シチュエーションを変えるのも楽しいですよ！

〔イ〕 くるくるっとした愛らしい瞳を輝かせながら、楽しそうにお料理のお話をするヤミーさん。話しは尽きることなく、ついつい、その世界に引き込まれていき、まるでインタビュアーも素敵なリゾートで美味しいトロピカルジュースを飲みながらヤミーさんと楽しくレシピのお話をお伺いしているのかのような気分に・・・！そんなヤミーさんのお料理以外ではまってることはなんでしょう?!

〔ヤ〕 趣味は本を読むのが好きですね。特に旅行ものや海外に住んでいる方の生活の本が好きです。最近はまったのが「フランス女性の12か月（日本経済新聞出版社刊）」でした。
それから、江戸時代の暮らしについて書かれている本とか…。
今の自分の生活とは違う世界が覗ける、海外や昔の人の暮らしについて書いてある本が好きです。最近、幼い頃に母の本棚から借りて読んでいた「すてきなあなたに（暮らしの手帳社刊）という本をたまたま読み返してみて。今の仕事やブログをスタートするいわばきっかけのような、ライフスタイルの影響を受けた1冊です。こんな生活いいなぁってあこがれていた世界で、偶然見つけて購入できて嬉しかったです。

〔イ〕 時を越えても色あせないエッセイは、ヤミーさんの国や時代を超えて東京の1畳半のキッチンで展開するワールドワイドなレシピストーリーと共通しているように感じますね。ヤミーさんにとっての日々暮らす中で素敵なことはなんでしょう？

〔ヤ〕 日常で大切にしているのは、小さなことでも常に自分なりの工夫をすること！（笑）　お料理もそうですが･･･何でも自分がやりやすい方法があるに違いない♪　と思って日々工夫を凝らしています。
そして私にとってブログは発信の場で、コミュニケーションだけでなく、日常では出せない自分が出せます。こんなの美味しいよって人には毎日言えないけどそういう興味のあることはブログに出せばOKみたいな。そんな時間を大切にしています。

世界中の市場の食を1畳半キッチンで！

〔イ〕 “レンジで5分チンするだけ！キーマカレー”から始まったヤミーさんのお料理の中の旅。今後はどんなところへ旅していくのでしょう？やってみたいことや夢をお聞かせください。

〔ヤ〕 今後の夢は、世界中の市場巡りをしたいです。トルコから地中海をぐるっと巡って、スペインまで行く旅がしたいですね〜。
市場が大好きで。特にタイ！お惣菜屋さんで手軽に食べれるんですよ！
自分で作らないでいろんなものが食べれるし（笑）。
屋台の食べ歩きを満たしてくれるのがタイです。食生活が豊かな気がします。
今すぐにでも行きたい!!
旅人の友人が、お金を貯めては海外へ旅行へ行ってるんですけど、二人の話を聞くと行きたくて、食べたい！　ホントに今はタイに行きたいと思っています。
それから北イタリアの食生活にも憧れます。パスタもワインも美味しいし、自分の食の好みと合っている気がします。
特に好きなワインはピエモンテのバローロ、風味豊かなどっしりとした深みのある味わいは、お肉やチーズなど多少くせのあるような強い料理とも相性が良いワインです。
それから、好きな時に海外へ行きたいですね。
あれ食べたいなぁって思った時に行けるフットワークの軽い生活に憧れます。

〔イ〕 今、1番行きたい国はどこでしょう？

〔ヤ〕 今は1番トルコに行きたいです。外はカリッとして中はふんわりとした香ばしい、おやつ的なパン、シミットを食べに行きたいです！

〔イ〕 タイの屋台！お話をお伺いしている側から、タイのゆるくて温い空気とスパイシーな香り、屋台の賑わいが聞こえてきそうです。世界中をリアルに旅するのはもちろん、気軽に家庭に居ながら美味しい旅を食せる旅は素敵な暮らしですよね。ヤミーさんオススメの素敵な和カフェでほっこりお茶をしながらレシピ旅行のお話はまだまだ続くのでした…

次回は、「*Happy Life Style*」のHappyさんにインタビュー。どうぞお楽しみに！